特別応援してたわけじゃないのに解散したら忘れられなくなった

タイトル通りだしそれ以上もそれ以下もないけど当時は普通に見てたのに解散すると聞いてから妙に気になったり、昔あのライブハウスで見たあのバンド今どうなってるかなと思って見たら解散してるの知ってなぜかざわついたりということが多い
有名人が死んでから昔テレビで見てすきでした、ご冥福をお祈りしますって言い出すやつみたいな そんなずるさを感じるから言いづらい ずるいから 生きてるときに動いてるときになんでそう言えなかったの?って本当のファンに言われるから
そんな解散した忘れられないバンドの話をしたい

1.fifi

2015年7月5日下北沢SHELTERで一度だけ見たバンドだ
まだライブも数えるほどくらいしか行ったことがなかったときに出会った しかしそのときに既に解散が決まってた 今日で最初で最後ですよと言われてるようなもんだ
都内でその後解散ライブがあったがあまりライブに行く経験もなかった当時にましてやちゃんとメンバーのこともわかってないのに行くのはどうかと思って行かなかった
これをずっと後悔していた
サブスクに曲があったのでそれをずっと聴いている日々だった
メンバーはそれぞれで活動をしていたがこの4人が集まってるところがもう見れないというのは悲しかった よく知らないのに悲しかった
正直どの曲もかっこよかったし耳に残りやすくライブも楽しかったのでなんで解散したのかわからなかった
しかしその時は急にくるもので、2018年10月14日 渋谷のライブハウス、club乙やDESEOなどが入っていたビルが渋谷区の再開発で閉店されることとなり、L'Heure Bleueというサーキットフェスが開催された そこにfifiが1日限定の再集合することになった すごく嬉しかった
しかもわたしがはじめてfifiを見たのはBenthamのレコ発だった、そのBenthamも出演してた あの日が帰ってきた
その日は他にも解散していたバンドが再集結したり凄まじい日だった
そんなフェスのトリに彼らはいた
3年前に一度しか見てないのにずっと心の中にいたバンドが目の前に 思わず涙が出た
「またいつかやれたらいいね」の言葉を忘れない また何年後かに見れるかもしれない
その日を待っています ずっと  

「スタート/fifi」

2.グミ

高校生、だんだん1人でライブ行くのが寂しくなってきた 苦痛ではないしそもそもライブ見てる時はそんな誰かに構ってる場合じゃないのだがなんとなく同じ話ができる人が欲しくなった学校の友人では限りがあった 都合よく趣味の合う子は見つからなかった
そんな時Twitterでライブ仲間を探してみようと専用のアカウントを作り、いろいろな人をフォローした そこでわたしの一つ年下の女の子に出会った 彼女は北陸に住んでいてあまりこちらには頻繁には来れなかったがたまたま同じライブに行く予定ができた それが見放題2016だった
同じバンドすきとはいえ100%一致するわけではない それぞれでタイムテーブルを組んで被ったところを一緒に見ようと約束した
その子の一番すきなバンドがグミだった
その時はグミは見ずに帰った
彼女はわざわざ北陸から東京までグミを見にきていた 当時わたしはそもそも立地に恵まれたところに住んでいるのもあるが遠征をする発想がなかったため、すごい熱量だと思った
そんな数十分のためにチケット代より高い交通費をかけていくのは凄まじいことに思えた
帰ってからグミをYouTubeで検索して見た ものすごくまっすぐで暑苦しいくらいだった どこにでもいそうな風貌な北海道出身のバンドマンたち、それが東京でライブをしている すごいと思った
次はちゃんと見てみよう そう思った
しかし次の年にはグミは解散を発表した 唐突だった
わたしはまだ見てないのに!後悔した 去年見ておけば!と思った
グミは都内のラストライブが見放題2017だということが告知された 今度こそ行かなければ パンパンのACBホールだった
都内最後と思えないくらいにおそらく"いつも通り"のライブをしたんだろうと思う とても解散する人たちに見えなかった
わたしは「ぼくたちホモサピエンス!」のmvがすきだった 狭いスタジオで半狂乱で演奏してる彼らは輝いていた
ある日YouTubeで見ようとしたら映像は消されていた こんなにショックなことはない どこにも映像はなくなっていた 逆にあの映像どこかでまだ見れるなら教えてほしい 切実に
去年くらいに気づいたがベースの藤澤浩太は今改名してズーカラデルでベースを弾いている
なんで改名したんですか?知ってる人は教えてください気になるので
ズーカラデルも去年夏フェスで見ました 元気そうで何よりです こちらもすきな感じの曲だったので応援します

3.LILI LIMIT

はじめて見たのは2016年10月29日 Mrs. GREEN APPLEのハロウィンライブでだった
当時ミセスが激しくすきだったわたしは対バンが出る前にチケットを購入した
当時の印象はうわおしゃれだな〜だった
それ以外は特に何も思わなかった その時は最後のミセスが楽しみすぎてそれまでに出てくるバンドのことを気にする暇がなかった 最悪
機会があればまた見たいな 程度だった
それから3年後2018年9月2日、横浜BAYSISで行われたircleのツアーに大好きなBenthamが出ると聞き、足を踏み入れた 先ほどから書いているfifi、グミ、そしてLILI LIMIT それらのバンドが出てたライブ全てに共通してるのはBenthamがいるからである Benthamが見たくてライブに行ったらそこでいろいろなものに出会っているということだ
大学生になっていた
改めて聴いたとき やっとその良さに気づけた
大人になった
精神が追いつき心地よさを感じるようになった 久々に見てすごいよかった!また見たい!とその時同じBenthamのファンの人に言ったのは覚えてる
しかしそれからしばらくして解散が発表された もう解散って本当に恐ろしい 脳が一旦真っ白になるし呪いだろうこんなもの
ラストライブが発表されたがいかなかった 東京公演は日程が合わなかった、最後のライブは周南のライブハウスで行われた
周南はすぐ行ける環境にあった 山口県に祖父母が住んでおり、日程は年末 ちょうどピンポイントで山口県に帰省をしている時期だった
行こうと思えば行けた 行けばよかった
でもこういう時 今まで全然見てないのにわたしが行っていいのか 最後こそ本当のファンが行くべきではないかと思ってしまっていけなかった
行けばよかった ずっと思ってる
後悔してももう遅いし2018年12月29日は永遠に来ない
「LAST SUPPER/LILI LIMIT」

4.NICO Touch the Walls

ニコの解散は記憶に新しい
わたしはバンドに興味を持ったのは中学生の時だった 当時の友人で1人ニコがすごくすきな子がいた
CDを買い集め、いつかライブに行くと言っていた その子の影響でわたしもニコを聞いていた
キャリアも長く、タイアップも多く、有名な彼らだったので曲を口ずさめば大体伝わった
その子は結局バンドにそれ以上ハマることはなく、中学卒業と共に疎遠になり、それ以降は一度も連絡をしていないし会ってない
たまにフェスに行くとニコがいた 知っている曲を演奏していた 曲を出すペースがゆったりだったから十分追えたしいつ見ても楽しかったがフェス以外で見ることは一度もなかった
そして2019年11月15日 活動終了宣言が出された
びっくりした そんなことがあるかと思った
後から気づいたがずっとライブをしてなかった その年の夏フェスがラストライブだったと思う それ以降ライブをしてなかった
そんなことにすら気付かなかった自分にショックを受けた
そして中学の思い出が一つ消えたように思えたしファンだったあの子を思い出した
彼女は解散したことを知っているのか それすらわからない
「手をたたけ/NICO Touch the Walls」

それが終わることを知ってからファン面するのはすきじゃないし正直悪だと思ってる そんな図々しいことがあるかと思ってしまう わたしがそのファンだったらそう思う
でも忘れられなくなってしまった人たちがいる
今もずっと曲を聴いてあの時のライブを振り返るしかない 後悔しても仕方ないけどやっぱりもっとちゃんと見たかったなって思う
さて、今すきなアイドルグループが分裂によって実質解散状態でメンバーが1人脱退したのだが、コロナ終息後に予定されてるラストライブに行ける権利があるのだが、脱退メンバーが推しだったわけでなく、友人にそのメンバーが推しだった子がいる
彼女はライブに行ける権利を手に入れられなかったため彼女に譲るべきか、わたしが行くかをずっと迷っている…

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