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芸術島旅行【2日目 直島】

続きです
2日で帰ってくるわけがない
直島に移動した
直島は一部は休業だが割とやっていた
ちゃんと対策もして営業してたので人もまあいた きっといつもより少ないんだろうなとは思うが 
豊島は本当にわたしたち以外の観光客、1人もいないな?ってレベルでいなかった マジでいなかったんじゃないか
あの時豊島にいたよ〜って人は教えてください

まず大前提としてわたしは草間彌生がだいすきである
これだけ覚えればもう読まなくていい
草間彌生がだいすきです
同じくらいにすきなのは岡本太郎 学校で美術を学んでいるが結局この辺りに戻ってきた
ミーハーなんだと思います
赤かぼちゃを見ただけでもう全ての元が取れる

この日は電動チャリを2日分レンタルし、島の反対側、家プロジェクト中心に巡ることにした

家プロジェクトとは本村地区に展開するアートプロジェクトで7軒の家がある
実際の空き家などをリノベーションしてさまざまなアーティストがそれぞれの作品に仕立て上げているもので、共通チケットがあり、一軒を除いた6軒全てを1050円で見れる

コロナ対策により、別料金のプロジェクト「きんざ」は見れない状態になっていた
きんざはそもそも前日までの完全予約制なので気をつけてほしい わたしたちは予約し忘れたしそれ以前に開いてなかった

家プロジェクトのそれぞれの概要は省くし正直こんなもの読むより自分の目で見てほしい
全部そうだが
全ての芸術は実際に足を運んで自分でその目で作品とその空間を体感しないと始まらない
絶対に死ぬまでに行ってほしい 豊島 直島

一番すきだったのは「角屋」である
こちらは家プロジェクトの第一弾の作品で中には宮島達男の作品がある

まず宮島達男がすきだ
宮島達男といえばカウンターを使った作品が有名だろう それがある
彼の作品がすきになったきっかけは最近改修されリニューアルオープンした東京都現代美術館の所蔵展にあった「Keep Changing, Connect with Everything, Continue Forever」である
だだっ広い展示室の壁にあったその作品は大迫力だ
かなりでかいこの作品は 是非見てほしい

角屋に戻るが部屋に入ってすぐにある、「Sea of Time '98」である
真っ暗な日本家屋の真ん中には水が張られている 気をつけないと落ちる
その水の中にさまざまな時を刻むカウンターが沈んでいる これは直島の島民も制作に関わっているらしい
永遠に見てられる 無言で 静かにずっと見ていられる 妙に落ち着く
先に入ってた男女グループは一番長く時を刻むカウンターが一周するまで見つめるゲームをしていた
完全に時を忘れるので急いで回ってる時は最後に見た方がいいだろう
他にも「Naoshima's Counter Window」はマジでどんなに近くで見ても仕組みがわからなかった
あれの仕組みがわかる人はぜひ教えてください

全てのプロジェクトの話をする必要はないし角屋だけで終わりにしようと思う
プロジェクトのうちの「南寺」ジェームズ・タレルの作品で建物の設計を安藤忠雄がしているものだがこれは前情報一切なしで体験してほしい あれは何が起こるかわからないというところも含めて作品だ

この写真はプロジェクトの一つ「護王神社」
これは唯一写真撮影が可能の作品だ
係員の方がインスタ映えする写真の撮り方を教えてくれる

陽が沈み始め、「ベネッセアートエリア」へと向かった
まずお目当てとして黄色いかぼちゃへ

とりあえず嬉しいので撫でまくり、写真を撮りまくった
夕暮れのかぼちゃ 最高だ
ここのビーチはかなりいい パブリックアートもたくさんあるので見応えがある

ここで今朝、友人の身に起きた悲劇に動きが出た この事でずっと彼女は気分が沈んでいた
これはわたしが絡むことではないのでとりあえず離れた
ひと段落着くまでビーチを1人でうろうろして遊んでいるのも楽しかった
そしてしばらくしたら解決、解決?とりあえずひと段落ついた

わたしは慰めることしかできない
歩いて「ベネッセハウスミュージアム」に向かった
その途中最高の景色が目の前に現れた

最高に綺麗な夕陽だった
こんな綺麗な夕陽は初めてだったと思う
妙に感動した
2人でちょっと涙出た
この瞬間は一生忘れないし走馬燈に出るだろう

夕陽を背にベネッセハウスミュージアムに向かった
この絵面はだいぶカッコ良かった気がしてきた
ここを行くにおいて知っておくといいことは直島で1日以上滞在する人で、その1日目に来館するとその時もらったチケット提示で他の日も追加料金なしで拝観することができるということだ 1050円で
ベネッセは太っ腹すぎるな
しかも直島に限らずだいたいの観光地はすべての閉館、閉店時間が夕方とかで大慌てで巡るなんてことがあるだろう
しかしここは21時までやっている
そんな時間まで外にいるとあたりは真っ暗にもなっているが

ベネッセハウスミュージアムの設計は安藤忠雄だ
というかベネッセ系列どころか、島の大多数の建築物は安藤忠雄の設計である
そんなもの説明がなくても見れば あっ、これはどう見ても安藤忠雄だ というのがわかる
安藤忠雄建築の凄まじさを感じるのなら是非本村地区にある「ANDO MUSIAM」に行ってほしい

ここは現代芸術の宝庫といったようなところだ
先述しただいすきなアーティスト、宮島達男の作品ももちろんここにある 「Counter Circle No.18」だ
是非見てほしい

結構見ているとうわ!前衛的だな!と感じる作品がかなり多かった
"ベネッセ"という教育のドンのようなところが運営してる美術館にこの絵があるのはやばくないか?というものまである

ジョナサン・ボロフスキーの「3人のおしゃべりする人」は本当に何かを言ったり、歌ったりしている 何を言ってるかはわからないが静かな館内に響き渡っていて妙にクセになった

今回初めて出会った作品で特に印象が残っているのが、ブルース・ナウマンの「100生きて死ね」である
タイトルの通り沢山の生きると死ぬがあり、ネオン管でライトアップされるというインスタレーション作品だ
勘のいい人は察したかもしれないがわたしは光るものがだいすきだ だいたい虫と同じだ
この作品があるのは地下階、真ん中に大きな吹き抜けがあるところに天井には丸窓がある 作品の前には椅子が設置されている
せっかくなので夜と次の日の昼に見た
光るものなのでやはり夜に見るのが一番だが、昼と夜で見えるものがかなり違う
ネオン管は光っている時と光っていない時で菅の色が少し違っていたり、夜だと暗闇の中でネオン管が浮かび上がるが、昼だとそうじゃない分、この部分はこういう仕組みになってたんだ、という発見がある
是非、ここは昼と夜で二回は行ってほしい

夜のベネッセハウスミュージアムを堪能し、宿に戻った
この日宿泊するのは宮ノ浦港のすぐ目の前にある「ドミトリーin九龍」だ

元々はスナックだったらしい、スナックがそのまま一階の共用スペースになっており、簡易的な二段ベッド型のドミトリールームが三つある
一つの部屋に4人分の二段ベッドでそれぞれのベッドに延長コードと下の段にはライトがあり、簡易ロッカーもそれぞれ設置されている
外国人観光客が多く泊まるらしく、入り口の壁には今までの宿泊客の感謝のメッセージが沢山貼ってあった
この日の宿泊はわたしたち2人のほかに2人組が2組、合計6人が宿泊していた
宿の方のご好意で、1組一部屋状態になっていた

島に一つだけあるコンビニ、セブンイレブンは22時までで閉店となっていた
コロナの影響で飲食店があまりやっていなかったが、この九龍の目の前にあったバーが長い時間やっていたのでそちらで夕食を取ることにした

「BAR SARU」壁にまさに芸術の島といった絵が描かれていた
店内も色々な人が沢山寄せ書きした跡があった
ここでガパオライスとコロナビールを飲んだ
まだコロナがネタになった時である

この後入ってきた夫妻に旬のやつ飲んでるね〜と言われた
彼らは馴染みの客のようだった 話を聞くと、観光で訪れた直島に魅了され、今日直島に引っ越しをしてきたということだった
引っ越し作業で疲れた体を癒しに酒を飲みにきたそうだ
マスターと引っ越し祝いの乾杯をしていた
すごく羨ましかった
この島が素晴らしいことはもうわたしも充分なほど理解していたので実際にこの島に住もう!ってなり、島民の方が暖かく迎えてくれるのが素敵だった
わたしもこんな暮らしがしてみたい…とても羨ましい

そしてしばらくしてから男性二人組が入店してきた 彼らは観光客だった
バーというものはすごい
わたしはバーにほとんど行ったことがないのでよくわからなかったがこんなに他のお客さんとの距離が近いお店だったなんて
彼らもコロナビールを注文していた
話を聞くと2人で長崎軍艦島、小豆島と旅行をしてきて先ほど直島に到着 偶然にも同じ九龍に宿泊するとのことだった
こうやって誰かと話をするのはとても楽しい
バーで飲み、色々な話をした後、九龍に戻り深夜まで酒を飲んだ
あの時、金麦を奢ってくださってありがとうございます
こういう出会いこそ旅行の醍醐味だな 忘れられない夜になった

本当は直島滞在2日間全部まとめて書こうとしたが思ったより長くなったのでここで切ります
この旅行はマジでめちゃくちゃ楽しかったんだよ

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