見出し画像

日本語補修校を退学しました。

今春小学校一年生になったのを機に、わが家の次男を日本語補修校へ入れたのだけれど、一学期をもって辞めることに決めた。

最初の数回は物珍しさもあったのか素直に登校していた息子だが、そのフェーズが過ぎると「行きたくない!」の一点張り。とにかく一学期だけは、夏休みまでは行かなきゃダメだと、半ば頼み込むようにして通学させてはみたものの、「行きたくない」という気持ちは夏休みに入っても変わらない。

もともと一学期はお試し期間と思ってはじめたし、本人の気持ちを再度ヒアリングしてもその意志は硬いし、夫婦でも話しあった結果、そうすることに決めた。

なんて、あたかも息子の意思を尊重した風なことを書いているけれど、正直なことを言えば、私の方が「・・やめたい」という心境に入学早々からなっていたので、やめると決められてほっとしている。

土曜日の送迎のことを考えると金曜の夜から憂鬱だったし、保護者として前向きに学校運営に携わる気持ちになれなくて、とにかく、「いやだなぁ、行きたくないなぁ」という気持ちしか自分から湧いてこず、息子以上に私の方が行きたくなかった。

補修校で出会った保護者の方達は、子育てに献身的で、外国で子どもを育てる責任を重く受け止めているようにみえて、それに比べてこんな風にしか思えない自分は自分勝手で、ダメな親だなと落ち込みもしたけど、少し冷静になってみれば補修校に行かなきゃ人生終わるわけでなし、私の中に「補修校に入れて安心したい」的な狡さがあったのも分かってきて、吹っ切れた。

日本語補修校をやめるからって、日本語教育を放棄するっていう話しではなく、むしろ、ここからは腹を括って「(主に)家庭での日本語教育」をやっていく。

楽な道ではないことには変わらない。それを楽しい道にできるように、親として真剣に考えて一緒に歩いていこう!という地点にやっと立てたと思うから、この一学期は無駄じゃなかった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?