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#01 「人類総お遍路さん計画」あちこち旅をして見つけた人生で本当にやりたいこと。

「あなたはどうしていきたいんですか?」

こんな質問を受けたとき、「こうやって生きていきたいんです!」と言い切れるだけの明確な指針というかビジョンがこれまで僕にはありませんでした。

職場、プライベート含め人間関係に恵まれて、たくさんの大切な人たちと時間を共有できています。

時間がある時にはサウナへ出かけてのんびりしたり、風呂上がりに美味しいご飯を食べ、ハイボールを飲み、趣味のランニングや読書ができれば十分幸せです。

そして、その幸せを享受するのにお金はそれほど必要ありません。月20万円もあればお釣りが返ってきます。

余ったお金を貯めてたまに旅に出たりできれば、自分ひとりの幸せくらい十分に確保可能です。月20万なら、仕事探しにすごく苦労するということもそうないでしょう。

「じゃあそうやって生きていったらいいんじゃないですか?」

と言われるとその通りなんですが、この質問に素直に「はい」とは答えられません。

死ぬ時に後悔が残りそうだからです。

高校球児が「野球をやってるだけでも幸せだけど、理想は甲子園で優勝することで、そうなったらさらに幸せ」のような目標を持って日々生きるように、ぼくも自分の人生で成し遂げたい目標に向かって日々を生きたい。

ではそんな、人生の目的とも言えるものをどうやって見つければいいのか。

この問いに対する答えを、長い間見つけられずにいました。ただ、先日友達にコーチングしてもらったことをきっかけに自己分析をすすめることで、現時点での自分の答えを明確化できたんです。

アプローチのヒントになったのは、八木仁平さんの著書『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』という本。

備忘録として、「あなたはどうしていきたいんですか?」の問いに対して導き出したぼくの答えを、文章化して残しておこうと思います。



本当にやりたいことの見つけ方の鍵になるのは、「大事なこと (価値観)」

八木さんが著書を通して伝えている「本当にやりたいことの見つけ方」は、感覚的ではなく論理的にやりたいことを見つける手法です。

「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」の3つの要素を明確にすることで「本当にやりたいこと」を見つけられるよ、というのが本書の主張になります。

3つの要素で特に重要になるのが「大事なこと」、わかりやすく別のことばで言い換えるなら「価値観」です。

「どのように生きていきたいのか」に答えるには、価値観を明確化することが大事で、価値観を明確化できれば「人生の目的」と「仕事の目的」を決めることができます。

「大事なこと」は自分の内側に向く場合と「他人や社会」などの外側に向く場合があります。「大事なこと」が自分の内側に向くと、人生の目的が決まります。「大事なこと」が他人や社会など外側に向くと、仕事の目的が決まります。

八木 仁平. 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド (p.62). 株式会社KADOKAWA. Kindle 版.

「好きなこと」「得意なこと」と並んで3つの要素とあるので、優先度に違いはなさそうに感じますが、「大事なこと(価値観)」の優先度は圧倒的に高い。

というので、まずは価値観を明確にするために、ひたすら自己理解を進める必要があります。

「『もっとこういう世の中だったらいいのに』と思ったり、世の中に対して『ふざけんな』と思うことはありますか?」

「お葬式をイメージしたとき、自分と関わった人たちが『〇〇さんと関われてこんな人生になったよ。ありがとう』っていってくれたとしたら、どんなふうに言われるのが理想ですか?」

YouTube 動画の中で八木さんは相談者の価値観を明確にするために、上記の質問をよくしていました。

価値観を明確にするための質問は本書のなかにもたくさん出ていますし、本書を購入せずとも八木さんが YouTube でコーチングしている内容を参考にすることである程度明確化できるので、よかったらあわせて見てみてください。

本書に記載されている複数の質問から導き出した僕自身の価値観は、以下の通りです。

貢献
結果
仲間
挑戦

安心感

これらの価値観は積み木のように重なっていて、下にいくほどその重要度が高まります。「安心感」があることでその上にある価値観を感じることができる、といったイメージです。

前述の通り、自分自身でこれらの価値観を満たすことが「人生の目的」になり、社会に向かってこの価値観を提供することが「仕事の目的」になります。

仕事の目的を定めるためにぼくが社会に提供したい価値観は「愛・挑戦・仲間」の3つ、中でも「挑戦」の価値観にフォーカスして提供していきたいと考えていまして・・・。

イメージしやすいように作戦名を決めました。

「人類総お遍路さん計画」

この人類総お遍路さん計画を実現することで、今の社会に「愛・挑戦・仲間」の価値観を提供したいのです。



愛と余裕を増やして、真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが報われる世界に

ぼくは、「世の中がもっと愛に溢れていたらいいのに」、と強く思っています。

ここ何年か、SNSでの誹謗中傷を原因として、自ら死を選ばざるを得なくなってしまった芸能人の方々をニュースで見ました。

最近では、プロフィギュアスケーターの羽生さんがパートナーの安全を思い、離婚にまで追い詰められるといったニュースも見ましたが、なんだかモヤモヤっとした気持ちになることが多々あります。

芸能人でなくても、たとえば仕事をしていて精神を病んでしまい、鬱になって休職せざるを得なくなったり、退職に追い込まれる、過労死するなど、現在の働き方は日本における大きな課題の一つです。

愛が足りていないのは大人の世界だけじゃありません。いじめでつらくなったり、なにかしらの理由で学校へ行けないなどの問題は今なお根強く残っています。

で、こういった問題で被害者になりがちなのは、真面目な人、優しい人、頑張り屋さん気質な人だったりするんですよね。

うつになりやすい性格の特徴としては、まじめで・責任感が強く・完ぺき主義で・人からの評価も高く・道徳観も強い人などに多いといわれています。

引用:うつ病になりやすい人の特徴はあるの?

実際に、前職でコールセンターの研修を担当していたのですが、真面目で頑張り屋さんな人ほどお客様からのご不満を真面目に受けすぎてしまって、休職や退職に追い込まれてしまう、っていうケースをたくさん見てきました。

もっとお客様の満足度を上げたくて、自分自身のスキルを上げるために残ってロールプレイングをしたり、知識をつけるためにプライベートの時間を費やしたりしているのに、そういう人ほど頑張りすぎてクレームダメージを受けやすかったりするんです。

そんなの悲しすぎるじゃないですか・・・。

真面目なひと、優しい人、頑張り屋さんがちゃんと報われる世界であってほしい、というのは、ぼくの中にある強い思いのひとつなんです。

ただ、気をつけておきたいのが、加害者側が悪いのかというと必ずしもそうじゃないと思ってまして・・・。

たとえば、コールセンターにご不満の電話をかけてくる人でも、親身になって話を聞くと、向こうも心を開いてくれて、最終的には円満に終わり仲良くなるケースも多いんですね。

これは、「親身になって対応する」という愛をお客様が受け取ってくれたことが大きいと思っています。

「この人にだったら任せてもいい」「この人がそういうならしょうがない」というレベルにまでいくと、お客様もこちら側への配慮をする余裕を取り戻し、愛のある言動が増えてくるんです。

最終的には満足度が高まり、企業の製品やサービスに対してそれまで以上のファンになってくれたりします。

愛が足りない今の日本社会を変えるには、立場を問わず、愛を受け取る機会を増やすベース作りが大事なのかなと。

そこで、「人類総お遍路さん計画」の出番です。



最初の一歩を踏み出して、愛と仲間を手にいれる

お遍路さんとは、昔、空海という偉いお坊さんが修行した四国にある88の霊場をたどる巡礼のことを言います。

ぼくは最近、1番 (徳島県) から 30番の霊場 (高知県) まで、およそ350kmほどの道のりを歩いて巡ったのですが、その経験を通じて「お遍路さん」という文化の解像度を上げると、大きく3つの要素で説明できます。

それが、「愛・挑戦・仲間」です。


お接待で愛を受け取る

お遍路さんには「お接待」という文化があります。

これは会社で取引先の偉い人をもてなすといった意味合いのお接待とは違い、食べ物や飲み物、休憩場所や宿、時にはお金といったものを提供してくれる文化で、「おもてなし」の意味合いが強いです。

重い荷物を背負って頑張って歩いていると、よく声をかけてもらっていろいろとお接待をいただきます。

「お遍路さんお遍路さん!ちょうどふかし芋ができたから、ちょっと休んでいきなさい!」

これがもう本当にありがたくて、、、

疲れてもう歩けないってときに「休んでいってと」声をかけてもらうと、ちょっと泣きそうになります。お遍路さん歩きをしていると、このように愛を受け取る機会がとても多いんです。

もらった愛の分だけ、自分も人に優しくありたい、と思えるようになりますし、当然この思いは自分の言葉や行動にも影響します。

日常的に愛を受け取る機会が増えれば、他の人に与える愛も増えて、もっと人に優しい世界に少しずつ変わっていくはず。

コールセンターの例をとっても、その他 SNS の例をとってみても、今よりも救われる人が多くなるんじゃないかなと思います。

余談ですが、愛のある言動を増やすには、自分自身に余裕があった方がいいとも考えてます。

お遍路さんをしていると、1日の移動距離はおよそ30km前後になるんですが、「地球ってなんて美しいんだろう」と思うことが何度もありました。

田園風景や海岸線といった綺麗な景色を見ながらひたすらに歩いていると、自然と心に余裕が生まれます。その余裕が地球の美しさに気づかせてくれたように思います。

ただ、日本人の同年代でお遍路さんしている人と出会ったのは一人だけ。ほとんど全員海外の人で、日本人は定年退職後の方がメイン。

これでは、現役世代の人たちがお遍路さんのような旅をして、心の余裕を取り戻すのはなかなか難しいかもしれません。

仕事を長期で休むのが難しいため理解はできるのですが、海外の方と話をしていると勤務時間や長期休みの取り方にかなり差があったので、お遍路さんの文化を世界に取り入れるには、今の日本の働き方を変えていく必要があるなとも感じました。


同じお遍路さんとの間に芽生える仲間意識

お遍路さんをしていると、他のお遍路さんたちとの間に仲間意識みたいなのが芽生えます。

それぞれのペースがあるので、道中は別々だったりするんですけど、めぐる先のお寺で再会するとすごく嬉しかったりします。

一緒に進む仲間がいると思うと、安心感だったり、あの人もがんばっているし、ぼくも頑張ろう、のような励ましをもらったりできるんです。

ときには一緒に会話をしながら一緒に歩いて、これまでになかった新しい考え方を教えてもらうこともあります。その考え方が自分の視野を広げ、心に余裕を生み出してくれたりもするんです。

道中で出会った16歳の僧侶修行をする青年からは「お金」に対する考え方を変えてもらいましたし、定年退職して旅をしていたイケおじからは「そんなに心配しなくても人生なんとかなるよ」ってことを教えてもらいました。

お接待をしてくれた84歳のおばあちゃんからは、最終的には幸せに生きていけるから大丈夫だよってことも学んだりしました。

思い返せば、これまでの人生において自分一人でなにかを成し遂げた経験なんてありませんでした。すべて、助けてくれた仲間がいたからこそ成し遂げられたことばかり。

ぼくにとって、仲間の存在はとても重要で、お遍路さんはそういう仲間との出会いをたくさんもたらしてくれました。


愛や仲間を得るためには、最初の一歩を踏み出す

お遍路さんという文化は、仲間と愛の両方を提供してくれます。受け取るには、お遍路さんをすると決断して、始めの一歩を踏み出す必要があります。

最初の一歩を踏みだす勇気が、すべてのスタートになる。

「人類総お遍路さん計画」を成し遂げるには、まずぼく自身が最初の一歩を勇気を持って踏み出し、挑戦し続ける必要があります。そうやって仲間と愛を受け取り、より大きな挑戦に繋げていくつもりです。

まだやり方は決めていないのですが、やりたいことさえ決まればアプローチはいろいろあると思います。

旅するように働ける人を増やして、日本の働き方を変えることで、同年代の日本人でもお遍路さんに挑戦する未来に辿り着けたら、もっと愛のある世界になるかもしれません。

シンプルにチャレンジのコミュニティーみたいなのを作って、その結果一緒にチャレンジする仲間や、その仲間からの励ましがあれば、チャレンジの輪が広がって、最終的にもっと愛のある世界が広がる可能性があります。

あるいは、地方にはコミュニティーに属する人が少ないため、みんな顔見知りみたいな状態にあったりします。その特性を活かして、地域の魅力を最大化するためにチャレンジし、愛と仲間が満たされた状態にして地域のコミュニティー力を高め、日本全国の地域を小さなお遍路さん化できれば最終的にもっと愛のある世の中になるかもしれない。

いずれにせよ、自ら挑戦しつつ、すでに挑戦している人や、まだ挑戦を始めていないけれど最初の一歩を踏み出す人のサポートをできるような活動をしていきます。



まとめます

☑︎ 真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが救われる世界になってほしい
☑︎ 言い換えると、もっと世界が愛に溢れた状態にしたい
☑︎ 日本全国にお遍路さんの文化を浸透させることで愛のある世界を実現する
☑︎ お遍路さんの文化とは、「愛・挑戦・仲間」
☑︎ 挑戦をし続ければ、愛と仲間の価値観を受け取ることができる
☑︎ まずは自ら挑戦し、かつ、挑戦している人、挑戦を始めようとする人のサポートをする
☑︎ たとえば、旅するように働く人を増やすなど働き方を改革したり、チャレンジコミュニティーをつくってチャレンジがサポートしあえる仕組みを作ったり、地方から盛り上げていくなどがアプローチの事例
☑︎ チャレンジ人口の規模を拡大することで、世界を愛と仲間で満たし、愛が溢れた状態にする
☑︎ 最終的に真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが救われる世界になる

「あなたはどうしていきたいんですか?」

「人類総お遍路さん計画」を通して、もっと愛に溢れた世界にし、真面目な人、優しい人、頑張り屋さんがもっと救われる世界にしたい。

ここ2ヶ月半ほどの時間を使って各地方を旅し、明確化したぼくの人生の目的であり、仕事の目的です。

まだ少し言語化できていない部分もありますが、「真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが救われる世界になってほしい」という価値観を実現するため、今日から時間を使います。

長文読んでくれてありがとうございました!


追記

お遍路さん文化を取り入れたオンラインコミュニティーを企画しています。

「挑戦したいことがあるけど、取り掛かれていなかった」
「人生のやりたいことリストをつくったけど、全然進んでいない」

記事を読んでくださった上で、もしあなたがこのように考えていらっしゃれば、ぜひ一緒に挑戦してみませんか。「お遍路さん文化を広めるために協力したい」という神様のようなあなたも大歓迎です。

とはいえ、最終的な目的は「真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが救われる世界にすること」です。挑戦は、コアバリューである「挑戦・愛・仲間」に共感してくださった方と一緒に進めようと考えています。

よろしければ、以下の記事もあわせてご覧ください。

最初は試行錯誤しながら試験的に運用をすることになります。そのため、人数を限定してコミュニティーを開始する予定です。

活動を継続していくためいずれは有料化を予定していますが、試験期間中は無料で実施します。面識がない場合はコアバリュー確認のため、まずZOOMでお話しさせてください。

ご興味ありましたら、noteページ最下部にある「クリエイターへのお問い合わせ」からぜひご連絡くださいませ。

X (twitter)、Instagram からご覧いただいた方は、それぞれのDMやコメント欄からご連絡いただいても大丈夫です。

コアバリューを実現して、「真面目な人、優しい人、頑張り屋さんが救われる世界にすること」に一緒に挑戦してくださるあなたからの連絡を待っています!


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