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便秘と文秘にカンチョーを

 さてさて、「今年は書くぞ書くぞ」と言っておいて5ヶ月間、更新が空いてしまいました。
 書くことが特になかった訳ではなくてですね、単独ライブだったり、主催ライブだったり、賞レースはじまってたり、ネタができなかったりで、中々noteの方に時間を割けなかった訳でございます。器用ではないので効率よく色んなところに手が回らないのです。
 つまりですね、ペンがすすまなかったんじゃなく、むしろ、うんこみたいな想いは溜まっていく一方でした。腹の内は便がパンパンに詰まった大腸の如く、破裂寸前だったのであります。早く放出したくて腹はぐるぐるピーピーうるさくて、ずっとドアをノックしていました。
 やっとトイレが空いたので、心の肛門に浣腸をしてですね、便秘ならぬ『文秘』の解消を目指そうと、今便器に座って踏ん張ってペンを走らせている次第です。

 肛門と言えばですね、僕は生粋の痔持ちでして。
 何年か前に、家のトイレで大きい方の用を足したところ、便器が血で真っ赤になっていたことがありました。本当に真っ赤で、ビックリして僕の顔は真っ青になりました。心配性の僕は急いで病院に行きました。
 診てもらったら、なんのことはない「痔」ですと。「柳田さん安心してください痔です」と。その言葉を聞いて、ぢょなは安心しました。
 そこで初めてお医者さんに処方されて「中にちゅーっと注入ね」タイプのお薬をね、使うことになったんです。しかしね、みなさん、初めて中に注入することになると、これ人間躊躇するもんでね。「外にサっと」だったらいいんですけどね。「中にちゅーっと」なんでね。これ。
 家に帰って、お風呂入って清潔な時にね、使おうとしたんですけど、「これであってるのかな?」と心配してしまって、気付いたら風呂場で全裸のまま、お薬の説明書を熟読しはじめていました。

「注入の前に、チューブの先端に軟膏を塗りつけておくと、滑りが良くなって差し込みやすくなります」

 なるほど。試します。しかしまた「ほんとにこれで痛くないのかな?」と、心配になって、また説明書を読みすすめました。

「リラックスした体制で」

 という一文がありました。そこで、改めて自分の1番リラックスした体制とはなにかを僕は考えはじめました。
 まず、どう考えても寝てる体制が1番リラックスしています。これは間違いありません。僕は基本、仰向けで寝るので、仰向けが1番リラックスした体制ということになります。いやいや、しかしこれじゃあ「中にちゅーっと注入」することは不可能です。
 ならば、座位だ。「壁によっかかって座る」これが1番だろう。膝を立てて背にもたれる、これが1番オーソドックスでリラックスした体制だろうと。
 でも待てよ。家で座椅子を使用している僕は、基本ネタを書く時に、この体制で長時間いることが多い。そもそも、この体制で座っている時間が長いから『痔』になったんじゃないのか?『痔の根本的原因の体制』のまま、痔を治そうなんて本末転倒じゃないか。これじゃあ『マッチポンプ』であり、『シットボラギ』だ。
 じゃあ残されるのは立位か。小学生の時、集団行動での「気をつけ」の体制。これは恐らく1番肛門が引き締まり緊張する体制であろう。体育教師の眼を思いだす。その緊張状態での注入は至難の業だ。
 対して「休め」の体制はどうだろう。
「気をつけ」「前ならえ」から「休め」と号令され、ザッと足を肩幅に広げて腕を後ろに組むあの「休め」の体制。あれこそ1番リラックスする体制なのではないか?ちょうど後ろに手を組むから肛門との立地も良い。なにより「休め」なのだからリラックスできているに決まっている。
 欲を言えば、「時々は立ち止まって休んでもいいんだよ?」と優しく保健室の先生にでも号令された方が、よりリラックスできるであろうが、今は致し方ない。
 風呂場の鏡の前で1人、全校集会を想像し、「気をつけ」「前ならえ」「休め」と自分自身に号令を出した。
 さて、リラックスした体制も決まったことだ。あとはどのような事に気をつけた方がいいのか、考えなければ。まだまだ不安が拭いきれない僕は説明書にまた目を通した。

「チューブの先端を差し込む時は、あとは細かいことを考えず、ぐっと奥まで差し込んでください」

と書いてあった。(原文ママ)
 つべこべ考えている事を医者に全て見透かされているようで、恥ずかしくなり、あの時の便器のように顔が真っ赤になった。そして僕は頭も心も無にして、ぐっと奥まで差し込み「ちゅーっと注入」した。
「頭隠して尻隠さず、尻見られたら頭も隠せず」
肛門科の先生には敵わない。


 お尻で思い出したけど、少し前に、久しぶりにTVの通常放送のクレヨンしんちゃんを観た。
 そこでとてもショックを受けたのは『ケツだけ星人』が無くなっていた事だ。いや、厳密には、しんちゃんは「ぶりぶりー!」とケツを振ってはいるのだけれど、ズボンを下ろす事なく、ケツを出さずに『ケツだけ星人』をやっていたのだ。
 時代かな。だれかうるさい人がいて規制されてしまったんだろう。大人の事情ってのがあるんだろうが、子どもの可愛いおしりなんだから別にいいじゃないか。『ケツだけ成人』じゃあダメだが、子どもの『ケツだけ星人』なんだもの。星人だもの。
けつを。

 地球は肩身が狭い。ケツだけ星人よ、早いとこケツだけ星に帰ったほうがいい。そして細かい事は考えずに、好きなだけちゅーっと注入して欲しいものだ。

 読んでくれて、ありがとうございます。

 汚い文章をいつもいつもありがとうございます。そして、遅ればせながら、8月12日の第二回単独ライブ『痔』ありがとうございました。ステッカーも結構買ってくださって、感謝です。
 ステッカー、まだ若干余りもありますので、欲しい方いたら声かけてください。持ち歩いてるのでその場で叩き売ります。
 そして、先日、『神木くんを、呼ぶライブ。』という、ケイダッシュステージの1993年生まれの芸人だけを集めたライブを主催しました。かなり盛り上がったと自負してますので、第二回も、ぜひぜひ来てください。
 そして、この肛門noteも、神木くんまで届け〜。みんなシェアして隆之介まで届け〜。

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