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心得16 管理職が自ら「自己開示」を行い、フィードバックをもらう

 部下の本音が聞きたいとき、最初にすべきことは何でしょうか。
 相手の本音を聞きたいのであれば、先にあなたが「本音で接する」ことです。つまり、腹に何かを隠し持つのではなく、正直でいることです。上司の考えや本音がよくわからない状態で、部下も自己開示することに不安を感じるのも無理はありません。
 一般的に、本音がよくわからない相手に対してわざわざリスクを冒してまで本音を言わないのは当然のことです。誤解のないように言うと、本音で接するとは「組織の機密情報など何でもかんでも話してください」という意味ではありません。立場上、どうしても言えないこともあるのは当然で、ここでいう本音で接するとは、あなたの「人となりをオープンにして接する」ということです。
 あなたが人として、普段から大切にしている価値観や考え方、人生哲学、思いなどを伝えることです。

 自己開示した後は、「今のことに関してはどう感じた? どう考えた? あなたの感想や考えを聞きたい」と部下からフィードバックをもらうことも重要です。フィードバックをもらうことによって「あなたが部下の目にどのように映っているか」を知ることができます。相手の反応や感想には、好意的なものもあれば、批判的なものもあるでしょう。
 そのことを恐れる必要はありません。なぜなら正しいか正しくないかは別問題だからです。部下のフィードバックを通じて、自分への見方や部下の考え方がわかることが大切です。
 自己開示をして、自分の考えや価値観を伝え、相手の反応を見ることによって、相手の指向や価値観、また自分との距離感などがわかってきます。

 そうして得た「気づき」から、自分自身が変えたほうがいい部分が見えてくるかもしれません。上司も一人の人間です。求められるすべての能力やスキルが高得点の、いわゆる「完璧な」上司などいません。自分自身に関して自らが見えてない点、気づかなかったところをフィードバックしてもらうことで、自分の部下への指導の効果性や職場で上手くいっていない原因がわかることもあります。
 私の恩師であり、武道・私塾を通じて青少年から社会人まで50年以上の指導・育成実績のある有馬正能先生は、「〝教えること〟は〝教えられること〟である」と指導者に対する訓戒をよく口にされます。
 そういう意味でも、部下からのフィードバックを得られるというのは、非常に有益な機会になります。それができる場を作る=信頼関係を構築することが重要なのです。
 ただし、上司はプライドが邪魔をすると耳当たりの良いプラスのフィードバックを求め、改善視点のフィードバックをもらうことが不足しがちとなります。部下のフィードバックが正しいかどうかではなく、自ら部下にどのように見られているかを知っておくことが肝心なのです。

POINT
部下が初めから本音を言うことは滅多にない。まずリーダーが自己開示して、自分の考えや価値観を伝え、部下からフィードバックを得ることによって、部下との距離感や自分の影響力、効果性などを考える材料をもらう。

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