やりがいには2つあるなという話

新卒で入った会社を辞めることをしなければ人間は誰しも2年目になる。

私も例に漏れず新卒で入った会社での育成期間を終え、無事に2年目になった。

そして2年目になった私の1番の変化としては、会社に対して初めて明確に辞めることを意識しはじめるようになったことだった。

新卒の時に第一志望で入社を決めた会社。入社後ギャップも無く、会社を好きになっていく一方だった。ただ会社を好きになる気持ちと並行してどんどん身体と気持ちは限界に近づいていっていた。

先に結局のところを話すと、わたしはこの1年と少しの間にやりがいには2種類あると言うことを学んだのだった。

私の就職軸の1番はやりがいだった。
一日起きている時間の半分以上を使う労働に対して、やっていてやりがいを感じることがなによりも優先したい事項として考えていた。

実際入社してまる一年と少し、やりがいは常に感じることができた。感謝の声をもらいやすいフロントの仕事、自分の頑張りが誰かの幸せに繋がっている実感に心を震わすことも少なくなかった。

だがどうだろう、嫌な事はしていない、嫌な人も居ないこの環境で私はみるみる限界に近づいているではないか。

頑張れば頑張るほどに空回りする状況に、身も心も疲れてしまってきた。疲れていない振りをするその僅かなパワーさえも擦り切れてきている。

自分では誠実に真摯に取り組んでいる、自分の中での最大限の集中力とスピードを持って提出する案、それに抜き打ちのチェックをもらい指摘される”そういうとこだよ?”と。

1人になると、自分でも予想しないタイミングで涙が出てしまう。あ、わたしこの仕事得意じゃないんだ。

そして初めて考えた。
やりがいには2種類あるということ。

自分のする何かが自分の提供したい価値につながっているというゴール軸のもの。
またそれとは別に、やっていて自分の得意なことや強みが活かされている、苦痛がないというやり心地軸。

完全に前者への意気込みのみで仕事を選んでしまった自分は、ゴール軸−やり心地(負担) がこれまでなんとか気合いでプラスに持っていっていたものの、プツリとやり心地のマイナスが大きくなりすぎてしまった。

これは下手に受験だったり何かのゴールに向けて暫くの我慢を経験したことがあるからこそ、ゴール軸に向けてであれば我慢を厭わないという思考の癖がでしまったのではないだろうかと考えている。

まだ転職活動はしてないけれども、ちょっと気づいたこの気持ちにこれからどうにか折り合いをつけないといけない。

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