近況

 飲んでいる薬の影響で、一日15時間寝てしまうようになった。

 ここ最近、ずっと精神の調子が悪い。おそらく思い出したくないことを思い出してしまっているからだと思う。

 思い出したくないことは思い出したくないことで、冬になると思い出す。冬、雪が降る地方の、手足が凍り付く日のことだった。

 それ以上のことは■になる。それさえ終われば解放されると思っていた私はおそらく考えが甘く、それが終わってから私の人生は闇に閉ざされることになったのだ。

 ■はおそらくそれを知らないまま■になった。■は遠く、とても愚かだ。■■したいと思えどその手段はなく、■■すると■に触れることになる。それはよくない。いくら自分がつらいからといって、それで誰かを不幸にしてはいけない。

 最近、己のつらさから意図的に誰かを不幸にする者のニュースをよく聞く。そういう者になりたくはないと思いながらも、実際私自身の未来にも破滅しか待っていないわけだから、将来的にはそういう者になっているのかもしれない。わからない。確実なことなど何もない。

 どうでもいい、と思って何もかもを投げ出して眠り続けていれば当面は楽になれるが、それだけだ。未来は破滅のまま。しかしながら、何か努力したところで破滅を回避できるかというとそれはわからないし、自助努力が人を救うというのは神話にすぎない。

 人間は愚かだ。私も愚かだ。環境がそれをしたという見方もある、が、社会をそんな状態にしたのは人間であるのでやはり人間は愚かなのだ。などと適当なことを述べていれば何かしらになると思う方が間違いなのだ。どうでもいい、どうでもいいんだ。こんなことは。

 過去を思い出すことをやめることはできない。寒さ、過去のゲーム、過去の読み物、それら全てが引き金を引く。どうすれば逃れられる? 私はそれを克服することができない。克服しようと思う方が間違っているのか。寒くなると思い出す、暗い部屋、冷たい空気、外の嵐、鈍麻した空腹。誰も助けてはくれず、ここには私一人しかいない……という気持ち。

 実際そんなことはないはずなのに、あの日の絶望が今も私を苛んでいる。自分が今ここにいることを忘れてしまう。仲間はいない。友人もいない。支援者もいない。家族もいない。誰もいない、たった一人の寒い部屋に囚われて私は今も暗闇で丸まっているのだ。という、記憶。

 わからない、何もわからない。何か書いてみれば紛れるかと思ったが、書いても書いてもつらさは増すばかりで無為なのだ。

 文章はここで終わり。

 今日も何も得られなかった。

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