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アメリカでは身近な大学院。大学院から美大に来る人たちの方が社会に出て成功しがち。

アメリカでは大学院がとても身近です。キャリアアップのために働きながら通う方たちもたくさんいます。日本企業からの留学は概ね大学院ではないでしょうか。アメリカは学費がとても高いです。普通に年間600万くらいします。留学するなら取得単位が少なくて済む大学院の方がいいかもです。

大学院では(学部もかな)正式な入学でなくてクラスだけ取ることもできます。Continuing Educationと言って一般に開かれています。Job trainingのようなクラスもあります。ただクラス取るだけならだいぶ安いです。certificateをとるクラスとなるとぐっと値段が上がります。

二十年前の私の頃はまだそこまで高くなくて一単位600ドルくらいでした。1クラス3単位なので1セメスターで3科目くらい取ると6000ドルくらいのものでした。これだと働きながらでもいける感いいがしませんか?留学生はF1ビザがキープするためにミチミチにフルタイムで取らなくては行けませんが、社会人なら1科目でもいいはずです。学部の方は12単位くらい取らなくては行けなかったと思います。しかも人クラスの単位が小さかったりします。

私はプラットというブルックリンに本校がある美術大学に行きました。当時はパーソンズと比べてプラットの大学院の方が充実してたと思います。あと、日本人が少ないのも選んだ理由です。日本人は自分だけどいう謎の優越感:)です。当時パーソンズは金沢のKIDIというデザインスクールと提携してて100人単位で毎年日本から学生来ていたんですよね。今でもあるのかな。

さて大学院ですが、日本人こそ少なかったですが韓国人は山ほどいました。半分は韓国人でないだろうかと思いました。私はKitaguchiというのですが卒業式の時に名前順で呼ばれる時やたらとKimが前にいたのを覚えています。特にコンピューターグラフィックメジャーが多かったです。きっとみんな韓国かえって活躍しているんだろうと思います。

授業は少人数で大きなテーブルを囲んで教授と話すという感じです。実際のデザインの作業は家でやって、クラスではそれを発表したり、ディカッションしたりです。これはムサビの頃と変わらないのですがいかんせん英語が苦手でイマイチ参加できてませんでした。授業が終わって先生に聞きにくという毎日でした。当時ベルクロがわからずに聞きに行ったことを覚えてます。日本語で言う「マジックテープ」です。ホッチキスは日本語だと知ってましたがマジックテープは英語だと思ってました。

大学院の最後の学期にはインターンもしました。確かしなくてはいけなかったっと思います。最初は弱腰だったので日系の会社に行ったんですが、これじゃぁ何しにアメリカ来たかわからんと学校から紹介されたところへ行きました。今ならもう入学した時点で夏冬夏のインターン探しするところですが、当時はまさか自分がアメリカ社会に入るとは思ってもいませんでした。

社会に出て大学院からデザインにスイッチしたという同僚デザイナーにたくさんであいました。ちょっと前まではブートキャンプ出身にも多く会いました。そういえば最近いないなぁ。

大学院でたての時は私の方がスキルがずいぶん上でした。ジュニアの頃はデザインのクラフトが主な仕事になるからです。ただ時がたちシニアデザイナーになってくるとプロダクトにまつわるビジネス全体の理解が重要になってきます。するとどうでしょう。大学院からスイッチした人たちの方が活躍しているよいるように思います。彼ら彼女らのデザインでないバックグラウンドが生きてくるのです。シニアになると仕事の80%コミュニケーションです。そうですよね。

大学院から美大に来る人はビジュアルデザインが苦手な人が多いいです。でも毎日の仕事ではビジュアルデザインのセンスがあればハードスキルはそこまで重要ではありません。大企業の場合もうデザインガイドやシステムがあってビジュアルデザインすることが少ないのです。まぁ、その点で私は少し物足りなさも感じます。

今ビジュアルデザイナーは一人で二つ三つくらいのプロジェクト掛け持ちできるんではないでしょうか。UXデザイナーになると一個のプロジェクトにつきっきりです。

今はまだ大企業で勉強したいですが、将来はまたスタートアップなんかでゴリゴリビジュアル作ってみたいところです。

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