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俳句

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偶然が世界に
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記事一覧

間のビ

沈丁花ただただ長いだけのもの 長尺塩ビ アオサギのごと患者たち チーム泡立草後ろ気にして…

仲村 次朗
2日前

二つのリンゴ

梅雨空を林檎を背中に減込せ __つゆそらをりんごをせなにめりこませ 赤くしてりんごの無罪…

仲村 次朗
1か月前

私す

向日葵の首かたくして花の影 私す私の名前発つ烏

仲村 次朗
3か月前

露草

露草やすべらす舌と余すもの 露草や忍びの猫の鳴き処 露草や漕ひでいつかの膝枕 露草や重ね…

仲村 次朗
8か月前

切れない切り絵

はたらいて、はたらいてんのに、 なんにもはたらいていないよね 春にくすむ食堂から聞こえて…

仲村 次朗
1年前
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雲雀散る

桜咲くはじまってもまだいないのに 桜散る写真に撮られた人の今 雲雀鳴くたくさん読んだ午後…

仲村 次朗
1年前

存在の軽さ

静かにたへてラムネの栓は透けてなほ

落花生六摘

割ってしまえばふたつはふたつ落花生 落花生揉まれるだけで剥ける皮 落花生つぶやいてなほ消…

仲村 次朗
1年前

こらえてひとり

次の咳こらえてひとり除夜の鐘

仲村 次朗
1年前

二を知らぬ人

一を知り二を知らぬ人春となり

仲村 次朗
1年前

逃げてゆく

そうとのばす手にジと告げて夏の空

仲村 次朗
1年前

むらさきに篠

むらさきに篠突き薮の紫陽花や

仲村 次朗
1年前

爪にならすみ

春の夜の爪にならすみ独琴

仲村 次朗
1年前

水面の気配

燕跳ね空に水面の気配かな