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親友の結婚

親友の結婚を、今日知った。
いろんな感情が込み上げて仕方ないので、
思った順番に書いてみる。

23時間前にあがっていたInstagramの
ストーリーで、
友人から祝われているであろう様子を見て、
それを知った。

彼女のプロフィールページを覗いてみると、
4日前に入籍の報告をしている投稿が
あがっていた。

まず、それくらい彼女と自分の
距離ができていたことに気がついた。


彼女とは高校来の親友だった(今もだと私は信じたい)。
クラス替えのない学科にいたので、
3年間を共にしていた。
彼女とはクラスの中でも同じグループにいて、
短いようで長い時間を一緒に過ごし、
学校が終わってからもLINEや電話をしていた。

心優しくも、
漢気すら感じさせる芯のある彼女は、

突然私のためにスイートポテトを作って
学校に持ってきてくれたり、
何だったかは忘れたけれど、
何かの勝負事の時に私の大好きな
パンダコパンダのお守りを手作りして渡してくれたり、
私の中国語のスピーチコンテストの時にわざわざ見に来てくれたりと、
6年経った今思い出してもこれだけあるように
たくさんのこと、ものを
ギブしてくれる人だったなと思う。

高校を卒業して、彼女は関西の大学に、
そして私は台湾の大学に進学することになった。
直接相対して話す機会はこの6年でも
片手で数えるくらいだったと思う。

この間、SNSで様子を追っていたり、
たまにオンラインで話す機会もあり、
まだ友人としての手綱は繋がっていると
思ってはいたが、
彼女の入籍のニュースが、
4日後に自分のもとに届いたくらいには
きっとお互いの距離があったのだろうなと思う。

そしてその次に思ったのは、
私と彼女は、本当に確かに親友だったよな、
ということ。
「親友」と言葉にすれば軽くなってしまうが、
ここではこのまま使う。

すごくすごく、親友だったよな〜と。
彼女にだから、私にだから、
話せることが確かにあったし、
誰に話してもいいようなことも、
彼女を選んで話していた。
興味があることに誘って一緒に体験しに行ったり、
その体験した出来事をお互いに当事者として
話を交わせるのが嬉しかった。

ウチら親友だよね、
なんて言葉で交わしたことは多分ないけれど、
高校生活の中で、彼女という存在がいたことは、
私にとって大きな支えであり、救いであり、
拠り所だった。

そんな彼女が、結婚する。
私にとって、親友が結婚するというのは
4年ぶりくらいの出来事。
4年前別の友人から報告を受けた時私は大学生で、
結婚に対するイメージがぼやけていたのもあり、
「すげ〜、結婚するんだ〜、おめでとう!!」
という感じで、
雲の上の出来事として祝福していた。

ただ、今はまた感じ方が変わってきたのを
自分が知っている。
ちょこちょことSNSで見かける
知人の結婚報告に、
あまり大きく感情を発させないようにしていた自分を、
自分が知っている。

そんな中で受け取った彼女からの結婚報告に、
大きく感情が揺らぎ、
このように言葉にせずにいられなくなってしまった。

おめでとう。おめでとう。おめでとう。
すごく嬉しくて、すごく寂しい。
でもやっぱり嬉しい。
いつか来るとわかっていた親友の結婚報告を、
自分がどんなふうにして受け取るのか
ドキドキしていたけれど、
一番強く出てきた気持ちは、
エゴいけれど、
本当に心の底から祝福したいと思える親友を
人生で持てて私は本当に幸せだな、ということ。

会う頻度が減って、
連絡する頻度も減ったこの数年間、
私の知らない彼女がいて、
彼女の知らない私がいる。

彼女に祝福のメッセージを送った時、
彼女から
「弥生もあの時(前回話した時)からは
 別の人生を歩んで、
 なんか違う人みたいに感じちゃう、寂しい」
と言われた。

そうだよね、そうだよね〜。
そんなふうにも見えるよね。
そりゃSNSに本当に心から
思ってることなんて書かないし。

私は分かりやすく職業を変えて、
生き方を変えて、
そんなふうに見えるのも頷けるけれど、
私も私で、
結婚という決断をする彼女を知らなかった。

彼女の、この数年間を、
もっとじっくり聴きたいな〜と
そんな気持ちになった。

ふたりの中で育てている
愛のかたちはどんなものなのかな〜、
ふたりは今日、
何を食べてどんな話をするのかな〜
(聞いた、肉じゃがらしい)、
ふたりは、どんな未来を思い描いているのかな〜、

感情と、好奇心が止まらない夜になった。
改めて、
愛を込めて、特大のおめでとう。
幸せでいてね!


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