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【教員必見】塾・教育業界におけるChatGPTの活用方法まとめ


はじめに

OpenAIが開発した大規模言語モデル「ChatGPT」は、自然言語処理や対話生成において高い性能を示し、様々な業界で活用が進められています。教育業界においても、ChatGPTを活用することで、これまで解決が難しかった課題に取り組むことができるようになりました。本記事では、塾・教育業界におけるChatGPTの活用方法について、具体的な事例やプロンプトを交えながら、小中高の教育現場で働く先生方や生徒の皆さんにとって役立つ情報をお届けします。

塾・教育業界が抱える課題

教育業界は現在、少子化による売上減少と働き手の忙しさという2つの大きな課題を抱えています。少子化により、教育を受ける子供の数が減少傾向にあり、市場規模の縮小が懸念されています。一方で、教員の業務量は多岐にわたり、教科指導だけでなく生徒指導や進路指導、部活動の顧問など、多くの業務をこなす必要があります。これらの課題に対して、効果的な解決策を見出すことが急務となっています。

ChatGPTを活用した課題解決策

ChatGPTを活用することで、教育業界が抱える課題に対する解決策を見出すことができます。ここでは、具体的な活用方法を紹介します。

英語教育の充実

ChatGPTは、英語の文章作成や会話練習に活用できます。例えば、生徒が英作文を書く際に、以下のようなプロンプトをChatGPTに与えることで、文法的な間違いの指摘や表現の改善案を得ることができます。

あなたは英語教師です。以下の英文を添削し、文法的な間違いを指摘するとともに、より自然な表現に修正してください。

[生徒が書いた英文]

また、ChatGPTと英会話の練習を行うことで、生徒は実際のコミュニケーションに近い形で英語力を磨くことができます。

プログラミング教育の充実

ChatGPTは、プログラミングのデバッグや解説にも活用できます。生徒がプログラムを書いた際に、以下のようなプロンプトを与えることで、コードの間違いを指摘してもらったり、改善案を提示してもらったりすることができます。

あなたはプログラミング教師です。以下のPythonコードを確認し、間違いがあれば指摘してください。また、コードをより効率的に書くための提案があれば教えてください。

[生徒が書いたPythonコード]

アクティブ・ラーニングの充実

ChatGPTは、生徒との双方向的なコミュニケーションにも活用できます。従来の一方向的な講義形式ではなく、生徒とChatGPTが対話を通じて学習を深めるアクティブ・ラーニングを実現できます。例えば、以下のようなプロンプトを与えることで、生徒は自分の考えを深め、新しい発見を得ることができます。

あなたは歴史の先生です。私は、第二次世界大戦について興味があります。以下の質問に答えてください。

1. 第二次世界大戦が起こった主な原因は何ですか?
2. 日本が戦争に参加した理由と、その影響について教えてください。
3. 戦争が現代社会に与えた影響について、あなたの考えを聞かせてください。

業務効率化のためのChatGPT活用方法

ChatGPTは、教員の業務効率化にも役立つのではないでしょうか。

例えば、以下のような活用方法が考えられます。

1. 採点業務の自動化: テストや宿題の採点をChatGPTに任せることで、教員の負担を軽減できます。
2. 宿題作成の自動化: ChatGPTを使って、問題集の類題を作成したり、作成した問題の答えを用意したりできます。
3. 授業用資料作成の自動化: ChatGPTを活用して、授業で使う画像やグラフ、図形を生成できます。
4. 指導案の作成: ChatGPTに指導内容を提案してもらったり、指導案のフォーマットに沿って入力してもらったりできます。
5. 試験結果の分析: ChatGPTを使って、試験結果を過去のデータと比較したり、他教科との関連性を分析したりできます。

実際の活用事例

ここでは、ChatGPTを活用した教育サービスの実例を2つ紹介します。

生成AI・学習アシスタントアプリ「宿題ポケット」

「株式会社CODEGYM」が提供する学習アシスタントアプリ「宿題ポケット」は、ChatGPTを活用し、生徒の質問に対して考え方や解き方を導くことを目的としています。生徒の質問に直接答えるのではなく、ヒントを与えながら生徒自身で答えを導き出せるよう支援します。

宿題ポケット

「英作文指導」の共同研究授業

『株式会社みんがく』と『クラーク高等学院』が実施した「英作文指導」の共同研究授業では、生成AIを活用してアクティブ・ラーニングと英語学習を実現し、生徒の満足度向上につなげることができました。生徒一人ひとりの習熟度に合わせた個別のフィードバックを提供することで、効果的な英作文指導を実現しています。

ChatGPTを使った宿題作成と採点の実装例

ここでは、ChatGPTを使って宿題の作成と採点を自動化する実装例を紹介します。

実装するタスクの説明

生徒が提出した宿題の中で間違えた問題を見つけ、ChatGPTを使ってその問題と似たような新しい問題を作成します。そして、その新しい問題を次の宿題として生徒に与えるという流れを想定しています。

結果

生徒がテストでよく間違えている問題を調べて、ChatGPTに以下のようなプロンプトを与えます。

すると、ChatGPTは以下のような新しい問題を生成します。

この例では、正方形の面積を求める問題を出題しましたが、学年や単元に合わせて、割合や速度、図形の体積などの問題を出題することもできます。ChatGPTに適切なプロンプトを与えることで、様々なレベルや分野の問題を自動的に作成し、宿題の作成と採点に活用できるのではないでしょうか。

まとめ

本記事では、塾・教育業界におけるChatGPTの活用方法について、具体的な事例やプロンプトを交えながら解説しました。ChatGPTを活用することで、英語教育やプログラミング教育、アクティブ・ラーニングの充実を図ることができます。また、採点業務や宿題作成、授業用資料作成などの自動化により、教員の業務効率化にも役立ちます。

教育現場で働く先生方や生徒の皆さんは、ChatGPTを活用することで、これまでにない学びの可能性を広げることができるでしょう。本記事で紹介した事例やプロンプトを参考に、自分たちの現場に合ったChatGPTの活用方法を探ってみてください。ChatGPTは教育のパートナーとして、皆さんの学びを支援する存在になれるはずです。

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