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コンスタンティン

柳さんと見た!
前から見たい映画だったので見られて嬉しい。
ちなみにティルダ・スウィントンが天使役をしていて、キアヌ・リーブス演じるエクソシストが主役の映画という情報しか持ってない状態で見た。

結構序盤の方でジョンの体調が悪いことが判明するんだけど、タバコの吸いすぎじゃない……?この映画始まってからまだそんなに時間経ってないのにバカスカ吸ってるよね……?と思っていたら病院のシーンになり、先生にタバコの吸いすぎのせいで末期の肺がんであると言われていた。ほらも〜!
その後も死にたいってわけじゃないのに何かにつけてすぐタバコを吸う男、ジョン。
院内でタバコを吸い始めた時はこいつマジかと思った。

そんなジョンは余命宣告されてむしゃくしゃしているのでエレベーターに乗っている時、入り口にいる女性に「下ですか?」って訊かれて「地の底だよ」」って返して(なんだこいつ……)って表情されたりする。妥当だよ。いやむしゃくしゃしてなくてもジョンならこれくらい言っていたかもしれない。
この時点でジョンって寂寥感漂うハードボイルドな男なんだけど、なんか変なヤツかもしれないなと気づく。

その後教会にいるハーフ・ブリードのガブリエルの元に行って悪魔祓いをしてるんだし寿命伸ばしてくれても良いだろとお願いするんだけど、ガブリエルにあなたが死にそうなのは15歳の頃から1日30本吸ってきたタバコのせいですと丁寧に諭されて断念せざるを得なくなってしまう。このシーンかなり好き。
そもそも紺のパンツスーツを着た、性別がニュートラルなガブリエルの出立ちも美しくて好きなんだけど、そんなガブリエルにあなたが早死にするのはタバコのせいですって至極真っ当な諭され方をしているジョンが面白い。まぁ……そうね……という。

この感想って色々端折ってるんだけどこれだけ見ると現時点でタバコの吸いすぎで末期の肺がんになってしまったジョンがまだ死ねないんだよって駄々こねている話みたいになってるいる。まぁ前半は概ねそう。

でもジョンが今死ねない理由はおそらくエクソシストの仕事を通して何か異常が起こっている事を察知しているからだし、その異常を自分が解決しなくてはいけないという心意気があるからなのでかなり責任感のある善良な男ではある。ただ凄まじいベビースモーカーというだけであって……
ジョンは乱暴さもあるけどずっと善良だもんな。そして割と社交的だしわりと面倒見がいいんだと思う。神父とか武器商人とか意外と友達多いし、何よりチャズっていう若い弟子もいるし。
あとジョンって基本的に人との距離感がやたらと近くてセクシーなんだよな。

あとガブリエルの他にもうひとり印象的なハーフブリードであるバルサザールが出てくるんだけど、この人も凄まじい色男。ビシッときたスーツにカチッとセットした髪型、それに垂れ目気味の甘いマスクがよくマッチしている。
この映画ってアンジェラも含めて多種多様なハンサムが見られていい。

そしてその面倒見の良さはアンジェラにも発揮される。アンジェラを追い返した後悪魔の気配を察知したジョンはアンジェラのことをちゃんと追いかけるんだよね。やっぱりぶっきらぼうなだけで面倒見いいよこの男。
そして見事悪魔を焼き払う。悪魔って燃えるんだ。

ジョンがエクソシストをやれてるのってフィジカルがタフなのもあるけど、そもそも使っている武器がべらぼうに強い。超火力火炎放射器とか。
十字架が描かれているというシンプルな理由で悪魔に通用するメリケンサックとかは別だけど。

今思うと自分の中に封印したアンジェラの霊力を復活させるために地獄を見せて臨死体験させることを言わなかったのもアンジェラが怖がらないようにというジョンの気遣いだったのかもしれない。結果的にそれが優しさだったかどうかはまた別問題だけども。

この後神父や武器商人の死を唆したバルサザールを退治しに行くんだけど、車から降りる瞬間にジョンがアンジェラにキスしたのでびっくりした。今!?と思って。
洋画、あまりにも唐突にキスするからびっくりする。
このキス「魔除け」とのことなんだけど、本当に魔除けなのかそういう建前でキスしたのか不明。真意がわかりづらい男、ジョン。

この後もキスしそうな画角がたくさん出てくるのに最後まで一切キスしない。途中から柳さんとキスする!?しそう!する!?する!?しなーーーーい!!!っていいながらにゃんこスターの縄跳びネタみたいになっていた。ジョン、サタンともかなりキスしそうだったしサタンに関しては耳食われたりペロッと味見されたりしていて笑ってしまった。ジョンって美味しそうなのかな。

もちろんガブリエルのビジュアルは当然のように素敵なんだけど、サタンのビジュアルもかなり良かった。上下ビシッとホワイトのスーツで決めているのに足は裸足でタールのようなものが滴っておりズボンの裾が黒い液体がはねて汚れているの。サタンが出てくると言われて上下白のスーツを着た男が出てくると誰が想像する?本当によかった。

アンジェラの中にいるサタンの息子を祓いきることができなくて、ガブリエルもどうしようもなくなった結果ジョンは手首を切ることによって自殺未遂をしてサタンを呼び出すという強引な方法を使うのかなり好き。
ジョンは過去にも一回自殺未遂をしていてもう地獄行きが決定しており、サタンに気に入られているので死ぬ時はサタンが直接お迎えに来るというのを逆手に取った作戦。
その結果自分の息子が人間界を支配することを良しとしなかったサタンによってアンジェラの中にいる息子は払われたし、さまざまの元凶であったガブリエルも神から見放されて羽を焼き切られて人間に堕ちてしまう。

サタンはさて!いよいよ死にそうなジョンを地獄に連れていくかな〜♪となるんだけど、自分の命と引き換えにアンジェラの双子であるイザベルを天国に連れて行ってくれと頼んでサタンがそれを遂行してしまった結果、ジョンの死は自己犠牲であると神に認定されて天国行きが決まったの、かなりバグ技っぽくてアツかった。ジョンは全て分かった上でやっていたのかな。それともたまたまこうなったんだろうか。
この後ジョンが天国に行くのがどうしても気に食わないサタンが悪あがきとしてジョンの肺に手を直接突っ込んでタバコで黒く汚染されたものを全て取り出すの良いよね。
死にそうな原因は手首の傷だけど、それを治しただけじゃジョンは肺がんですぐに死んで天国に行ってしまうから長生きしてくれたら地獄に行く可能性も上がるでしょってことで肺も綺麗〜にしてくれるの。

ジョンはタバコを燃やして全ての騒動に決着が付いた後タバコを吸いそうなシーンでガムを噛み始めるのもいよいよタバコと決裂したんだなというのがわかる終わり方でいい。この映画ずっとタバコの話してるな。

そしてアンジェラが見えない何かに誘拐されてからは怒涛のチャズの勇敢シーンが相次いだのでこの時まではチャズなら最後までジョンの優秀な助手として隣にいてくれると思っていた。
チャズって悪魔が見えずエクソシスト的な才能は一切ないにも関わらずジョンとつるんでいるのかなり不思議だな。チャズとジョンの出会い編のエピソードをやってほしい。

チャズって悪魔退治の才能が一切ない上に悪魔退治の仕事を今まで直接的に手伝えていないにも関わらず、その間資料を読んでコツコツと勉強して、かつ銃を悪魔にぶっ放す勇気も身に付けているのであまりにも優秀な男。
そして優秀な男というのは最後まで生き残れないがちなので案の定見えない何かにめちゃくちゃに吹っ飛ばされて死んでしまう。チャズ、惜しい男を亡くした……と思っていたら最後ジョンがチャズの墓参りをするシーンで天使のハーフブリードになったチャズが墓から出てきたのでワクワクした。ハーフブリードって人間から誕生するんだね。
ここ、ほぼ確実にコンスタンティン2の布石だと思っているんだけど、公開から20年弱経ってしまった今チャズをとっかかりにするのは弱いかもしれない……!とも思うので次回作はどうなってしまうんだろう。
早ければ来年公開されるかもしれないという噂を見かけたので楽しみだな。
かなりいいタイミングでコンスタンティンが見られたのかもしれない。

続編、お待ちしてます!

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