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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

じいちゃんの手

1月16日、日曜日の午後。 「祖父危篤」との一報があり、慌てて帰省しました。 ちょうど母からその一報を受けた時は、婚約者御家族との顔合わせ用に礼服を仕立ててもらっており、「もしかしたら、これを喪服として祖父のために着ることになるかもしれない」と寂しい予感が頭をよぎりました。 その日はいつかくる、と覚悟せねばなりませんでした。 おろしたばかりの礼服と、追加で買った黒いネクタイを手にふるさとへ向かう道中。 心は揺れ、まとまらない感情が渦巻き、いつもなら音楽を聴くところその余裕も

立ち止まって, 色を纏う

おはようございます。 atom.です。 以前に、こんな記事を書きましたが、 実際に授業で行っていた、 自分の色を探す方法を 具体的に記述していきます。 ちゃんと取り組むと 1時間ほどかかるのですが、 あまりに多くの選択肢があって、 考える暇もない忙しい日々の中で そんな時間があっても良いと思い、 今回の内容を決めました。 走り続けることに疲れた貴方に 新しい選択肢を1つ提供できていれば幸いです。 BGM紹介ロザリーナ 『何になりたくて、』 はじめに 大学生

能力を均すか長所を伸ばすか

オリンピック白熱していますね。 なんだかんだリモートワーク中にも観てしまっています。 そんなアスリートたちの活躍に触発されて、ちょっと考えたことがあります。 それは、「能力を均す」か「長所を伸ばす」か、という命題です。 以下は私の持論です。 仮に2教科の試験があったとして、 「どちらも70点の人」と「片方100点で片方40点」がいた場合、果たしてどちらが評価されるか。 少なくとも今の日本の学校や会社では前者だと思います。 でも、私はどうしても後者を推したい。 自分が前者に

いっそのこと、他人を見ない

連休明けの今朝、仕事でチクリとすることがありました。 「ムカつく!」 と思ってモヤモヤしてましたら、 お昼休みにこのような記事に出会いました。 「他人と比べない。 いっそのこと、他人を見ない。」 なんとまあ。 ちょうどイライラの原因も同僚との人間関係だったのでタイトルに飛びつきました。 一言で言えば、 「他人と比べるのではなく、 自分の中に宝物を見つけましょう」 となるでしょうか。 非常に頼もしい内容でした。 今朝の出来事というのは、些細なことですが、私が合格したPR

挑戦

羽生くんのスケートを観ました。 感動しました。 果敢に4回転アクセルに挑戦した姿は非常に立派だと思います。 もちろんメダルをとった3人も美しい滑りでした。 チェン選手の滑りは特に惚れ惚れする見事なものでした。 でも、最も心に残ったのはやはり羽生くんです。 羽生くんは王者として、当然のように金メダルを期待される存在です。 平昌で66年振りのオリンピック2連覇を成し遂げ、国民栄誉賞を授与された方です。期待せずにはいられません。 でも、羽生くんはメダルではなく夢を追っていました

人間万事塞翁が馬

この言葉が好きです。 「良いこともあれば悪いこともあるよ」 っていう意味です。 「人生なるようになるよ」 とも捉えられます。 今年に入ってから、かなり目まぐるしく日々を過ごしています。 そして昨日、順調に減薬していた薬をまた増やすという処方を受けました。 今の心境としては、残念だとかもどかしいとか、そういったものはなくて、逆に安心もしてないです。 なんか、「そうかぁ」と達観した心境です。 先生からは「後退したとは思わないで」と言われてますし、実際今回の増薬?は外的要因が大

”偶然"を大切に。

なんだか、個人的にとても腑に落ちるお話を聴いてきました。 昨日、弊社の社員教育の一環で、「キャリアデザイン」に関する研修を受けてきました。 社会人になってからというもの、冷静に自分の「キャリア」を省みたことがなかったので、いい機会だと思って参加しました。 内容を簡単にまとめますと、 「キャリアとは経験を通じて能力を蓄積していく過程であり、 キャリアデザインとは明確な将来像ではなくその過程を考えること」 となります。 小難しいですが、要は結果ではなく過程だよね、ということ。

まずは自分

私には2つの転機が訪れようとしています。 祖父との別れと、新しい家族との出会い。 対称的なこれらの転機が同時にやってくることに、さすがに戸惑いを隠せませんが、ひとつひとつ乗り越えていこうと覚悟を決めております。 明日は婚約者のご家族へのごあいさつ。 緊張していたのですが、なんだか腹が据わってきました。 受験とか留学とか就活とか、本番が近づくといつもこんな感じ。 自分でも大したものだと思います。 でもたぶん今夜はぐっすりとは眠れないかな。 一方、祖父は依然として危ないながら

『努力』は簡単に人を裏切ります。でも、そんなもんです。

僕は昔、コンプレックスのかたまりでした。 幼いころ、10歳年上のおじさんにあたる お兄さんと暮らしていたことがあります。 いつも『にぃにぃ』と呼んでいました。 その『にぃにぃ』が 絵に描いたような天才で、 成績は常に学校でトップ。 弁論大会に出れば最優秀賞、 スポーツでも大活躍。 整理整頓はばっちり、 いつも、部屋はものすごくきれい。 モノをとにかく大事にする。 おまけに性格もすごくいい。 幼い僕から見ても 本当にすごい人でした。 学校を転校する際、 校長先生が家に来て

あなたが虚しく過ごした今日という日は、昨日死んでいったものがあれほど生きたいと願った明日

私の父は医師です。 父は時々、「人は死ぬ時は死ぬ」と言います。 真意を尋ねたことはないですが、医師として人の命と向き合い続けてきた中で育まれた、ひとつの価値観なのかもしれません。 今、私は思います。「その通りだ」と。 大阪の放火事件以降、「生と死」について考えることが増えました。 決して私自身がどうとか、希死念慮とか、そういったものではありません。 純粋にと言うと変ですが、 「人は何故生き、そして死ぬのか」 という問いが頭の片隅を占めるのです。 真理と呼べる答えは多分無いか

若いうちにMBAや中小企業診断士を取った方がいいと思う7つの理由

マーケターやコンサルタントであれば、若いうち、具体的には20代から30代前半くらいまでにMBA(Master of Business Administration:経営学修士)や中小企業診断士資格を取った方がいいと思う理由が7つある。一時期のブームは終わったが、そんなことは関係ない。 ここでいうMBAは、海外大学院に行くものではなく、比較的通いやすい国内の平日夜間プログラムを想定している。また、MBAでなくとも、経営コンサルタントで唯一の国家資格である中小企業診断士でも同様

「成長」という宗教

「成長」について興味深い記事を見つけました。 詳しくは記事を参照していただきたいですが、こちらの言葉に要約されているんじゃないかな、と思い引用いたします。 記事から受ける印象や感想は人それぞれだと思いますので、あくまで私の話をさせていただきます。 「成長したい!」 そう強く思っていたのは休職して3ヶ月ほど経った頃。休職しているとはいえ入社3年目になろうかという時期で、同期の活躍が眩しく映るそんな日々でした。 「みんな、頑張ってるんやから自分も」という複雑な気持ちを単純化

「弱み」は「強み」にはならない。

昨夜、テレビで林修さんの初耳学を見ていて、脳天を打たれたようになりました。 昨日は、最強のマーケター、森岡毅さんという方との対談でした。 私の心に刺さった言葉を勝手にご紹介します。 弱みが強みになることはない私にとって、この言葉はけっこう刺さりました。 と、同時に、やっぱりな、と思いました。そして、こんな内容もありました。 「定数を動かそうとしても仕方ないから、変数部分をどれだけ変えられるか」 あー、すごい納得、。 どうにもならないことを変えようとするのではなく