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NゲージャーがHOを塗装するの巻

 以前の記事でチラ見せした16番(HO)(※)サイズの103系を塗装しはじめた。まずはサフを缶スプレーでプシューと。
 やはり、普段つくっているNゲージと勝手がちがう。ちょっと困ったところを書き記してみたい。

 ワタシ自身はジャンル縛りなしのマルチモデラーを一応自任しているのだけど、実際に発表している作品の9割以上はNゲージというのが事実。作業環境も自ずとそれに特化したものとなってしまっている。
 そういう意味では、まぁタイトル上の「Nゲージャー」としても間違いないでしょ。

乾燥台はグルグル回る

筆者がふだんのNゲージ塗装で使っている塗装台兼持ち手。上の車体はいつも最初の試し吹きの犠牲になってくれる生贄の、オハネ25だった何かである。

 ふだんのNゲージ塗装の持ち手は基本的にこんな感じで、丁字型に接着した5mmプラ棒の天面に両面テープを介して車体を固定している。18~20m級車体であれば、この方法で全く不自由はなかった。

同じ道具で16番(HO)の車体にサーフェイサーを吹く様子を再現したもの。

 今回の16番(HO)103系もとりあえず、Nゲージと同じようにしてサフ吹き。うむ、窮屈ではあるけれど問題なし。
 
 問題はこの後の乾燥だ。Nであれば小さな空き瓶に差して放っておけるのだが、この103系はちょっとバランスを崩すとグルンと回る。挙句の果てに倒れる。困った。
 
 ざっくり計算で表面積が約4倍、質量が約8倍。動き出せば長さ分でモーメントがさらに2倍なのだから、同じ接地面積の摩擦力で止められるはずもないのだ。
 
 安定的な乾燥台は、本塗装までの宿題である。

エアブラシの新調

16番(HO)塗装用の切り札として購入したMr.HOBBY・プロコンBOYの「PS290」。広幅で吹けるのが売りのエアブラシだ。

 ワタシは長年、タミヤ・HGエアーブラシIIIを愛用している。Nゲージはもちろん、ガンプラなど様々なジャンルの模型を塗るのに不自由がないからだ。
 ただ、16番(HO)やカーモデルなど、1/100を超えるモデルになってくると苦しい。0.3mm径ノズルの吹き幅だと、大きい面で何度もブラシを往復させることになる。レバーを引き続けるのはしんどいし、塗りムラも出やすくなってしまう。
 
 そこで新しいエアブラシ、Mr.HOBBYのプロコンBOY「PS290」をお迎えしてみた。0.5mm径のノズルで、広幅で吹けるというのが特徴だ。

「PS290」のノズルまわりをアップで見る。このセッティングで縦長の吹き幅となる。これを90°回転させると、横長での吹き付けも可能だ。

 注目のノズルまわりはこんな感じ。写真のセッティングで縦長の吹き付けパターンとなる。左右の出っ張りでエアを上下に逃がすような構造だと思う。
 鉄道模型であれば車体を水平にして、ブラシをスーッと横にスライドさせて吹くようなイメージだろうか。
 
 軽く試し吹きもしてみた。スプレーワークREVOの吹出し量でも普通に使えそう。Nゲージでもベタ塗りなら十分に使えそうだ。あとは練習と経験でトリガー式に慣れることとしよう。 

おわりに

 N→16番/HOへの転向にあたって「欲しい情報」はメディア上で意外に見つからない。まぁ、そもそも転向前のNゲージ作業環境だって人それぞれだから、十把一絡げに語るのが難しいのは分かるんだけど。
 今回は塗装のほんの一部に話を絞ったが、読者の方の参考になる部分があれば幸いである。

脚注

※世間一般では「HO」と呼ばれている軌間16.5mmの鉄道模型の総称として、本稿では「16番(HO)」と表記している。単に「HO」としてしまうと「1/87スケール」という意味を含んでしまうので、厳密には正しくないのである(タイトルに関してはより広い方々への分かりやすさを優先して、あえてこう書いた)。


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