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冒険

神戸市のおとなり明石市の、明石市立文化博物館にて、いよいよ3月23日から5月19日まで「エルマーのぼうけん展」がはじまりますね!昨年、東京・立川の「PLAY! MUSEUM」で開催された日本初のエルマー展の巡回展です。明石市内では、すでに、関連するさまざまな催しが始まっているようです。神戸市内でも、「こども本の森 神戸」にて、4月2日から4月14日まで「エルマーのぼうけん パネル展示とワークショップ」が開催されるそうです。楽しみですね!

明石市立文化博物館|https://www.instagram.com/akashibunpaku/
こども本の森 神戸|https://www.instagram.com/honnomori_kobe/

そんなわけで、昨日3月10日日曜日に須磨海岸中央広場で開催されたマルシェ「BOKETTO」・自由港書店ブースでは、「エルマーのぼうけんコーナー」を作って、エルマーのぼうけんの関連書籍を並べてみました。マルシェにお越しの皆さま、「エルマーだ!」「なつかしい!」「読んだことある?」「いい本だよ!」と皆さま大盛りあがりでした。エルマー、愛されているんですね。

『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』(いずれも福音館書店:税込1320円)
『エルマーのぼうけんセット』(3冊・特製函入り・福音館書店:税込3960円)
『「エルマーのぼうけん」をかいた女性 ルース・S・ガネット』(福音館書店|2015年刊|税込2200円)
『エルマーのぼうけん展』(ブルーシープ|2023年7月刊|税込2420円)(※『エルマーのぼうけん展』の公式図録です)

BOKETTO・自由港書店ブース・エルマーコーナー
エルマーコーナー隣・毎度大人気の子どもさんエリア

エルマーというのは、ぼうけんをする男の子の名前なんですね。エルマーは、「りゅう」を助けにぼうけんをしにいくのでした。エルマーは、ようく世界を観察していて、身のまわりのものを上手に使って、次々と難関を乗り越えていくのでした。

シリーズ第1作『エルマーのぼうけん』(店主私物)

「エルマーのぼうけん」シリーズにおいては、さまざまなにんげんやどうぶつの姿が描かれます。みな、それぞれに、生きることに懸命で、であるがゆえに、「りゅう」に遭遇した時に、「りゅう」に対して攻撃的な行動を取ります。みな、「りゅう」に攻撃されるのではないか、と、勝手に怖がるのです。そして、自分を守ろうとするのです。ですけれど、実際のところ、「りゅう」は非常に優しい心の持ち主でありまして、決して、力で反撃したりすることはないのでした。エルマーも、裏表なく、まっすぐに行動する少年でありまして、そのことで、「りゅう」ともお友達になれ、まわりのにんげんやどうぶつたちからも、信頼を集めていくのでした。

読み始めると3冊ぜんぶ読みたくなります

そして、「エルマーのぼうけん」シリーズは、家と家族の物語でもあります。冒険というものは、帰る家があるからこそ成立するものです。そして、家には、家族がいるのでした。ふしぎなものですが、安心して暮らすことのできる家があるからこそ、人は、生きものは、思い切って、冒険することができるのですね。

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さてさて、昨日3月10日日曜日は、須磨海岸中央広場で開催されたマルシェ「BOKETTO」に出店をしてきました。2か月に1度のペースで開かれている「BOKETTO」は、これで3回目となりました。自由港書店は、3回とも、出店させていただいてきました。出店しているお店さんとのつながりもどんどん深まってきていて、それがとても嬉しいです。いらっしゃるお客様がたも、地域・近隣の皆さまはもちろんこと、「BOKETTO」を楽しみに遠方から通っておられる常連さんのお顔も増えてきて、「BOKETTO」は、なんだか、ひとつの大きなお家(家族)のようです。主催者のかたがたの優しい思いが、そうした場の空気につながっているんだろうなあ、と思います。

BOKETTO|https://www.instagram.com/boketto.suma/

朝、設営中のBOKETTO。スタートと同時にたくさんのお客様が。

きのうの「BOKETTO」には、山電・須磨寺駅ちかくにある、わたしも大好きなカフェ「aono」さんもご出店されるということで、aonoさんを勝手にトリビュートして、コーヒーにまつわる短い26本の文章がまとめられたリトルプレス、『私的コーヒーAtoZ』(はるあきクラブ)をたくさん持っていきました。

aonoさん|https://www.instagram.com/aono_coffee/

木村衣有子『私的コーヒーAtoZ』(はるあきクラブ・刊)

AからZまで数えると26あります。『私的コーヒーAtoZ』は、文筆家の木村衣有子さんが、コーヒーをめぐって、26の私的なおはなしを綴ったものです。2月末に刊行されたばかりの、できたてほやほやのリトルプレスです。エッセイ、コーヒーにまつわる読みもの、さらには短歌、掌篇小説まで、ABC順に並んでいます。規則性があるようでないような、ランダムな感じがいいんです。明朝体とゴシック体が混ざりあっているのもすてきなんです。心地よいまどろみ。

コーヒーって、心地よいまどろみをくれるもの。ぜんぜん性格のちがう「ぼく」と「ヒノ」のふたりを描いた掌篇小説シリーズも、読んでいてホッとします。老舗珈琲店が出してくれるコク深いブレンドコーヒーのような、底深い一冊。ぜひ、コーヒーとともに、「ぼけっと」お読みになってみてくださいね。

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きのうの須磨海岸、昼

きのうの須磨海岸は、空気も海水も澄んでいて、驚くべき青さでした。山のにおいと海のにおいがまじりあった、甘ったるい須磨の空気が大好きです。遊ぶための広場もたくさんあります。なんてよいまちなんでしょう。おかげさまで、(自宅を)須磨に移してからもうすぐ1か月経ちます。もう何年も何十年も前から住んでいたような、ふしぎな落ち着きがあり、須磨ってほんとうによいところだなあ、ご近所・まちの皆さまに感謝感謝だなあ、という気持ちです。

BOKETTO終了後、日没前の須磨海岸中央広場

noteをお読みくださりありがとうございます。予告ですが、2024年5月1日、自由港書店3周年に向け、自由港書店の店内を、さらに、青くしたいと思っています。ますます、光と風が感じられるようなお店にしていきます。どうぞ、その時を、お楽しみに。いよいよ今年6月に開業となる<神戸須磨シーワールド>も、建物はできあがったようで、周辺の植栽の整備がどんどん進んでいます。たくさんの木が植えられています。神戸須磨シーワールド開業に向け、自由港書店の店前の道(JR須磨海浜公園南方面口から神戸須磨シーワールドに向かう道)でも、3月18日からおよそ1か月間、歩道の再舗装・再整備工事がはじまります。ひょっとしたら、工事期間中は歩きにくくなるかもしれませんが、自由港書店は3月も4月も引き続き通常通り営業しておりますので、「まちの本屋さん」どうぞいつでもお気軽にお立ち寄りくださいね。皆さまいつも本当にありがとうございます!

松の若木が植えられていく神戸須磨シーワールド周辺

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