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言の葉〜ちいさな庭で〜

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だいすきな植物と可愛い虫たち。ちいさな庭で紡ぐ詩(うた)とエッセイ。
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記事一覧

春のいぶき、うずまいて

春のいぶき うずまいて あまい香り くるくるおどる パセリのよこに ねそべって みあげた空には おつきさま あおのひかり ほほえんで かけぬけるよ この春を  ひかりは風と たわむれて 野の花 ふんわり ほほをそめた。 ちいさな畑ガーデン、4年目の春。 こぼれ種で育っているパセリの横に寝そべって、みあげた空。 ちいさな畑ガーデン4年目の春。 すこしずつ変化していく、そだっていく、ちいさな野原。 かわいくて、たまらない♡ 【おまけ】 今年からはじまっ

ゆすらうめ〜きみの笑顔がお花にとけて〜

2023年3月20日。 いただいた種から育てていた「ゆすらうめ」が、生まれて初めてのお花を咲かせました。 ゆすらうめの種を贈ってくださったのは美月さん(仮名)。 彼女と出逢ったのは4年ほど前、わたしがまだ信州で働いていたころでした。美月さんが来園されたとき、 「あれ? どこかでお逢いしたかな、、、」 なんとなくお顔と雰囲気が気になって来園カードをよくみると、「香川」の表記が。そのとき、ちいさな島でのヨガ教室の光景がパッと頭に浮かびました。冬休みに香川へ戻ったとき、ち

土のお手当とヨガ〜大地の再生vol.2〜

「土に、いいも悪いもありません」 これは自然環境の根本的な再生のために活動されている、NPO法人地球守代表の高田さんの言葉です。 先月、大福院さんでの大地の再生ワークショップに参加しました。 風の草刈りをし、水はけが悪くてぬかるんだ、ずっと放置されたままの畑に水脈をとおしていきました。 水も空気も滞ってしまって動かない場所はとくにぬかるみ、グライ層(酸欠状態の土)と呼ばれる土(有機ガスが発生している)になっていました。色もにおいも少しぎょっとしてしまう、そんな状態の土

てんじくぼたん と でんでん虫

すみきった空に おひさまがのぼり からだじゅうが あたたまります。 ぬくぬく ほかほか (じゆうな木)「あぁなんてかわいいわたげさん🥺♡」 (わたげ)「あさ、だいすき✨」 こころのなかも あっという間に ほぐされて また一度、 まっさらになるよ この晴れやかな  秋空のように。 あついあつい今年の夏に、1輪だけ咲いてくれた、ちいさな赤いダリアさん。 秋に入り、あたらしいお花をほころばせています。 そんなかわいい秋咲きダリアさんにやってきたのが、、、

とくべつな空色、ためいきにとけて

あまりにそらが うつくしくて 着の身着のまま とびだしたよ。 あまい しゅいろ のびやかに そらを かけぬける どんな日もかならず用意されているね こころなぐさめ励ましてくれる そんなすてきな瞬間が。 きれい☺️♡ つい先日、畑をゆっくりあるいていると、、、 美しい色を背負うシジミチョウさんが、黄花コスモスのうえでくつろいでいました。 あの空とおなじいろ🥺! 黄花コスモスはおひさまのひかりを反射して、シジミチョウのはねをふんわりと だいだい色に染めていま

空っぽのアーチと咲けない君

きみは だまって たべられて そして むしは いなくなった。 半年かけて のばした茎も なんとかひろげた その葉っぱも ようやくむすんだ ちいさなつぼみも おはなのゆめは ねっこにかえり みえるものみな かれてゆくよ そして 時は みちてゆく しずかに ただ たんたんと みえないところで みちてゆく。 散歩道でであった美人さん🥺♡ 野山を歩くと、百合たちの姿をみかけるようになりました。 百合のお花が大好きです。 ぶあつい つやつやの花びらに、力強い!

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わたげの虹からオレンジのくじらまで

うつくしいひ

お日さまが このうえなく   神々しく かがやいて、 こんな朝は たましいまで  しびれちゃうよ。 セイタカアワダチソウさん🥺 月見草さん♡ セントジョーンズワートちゃん🥺 ノコギリソウさん♡ ランタナちゃん✨ うちのホワイトラベンダー。2つ目のお花🥺♡ 畑入り口のよもぎさん🥺♡ こぼれ種の コスモスが たっぷり ひかりを すくい ねこじゃらしは ひかりの海を およいでいます。 ねこちゃん😆♡ やっぱり かんがえられないよ🥺 ねこじゃらし

“むいしぜん”〜タゴールの歌と夢見る小学校〜

“ この世界で  わたしを愛するものたちは  わたしをつかまえて おこうとする    かたい縄で しばって。    けれど あなたの愛はずっとおおきくて    あなたのやりかたこそが あたらしい    しばらず すがたを見せず あなたのしもべを放っている。  みなは わたしが忘れないようにと    わたしをひとりにさせはしない。  日に日に 時はすぎていくが    あなたに あえない。 あなたを呼んでも呼ばなくても    喜び

ひかりのさざなみ

暗く 長い 土の中の時代があった。 いのちがけで 芽生えた時もあった。 しかし草は、 そういった昔をひとことも語らず、 もっとも美しい  今だけを見せている。 〜 星野富弘さんの詩より 〜 あさ。 野も 空も 輝いていました。 光に染まりゆく野山をながめながら、 星野さんのこの詩がふっと、胸によみがえりました。 むかし、この詩を見たとき、そういった「大変な」ことを語るのはよくないのかな?なんて少し考えてしまったけれど、たぶん、この詩の真意はそうじゃない。 土の中のでき

梅雨の散歩道とちいさな恐竜

雲が迷いなく 空にすーっと 線を引いて ほんのり 山吹色の空気のなか ヒメジョオンたちが 今年も野原で くつろいでいました。 なんて可愛らしいながめ🥺♡ 金ピカに縁どられる葛✨ ホンモノは写真の100倍の美しさ🥺 ほんの少し 足をのばすと ふっくら優しい 梅雨のお花 大好きな あじさいも お花をたっぷり ほころばせて 6月のあちこちの野山で 待っていました。 あじさい「こっちこっち!✨」 じゆうな木「☺️♡✨」 ほんとにきれい☺️♡ ときめく林床🥺

イチモンジとみつばちの風

ある日、畑から家にかえってくると... くろい何かが 駐車場の地面にうずくまっていました。 イチモンジチョウ?! 手をさしのべると... そのチョウはとことこ歩いて 手のうえへ。 まじまじとイチモンジチョウを見たのは生まれてはじめて🥺♡ (じゆうな木)「イチモンジちゃん、光にかざすと、羽の白が光るんだね🥺✨」 (イチモンジチョウ)「しろいろ、ひかる♡✨」 (じゆうな木)「そしてあたまは 青い髪😁✨」 (イチモンジチョウ)「かみのけ、あお✨」 はばたいて少し飛

おしべをだきしめて〜ちいさなみつばち〜

つぎつぎに めぶいていく 花ひらいていく うつくしいもの いとおしいもの ふくれあがり ほころんだ 菜の花たちの その合間 いきいき 羽音を響かせて 飛び交う たくさんの  ちいさな虫 菜の花を かきわけて 畑を歩いていた ある日… うごかない ミツバチが1匹… 菜の花のおしべを だきしめたまま そのミツバチは 亡くなっていました。 そこがよかったの? ミツバチそっと 大地に かえして 菜の花 はらはら たっぷりまいて この春 いちばんに この世界を そのす

虹をせおって〜冬さなぎ〜

ちいさな畑で つながれた いのち ぷくぷく ふくらんで おひさま あめ にんじん よぞら その すべてを おりこんで とんでいったよ はるの そらへ 虹を せおって あたらしい かぜになって。 もうずっと ながれているよ 素敵なメロディー わたしのなかで とうとうと ゆったりとして 壮大な その音楽は  わたしのなかから きているの? それとも きみが のこしていった? それとも ともに かなでているの? キアゲハ そらへ とんでった 虹