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ときめくひととき〜写真とちいさなことば〜

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こころときめいた瞬間の写真と、そのとき感じたことを短いことばで添えています。育てているお庭の植物や虫たちがたくさん出てきます。
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記事一覧

あお かろやかに いつのひも

おひさまは あおを すくいあげ そらと うみを あんでいきます みんなみんな のびやかに  すっかり しぜんと まあるくなって ぜんしん すっぽり くるまれたよ この ふるさとの あおのなかに やさしいあお すみずみまで しみわたり ひとつのおもいが わきあがります あぁ このあおと いつもともにあったのだと とおくとおく はなれていたひも ひとりぼっちだと かんじていたひも うずくまっていた そんなひも このあおは いつもともにあったのだと とんびは かぜと

そよそよきらきら あまいランプ

かぜにのって あまいかおりが やってきました。 ふらふらと あしをむけた そのさきには、、、 ロウバイたちが さきほこる やさしい らくえん。 じゅんすいな ひかりを ともして あまい ランプが ひかっています あっというまに するすると むねのなかの ごちゃごちゃは ほどけていきます とけていきます きらびやかな いしょうを まとわなくとも とくべつな なにかを たべなくとも だれになにを いわれようとも だれからも みむき されなくとも ロウバイ

それぞれのあゆむみちに

おひさまは ほほえんで 大気はゆるみ、空がかがやきます。 冬至をこえてあたらしい年がめぐり、少しずつ日も長くなってきました。香川はあたたかな年始で、まわりの雰囲気も明るく感じる1月。 「睦月(むつき)」、まさに「むつまじい」そんな月。こんなぴったりの言葉をつくったむかしのひとの感性に豊かな気持ちがわきあがります。 久しぶりに出逢う友、大切な家族との時間、いつも心にある恩師たち、同じ志をもつ仲間たち、なかなか逢えないけれどいつも想っている遠くに住む大好きなともだち、、、

やまぶきいろをだきしめて

かえりみち おもわず車を わきにとめて やまぶきいろの  ひかりのなかを あるいたよ。 ススキたちのように、 「イネ科」のみなさんほど地味なお花はないかもしれません。 しかしイネ科のみなさんほど、お日さまのひかりをあますところなくその花のなかに凝縮できる草もまた、ないように感じます。 朝夕のひかりのなか、ススキたちのお花は「ひかり」そのものです。 そしてススキたちは、そのひかりを放ちます。 風と自由にたわむれて、たのしそうに、うれしそうに、元気にひかりを放ちま

ぽちゃん、きらきら〜おさかなの返事と秋の花々〜

お月さまが大きく満ち欠けをした、11月の満月のよく朝。 秋桜たちは さんざめき、 海辺は月あかりの余韻(よいん)を残していました。 水面(みなも)は しんじられないくらい なめらかで すべらかで まるで絹の布を かけているようです さざなみは まあるい 波紋をえがき 砂浜を ていねいに なでていました そのやさしい波紋のなかに わたしのこころも とろけていって 呼吸は さざなみと 手をとりあい ひろがっていきます ながれていきます どこまでも どこまでも。。。 す

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わたげの虹からオレンジのくじらまで

ひかりのさざなみ

暗く 長い 土の中の時代があった。 いのちがけで 芽生えた時もあった。 しかし草は、 そういった昔をひとことも語らず、 もっとも美しい  今だけを見せている。 〜 星野富弘さんの詩より 〜 あさ。 野も 空も 輝いていました。 光に染まりゆく野山をながめながら、 星野さんのこの詩がふっと、胸によみがえりました。 むかし、この詩を見たとき、そういった「大変な」ことを語るのはよくないのかな?なんて少し考えてしまったけれど、たぶん、この詩の真意はそうじゃない。 土の中のでき

梅雨の散歩道とちいさな恐竜

雲が迷いなく 空にすーっと 線を引いて ほんのり 山吹色の空気のなか ヒメジョオンたちが 今年も野原で くつろいでいました。 なんて可愛らしいながめ🥺♡ 金ピカに縁どられる葛✨ ホンモノは写真の100倍の美しさ🥺 ほんの少し 足をのばすと ふっくら優しい 梅雨のお花 大好きな あじさいも お花をたっぷり ほころばせて 6月のあちこちの野山で 待っていました。 あじさい「こっちこっち!✨」 じゆうな木「☺️♡✨」 ほんとにきれい☺️♡ ときめく林床🥺

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ひかりのリボン〜Warm greetings to June〜

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ちょう、うみ、みどり

ちいさなオアシス

じわりじわり アスファルトの 大波が 大地を灰色に のみこんで うつくしい イチョウの大木は 今年 とうとう すがたを けした 無機質な灰色が せまるなか きみは 今年も 悲哀など  微塵(みじん)も 感じさせず のびのびと 香りを広げ やさしい紫を つむいでいく きみは今も あのイチョウの大木と 固い灰色の地面の下 手をつないでいるのだろうか やわらかな今朝の光と青空を 灰色にのみこまれた すべてのものに 歌いきかせているのだろうか 灰色砂漠の そのまんなか この

つばきのおにぎり

ふゆさん ことしも  ありがとう さようなら やさしい ももいろ おくりますね ちいさな つばきは ことしも いきいき おはなを さかせ はっぱを きんぴかに またたかせて やわらかい おひさまの ひかりの おにぎり まあるく むすぶよ どうぞ ちかくに さあさ ちかくに あなたにも とどいたかな? つばきが むすぶ ひかりの おむすび どうぞ たっぷり めしあがれ つばきの おにぎり ひかりの いのり。 (おまけ) ある日の

水の精と春の使い

はなれていても つながっている 水の精は そういって 葉っぱのうえで またたきました。 こおりは やがて 水になり 大地のなかへ はこばれました。 2月1日 新月の日 待ちに待った ことし最初の なのはなが 咲きました。 さむさのなかの 春の しるしが 今年も咲いた びわのお花☺️♡ ゆっくり とかしていきます 新入りの かわい子ちゃん♡ (サイネリア) 風と ともに あらい きよめていきます なにもかも。 つよい風のなかカラスが2羽、

空飛ぶゾウ

「たくさんの素晴らしい絵に触れるといいですよ。あなたは好きな画家がいますか?」 昨日は展覧会の「絵の搬出日(はんしゅつび)」でした。 初めて出品した作品を取りにいくと、たまたま今年の展覧会の洋画部門の「選者(代表)」の先生にお逢いできました。めがねの奥の優しそうな瞳をきらきらさせて、その男の先生は絵について いろいろお話をしてくださいました。 「好きな画家」 と聞かれて、こころをよぎったのは、ホアキン・トレンツ・リャド、クロード・モネ、ビアトリクス・ポター、ピーター・