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しずくが 竹たちを
たっぷり しならせ
ちかく 
もっと ちかくに
竹は やってきます

その姿が すこしうなだれた
あの子のようで
わたしも 一歩
もう 一歩と ちかづいて
その ふさふさあたまを
抱きしめたい そんなきもちに
かられます

わたしが うまれたひ
竹は すでに
そこに あって
さわさわ しゃらしゃら
うたっていました

今朝は ぬれそぼった竹を 
みつめながら
どんな わたしにも
いつも よりそってくれた
竹たちの やさしい
こもりうたを 味わいます

さらさら ぽたぽた
ぬれそぼった そのあたまを
こころゆくまで 抱きしめて
さらさら ぽたぽた
しみこんでいきます
わたしのなかに しみこんでいきます


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