黒血の枷[プロローグ『葬られた夕景』試し読み]

幼なじみと甘やかに再会した懐かしい町で、よみがえるおぞましい悪夢

「あ、おかあさんだ。こまちゃん、僕帰るよ」
 蝉の声が響く真夏だった。いつもの公園で、いつもの夕暮れまで、同じ幼稚園の理衣くんと公園を駆けまわっていた。ふと名前を呼ばれた理衣くんは立ち止まって、公園の入口におかあさんの姿を見つけると、そう私を振り返った。私はこくんとして、「こまゆのおかあさんはまだかな」とつぶやく。
「こまちゃんの

もっとみる

嬉しい再会♪

保育園の送り迎え、
いつも、ニコニコしてて、
素敵なお母さんがいるなー、
と思っていたら、
ふと寄ったコンビニに、
店員として、そのお母さんがいる!

「こんにちは!」
「いつも、保育園で、会いますよね?
 今朝も会いましたよね?」
今日も、ニコニコして、話してくれる。
「送り迎え大変ですよねー」
「出身どこですか?
 実は、同級生ですよ」
え?!
名札をまじまじと読んでみる。
「(旧姓)です。*

もっとみる

Honey Marry[第一話『あたしの弟はかわいい』試し読み]

血のつながらない姉弟+幼なじみの三角関係の行方は──?

「二十三時まわるよ。電車大丈夫?」
 ベッドに寝転がって無心にスマホをいじっていた彩季が、床でポッキーをつまみながら漫画を読んでいたあたしに、ふとそんな声をかけてくる。あたしは顔を上げて足元のスマホをたぐり寄せると、“22:54”という表示を確認した。ぱたん、と本をローテーブルに置くと、ぬるくなったペットボトルのお茶を飲む。彩季はスマホゲー

もっとみる

私の妹

私には血の繋がらない妹がいる。
と言っても、姉妹同然に育ったというぐらいなのだけど、彼女は一人っ子なので、私も彼女も本当の姉と妹のように思っている。

人に心をあまり開かない私だけど、生後数ヶ月から一緒に育って来たので、やはり友達という感覚ではないんだ。

彼女のいいところは、基本的になんでも忘れるところだ。
前日にLINEで話した内容も「なにそれ!?初めて聞く!!」みたいに全然覚えていない。そし

もっとみる

運命共同体

ある友人の話。

生後3ヶ月検診のとき、彼女のお母さんが私の母に話しかけてくれた。誕生日を聞くと何と一緒だった。もちろん私の記憶にはないけれど、それが彼女との出会い。

私が覚えている彼女との一番古い記憶は幼稚園の通園。バスでわいわいおしゃべりしていた。幼稚園に着いてバスを降りて、かごめかごめをして遊んだ。

同じ誕生日、同じ小学校、中学校に入学した。同じ塾に入って勉強して、見事同じ高校に入学した

もっとみる

【笑話小話3】同じだと思う

〔こないだ行った幼なじみSの店にて〕
 
ゆ「あれ? そのスマホ私のと同じじゃない?」
S「おお、これやっとこないだ機種変したんだ」
ゆ「同じっぽい……色は違うけど」
S「S社の○○(型番)ってやつ」
ゆ「違うな……(じっと考え)……あ、や、それだ!」
S「ホントに!? なんか、おれら運命感じない!?」
ゆ「いや、特には。そもそも私がこれに変えたの去年だし」
S「また、そーゆうつれないことを言う…

もっとみる

“静岡県藤枝市との関係性を大切に”「NAKAMURA TEA LIFE STORE」代表 “西形圭吾”さん

東京蔵前にあるお茶屋さん「NAKAMURA TEA LIFE STORE」の代表“西形圭吾”さんにお話しを伺いました。

プロフィール
出身地 
静岡県藤枝市
活動地域
東京蔵前、静岡県藤枝市
現在の職業
NAKAMURA TEA LIFE STORE 代表
活動経歴
デザイン会社や映像編集スタジオ勤務を経て、デザインや映像制作業務と並行して2013年よりオーガニック日本茶ブランドNAK

もっとみる

三つ子の魂百まで ~0歳から6歳~

1、6年ごとの世代分け

「振り返り」や「ライフパズル」などの記事を書いていて、各世代別に、それぞれの特徴やトピックを挙げてみようと思い立ちました。

ライフパズルについては、こちらの記事をどうぞ↓。

そこで、簡単ではありますが、6年ごとに世代を区切って、各世代の記事を書いていこうと思います。しばらく続けたいと思いますが、飽きたら他のテーマの記事になるかもしれませんので、その際はご容赦ください。

もっとみる

中古車

父は他界する7年ほど前、私に新車を買ってくれました。まぁ、人工透析の送り迎えを、私にやって欲しかったんですね。ところが私は車に興味がないし、運転が怖い。数年、ドアさえ開けないで、ほったらかしにしてやりました。しかし、いよいよ父は運転を禁じられ、人工透析の送り迎えをしなくてはならなくなりました。しかし、同時に、私は送迎サービスのある病院を見つけました。だから病院の送り迎えは数回で、後は、近所に買い物

もっとみる

幼なじみ

急に声が聞きたくなって、幼なじみと連絡をとった。

今は遠く離れ離れだけど、それぞれ置かれた場所でそれぞれの人生を。

いつも変わらぬ温かさと

自己肯定感を高めてくれるさりげないアドバイスに勇気づけられる。

ワタシの生き字引みたいな友人が数人いてくれる。

ありがたい。

心から感謝…