車椅子ユーザーになって4年が過ぎた頃、何気にSNSを見ていてとても大事なことに気がついた。

それは〝障害年金〟

障害者には、有難いことに補助金制度や優遇制度などが色々とある。しかし、所得制限により車椅子の購入、家の改修、医療費…ほぼ必要な物は全て受けられなかった。そんなことがあったので、障害年金も所得制限で受給できないと勝手に思い込んでいた。

それが大失敗！！

障害年金に所得制限はなかったのです。

「えぇぇーー！うそー！」
「やっちまった！」

「どうして誰も教えてくれないのー！」
「私のケアマネージャー何していたのよ！」

と愚痴ったところで気づかない自分が悪い。日本は自分で申請しなければ、決してお役所から連絡はこない申請主義。それもどうなのかと思うところはあるが、仕方がない。

そして慌てて手続きを始めた。

早速、病院に診断書の作成を依頼した。しかし、これが待てど暮らせど届かない。大学病院は何でこんなにも遅いのか。痺れを切らして連絡を入れ、ひと月以上掛かってやっと送られてきた。

病歴などの書類の作成も始めていた。私は発病したのは7年前で、病院を6回も転院している。自分でも忘れかけている記憶をたどり何とか書き上げた。

そして、提出書類がそろい申請をしてから3ヶ月、やっと支給が決定。5年までしか遡っての支給はされないため、2年分は不支給となった。不支給になった数百万円は、申請主義の高い勉強代と消えた。

まだまだ何か忘れているのでは？
そしてまたまた気づいてしまった！

それが〝生命保険〟

これもまた請求していなかった。障害とは言っても寝たきりくらいでないと、支給対象にはならないと思い込んでいた。本当にどうしてこんなに抜けているのか。情けないったらない。

生命保険は2週間掛からないほどでスムーズに支払われた。それに加えて障害を患ってからも支払っていた保険料まで返金された。民間は早い！

何はともあれ、何年も気づかずにいた私に、気づかせてくれたSNSのどなたか（忘れてしまいましたが…）どうもありがとうございます。

これで頂けるものは全て頂けました。

おそらく●●●●…。

35話目へ続く…

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