2017年製作／92分／G／アメリカ
原題：A Ghost Story
配給：パルコ

監督　デビッド・ロウリー

出演　ケイシー・アフレック　ルーニー・マーラ

死んだ男性がゴーストになって、恋人を見守るお話。恋人が引っ越したあとは別の家族が住むが、それもずっと見守っている。成仏するタイミングがゴースト自信に委ねられているところがとても面白いのです。

ゴーストのたたずまいは白いシーツに目のような穴が二つあって、シーツをかぶっているだけに見える、しかしゴーストの目には表情があります。恋人を見つめる時や、家が壊される時のゴーストの表情は悲しそうだから不思議な魅力があります。

ゴーストの行動の可愛らしさにも注目です。恋人にやきもちをやいたり、楽しそうな家族にイラっとして皿を割ったり、隠したメモを見ようとする行動がとても愛らしいのです。

前半の不思議なシーンが後半で明らかになるのがとても心地よく、温かい気持ちになりました。ゴースト視点で映画を観られるので、長回しのカットも退屈することなく浸ることができます、特に恋人がピザを食べるシーンはじわじわきます。

映画でしか味わえないような感覚を存分に楽しむことができました。「A　GHOST　STORY」は本当に素晴らしい映画体験でした。