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それは、私の価値観だよね?

子育て中、いらいらモヤモヤした時に自分に言い聞かせていた言葉について書いています。
「じゃあ、自分はどうだったのか?」   2「その心配は誰のため?」
今日はその3です。

この言葉には、先月まで続いていた受験期に特に助けられました。というか、この言葉であきらめがついた、という感じです。

高3になっても、息子はどうも勉強に身が入っていない。おおっぴらにサボっていることもあれば、いかにも勉強している風を装いつつ別のことをしていたり……

で、親は頭にきますよね。あと半年しかないんだよ? そうやってサボってて、もし浪人したらもっと大変なんだよ?
でも、そんなことを言ってもたぶん何も解決しない。息子はムッとしてへそを曲げるだけで、やる気を出すこともない。お互い嫌な気分になるだけ。

そんな葛藤を繰り返し、私は結構真剣に考えました。
どうして息子は勉強をしないのか? 
どうして私はそれを見て頭にくるのか? 何に腹が立っているのか? 

まず、息子にとっては勉強の優先順位が一番ではないのだろうと思いました。勉強しなければとは思っている。第二第三志望よりは、第一志望大学に行きたいとも思っている。でも、すべての時間を勉強につぎこみ、好きなことを全くできないような生活はいやだ。裏を返せば、そこまでしなくても得られる程度の結果でいい。(=息子の価値観)

その姿を見て、私はなぜ腹が立つのか?
大学行くと決めたのなら、受験勉強するのは当然。第一志望の大学に入るためにできる努力は全部するのも当然。だとしたら、今の時期の優先順位は勉強が一番のはず。そもそも最大限の努力もしないで第一志望ダメだった、なんてありえない!(=私の価値観)

そう、結局は価値観の違いなんだな、と腹落ちしたんです。
お互い何を大事に思ってるかが違うだけなんだと。
そこで一段階力が抜けました。だったら、息子のそういう考えを否定したり、変えようとするのはなんだか違う。親としてあまりに納得できない時だけ、私は今の状況をどう思っているか伝えるようにしようと。

その後も「なんでもっと努力しないの?」的なことをずいぶん思いましたが、そのたびに「それは、私の価値観だよね?」と心の中でつぶやいていました。
結局、息子の中で勉強の優先順位が本当に一番上になったのは、1月後半、私大の個別試験に向けて本気で取り組み出してからでした。
それが彼の価値観だったってことですね。

子供に対しては、どうしても自分の(親の)価値観で動かしたくなってしまう。でも、「それは、私の価値観だよね?」と思うと、ちょっと冷静になれるし、軽くあきらめもつくことが多いです。
よろしかったらお試しください。






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