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新しい環境を受け入れる心構えを、18歳男子から学んだ

ユルくていい感じの甥っ子の様子に「もっと力抜いていいんだ」と気づかされた春でしたが、もう一人、息子の友達A君と久々に顔を合わせた時にも、はっとしたことがありました。

A君と息子は幼稚園からの付き合い。といっても、ずっと親しかったわけではありません。小学校低学年までは毎日のように遊んでいましたが、その後はクラスも分かれ、部活も分かれ、好きなことも違うし、高校の間はほとんど交流のない時期もあったと思います。今どきの子たちだから、時々は他の友達も含めてLINEで連絡を取っていたようですが。

そのA君がこの春から遠くの大学に進学することになり、いよいよその地へ発つ前日、息子と一緒に短い挨拶をしに行きました。

私がA君と顔を合わせるのは3年ぶり。LINEや音声通話をしていたらしい息子もリアルで会うのは同じく3年ぶり。高校生男子同士らしく、ぼそぼそとぶっきらぼうに、でもちょっと懐かしそうに言葉を交わしていました。

ちなみにA君のお母さんと私は幼稚園のママ友として出会いましたが、その後かけがえのない友人となり、息子たちには関係なく2人で会っているので、A君の日常や今回の受験などについて私はおおよそ知っています。

それでも目の前に立つA君を見たら、なんだか深く納得してしまいました。こちらも先日書いた甥っ子と同様、幼い頃からの「我が道を行く雰囲気」や「安定感」はそのままに、いい感じの大人になっている……

感情を表に出すタイプではありませんが、A君の顔には小さな笑みがずっと浮かんでいて、私達との再会を嬉しく思ってくれているのがわかります。
「4月から1人暮らしだね!」と私が少し勢いこんで言うと、答えは「はい」と一言と笑顔だけ。
でもその短い答えから、私はなんだか「こういう受け止め方っていいな」と感じてしまいました。

4月からの大きな変化を、おそらくは結構緊張もしながら、それでも期待を抱いて、淡々と受け入れている。
そもそもそういう性格なのでしょう。でも、(私のように!)深刻に考えすぎず、あれもこれもと力みすぎて楽しみな気持ちを消してしまわずに、新しいことを受け入れる――そんな姿勢を、18歳の男子に学びました。

そして彼の母親(私の親友)のこだわらなさもまぶしかった。
息子が遠くで一人暮らしを始めるのだから心配でないはずはないのに、「もう大人だ、君は君で頑張ってくれたまえ」という感じでA君に接していました。かっこいい。潔い。ああいう母になりたい。

甥っ子。息子の幼馴染。親友。
みんながその人らしく魅力あふれるやり方で人生を歩いているのを見て、励まされたり、背中を押されたりしているこの春です。




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