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本格的な普及期を迎えたと言うRPA、本当でしょうか?

こんにちは、New Normalなる変な言葉が出てきていますが、チョッとネットで読んだ記事から今日は書いてみたいと思います。

例の働き方改革の話ですが、個人的にはまだまだだと思っているRPAが、普及期を迎えたなんて寝言を言ってるので、この部分について書こう❗️

自分は決して普及期に入ったとは思わないけどね。どう思います❓

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導入が進んだと言うけど

確かに数年前と比較すれば、導入が進んだって言えるかもしれないが、実際に導入してる所って偏ってない。

ニュースや記事で、導入が進み効果を出してるって言っている企業。

よく見りゃ金を持っている所ばかりじゃない。そしてさ、物も作っていないサービス提供会社で最初から人がわんさか居るんだから、入れれば効果出るよね。

そんなの当たり前じゃない。

言っちゃ悪いけどさ、業務のほとんどが管理的な業務なのだから、定型が有り自動化し易いよね。

そんな所で導入が進んだって言ったってさ当たり前の世界だと思うし、もっと言うと最初がザルだったって事じゃないかな。


今の日本で導入が比較的進みやすいのは、いわゆる大手のサービス系の会社で、マニュアルがちゃんとできている会社だ。

大手以外の、個人でマニュアルを作ってやっているような中小企業においては、その業務内容を把握する事と同時に、その実行内容の妥当性を分析する必要が最初にあるよね。


欧米のように契約社会の場合も、業務マニュアルがきちっとしていて、その業務マニュアルに則った契約になるので、比較的自動化はしやすい。

しかし、日本の場合は必ずしもそうでないところが問題なんだと思う。


RPA導入の前にもっと重要な事

前に書いたことも有ったと思うんですが、日本の場合ってさあこういうものができました、導入すれば改善されますよって言うだけ。

良い例ではないですが、アフィリエイトってものができました。これをブログに貼り付けるだけで副業として簡単に収益を出せます。

そう言われて飛びついた人がかなりの数いたと思います。

でも、ほとんどの人が収益を出せずにやめていったと思いますね。


極論これと同じ。


RPAを導入したら業務が自動化されて、多くの工数削減につながりますって言っているだけ。

実際にRPAを導入するためには、最初に書いたように定型化された業務フローが存在していないと適用できない。

そんなことは説明上はどこにも書いてないよ。聞いて初めて答えてくれる感じかな。


ましてや、定型業務が決まっており自動化したとしても、そのまま自動化するので本当に効率化されているか分からない。


自分は思うのだが、生産現場では生産性改善のために作業動作の分析や必要性の検証を行い、最適動作に置き換えていく。

何故間接業務の効率化ってそういう事をしないのだろうか?

単に自動化すればよいと思っている人が多すぎる。


本来、生産プロセスと同じような手順を踏んでいけば、まず業務の流れと手順を明確化したフローを作成し、各々のプロセスでの作業内容を列記していく。

そのフロー状態を確認し、順番は後戻り鳴く効率的な流れになっているかを最初に確認し、順番を変えた方が効率的な場合には順番を変える。

蘇飛手次に、各々のプロセスの業務内容をチェックしていき、実施内容について本当に必要な業務なのかを見極め、直接関係ないような作業は廃止するまたは、他の必要作業へ移動するなりの処理を行う。


こういう作業はメンドクサイ地道な作業であるため、現状特に困っていなければなかなか実施されない。だから無駄が蓄積されたままの状態になるんだ。


このように現状プロセスを見直すだけで、多分RPAなんか入れなくてもかなりの効率化が可能になると思う。

一番効いてくるのは、不要作業を止めることだ。意外と昔からの習慣とか、何となくとかいう場合が非常に多い。根拠のない作業は直ぐにでもやめると良いだろう。


RPAに作業させる内容とは

先に書いたように、作業を見直す事でかなりの効率化は測れるだろう。

多分、見違えるような動きになるが、中には時間を持て余すような人も出てくる。

しかし、人間必ずそれに合わせるんだよね。つまり、6時間でできる仕事も、わざわざ8時間かけてやるようになってしまうということだ。

これはどうしても自分だけ遊んでいるように見られたくないという心理から、わざわざ勝手に時間調整をしてしまうんだね。

そうならないようにするためにも、6時間で終わる仕事の人が2人いたら1つにまとめて、8時間からあふれた4時間分の仕事の効率化を考えるべきだ。

仮に残業させた方が2人雇っているよりは絶対に安い。

しかし、残業をさせるのは働き方改革の方針に反するので、ここで初めてRPAなどの導入を考える。


RPAに実際に行わせる業務とは何か?

単純に言えば、人の判断を必要としない単純繰り返し作業だ。事務業務にはこの単純繰り返し作業が以外と多いことに気付かされるだろう。


RPAを実行させるために、まず定時間内では人の判断が必要な業務を優先的に実行する。そして、その判断をもとに単純繰り返し作業となる部分をRPAで夜間バッチ処理として行わせるんだ。

そうすれば、翌日には単純処理が完了し、それを使って人が判断する作業を実施したり、新たな判断作業を実行し夜間バッチへ引き渡すということになる。


こうすることで、夜間に翌日必要分をRPAが処理すれば、人が寝ている間に完了するわけだ。


ただし、RPAは1つのRPAで1つの処理しかできないため、同時に実行するためにはそれだけの設備投資をしなければならない。だからお金が無いと大量に効率化する事ができないんだ。

中小の場合、そんなに処理する内容も多くないだろうから、夜間業務をシリーズなタスクに分けて実行するようにすれば、かなり少ないRPAで処理できる。

投資抑制と効率化の一石二鳥が完成するわけだね。


真の問題は別のところにある

実はこう書いていくと、簡単なように見えるのだが、本当の問題は別のところにあるんだ。

何が問題なのかが分からないで書いたように、こういう課題分析をしてどう対処すればよいのかを考える人が中小企業にはいないことが一番の問題なんだと思う。


もし、そういう人がいて経営陣に提案できるような地位にいれば、少なくとも改善への取っ掛かりにはなると思うのだ。

しかし、現実的にはそういう人がいないので、何をしたらよいのかわからない前に、自社に問題が有る事自体に気付かないでいるのだ。


癌は痛みが出たら末期症状と言わっるように、企業も同じで課題が明確になった時には手遅れになる場合が結構多い。

大企業の場合は大企業病と言う成人病と同じような病気が大企業を蝕み、体力をそぎ落としていき、気が付けばどこかに吸収されていたってことになるんだ。


働き方改革が進まない理由として、みんなで渡れば怖くない方式で、知らんを押し切る従業員と、何が問題化分からない経営陣の双璧が改革を阻んでいるのだと思う。

つぶれて初めて気が付く人が多すぎるね。これが本当に一番の問題かもしれないね。


今日も読みに来てくれてありがとう。



じぇいかわさきです。生産技術者として35年、今まで培った経験とスキルを元に、ものづくりに関わる世の出来事に対して思ったことをホンネで書いてます。ノウハウやアイデアもありますよ。 また写真も全力で撮っています、気に入った写真があればサポートや感想をぜひお寄せください。