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40代で転職できた話(5)

オフィスは旧市街の好立地。
インターナショナルブランドのショップが並ぶ通りからほど近い場所。

まあ経理ってよくわからないしダメでもしょうがないと思いつつ
こんな場所で働けたらいいなとの淡い期待を胸に面接へ。


その日は金曜。しかも夕方。
オフィスには結構人が残っている様子。

ここの国では、これは結構なブラック企業のフラグ。
普通、金曜というと午後にはほとんどの人が職場に残っていない。

まあ、そんなことを気にしてられる経済状況ではないので
気を取り直して面接官と対峙。

そこには直属の上司になる経理部長と社長が。
会社の規模は小さいと悟る。

そして、社長から開口一番。
「あなたが数字に強い人ね」との一言。

まさに不意を突かれ一瞬戸惑う。
「あ、そうです。数字は強いです。」

数字に強い。
それがこの国のパワーワードだったとは!

まさか妻のアドバイスで書いた履歴書の一行が拾われるとは。
妻に感謝!

そして社長はその一言を残してさっさと退席。
そのあとは経理の実務的な話を聞くことに。

幸いフリーランスの帳簿の知識で十分やっていけると判断されたよう。
そして、その他の質問には、気負いなく、落ち着いて回答する。

40代の大人の余裕感を醸し出す😊
この態度もなかなか好感触だったよう。

収入や開始日の希望などを伝え、この日は終了。

そして、後日、念願の採用メールが届くのでした。

後日談:
ブラック度はこの国的にはグレーですが、
日本で言えばホワイトでした。


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