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フリーランスとして3ヶ月活動してみた

こんにちは。福岡県朝倉市でフリーランスのデザイナーをしている坂田です。
2023年も12月に入り、フリーランスの活動を本格的に始めてから3ヶ月が経ちました。この期間を振り返りながら、仕事や地域への貢献について考えてみたいと思います。


フリーランスになった理由

今年の春先に、先のことは一切考えずに前職の退職を決めたのですが、次の環境の条件として「地元朝倉でできること」ということを決めていました。
また、チャレンジしてみたい領域として「まちづくり」や「社会貢献」などの"やりがい"にウエイトをおいて考えていましたが、結局その条件をクリアできるいい仕事は見つからなかったので、とりあえずフリーでできることをしようみたいな気持ちでスタートしました。

現在の状況

まず、事業として成立していると感じるのは以下の項目になります。

  • ホームページ制作
    デザイン力を強みにしたホームページ制作を展開し、営業などはほとんど行っていませんが、複数のご依頼をいただくことができました。
    あまりデザインの価値を感じてもらえない地域という感覚もありますが、まだホームページを持たない事業者さんも多いので、少ないですが需要はあるように感じています。

  • 名刺制作
    比較的に額が大きくない案件ということもあり、もともと知り合いだった方から複数の依頼をいただきました。
    デザイン系で副業などしたい方は、まずここから初めてみるのがいいのではないかと感じています。

  • メディア運営
    メディアサイト制作を担当させてもらったお客様に、そのままサイト運用まで担当させていただいています。
    個人的には、自分が運用するのではなく運用ノウハウを提供するサービスにシフトチェンジしていきたいと考えています。

  • 若者としてのお手伝い
    朝倉での事業としては、これが一番需要があるのではないかと感じています。
    お祭りなどで商品販売を手伝ったり、「娘の引っ越しを手伝ってほしい!」という依頼を受けたり、Wi-Fiが調子悪いから見に来てほしいなどなど、若者が少ない地域がゆえに、若者という特性だけで力になれる事が多いなと感じています。

他には「ばあちゃん新聞」という新聞の運営に携わらせてもらっています。
このプロジェクトは、少子高齢化社会という課題に対する意義が大きくとても勉強になっています。
また、ばあちゃん新聞に携わることで、FBS福岡放送とNHK福岡の2つのテレビ局から取材を受けるなど、大きな反響もありました。

これらの案件を担当しながらも、まだ体力的にも時間的にも余裕はあるので、自主制作のローカルメディアを制作したり、朝倉の課題を分析したりしています。

余裕はあると表現しましたが、わりと朝から夜中までひたすらPCを触っている生活ではあるので、自主制作などの時間も勤務時間として時給に換算すると、おそらく最低賃金を割っているような状況です。
「まさにフリーランスのリアルだな」と感じています。

初めての生活で、あまり慣れないこともありますが、色々な方と知り合うことができて、いまのところ日々楽しく過ごせています。

3ヶ月間を振り返って

信じられないくらいあっという間でした。
これまでの人生における3ヶ月間の体感速度では、間違いなくこの3ヶ月間が過去最速です。

仕事をした!という感じよりも、勉強をした!という感じの日々だったので、次の3ヶ月を終えたときはまた違った感想になるのだろうと感じています。

また、まちづくりや地域貢献という領域の難しさを思い知ることができました。
地域でなにかを始める・変えるということには、その街に根付く文化や色、人間関係などが大きく影響してくるので、「まちづくりが一概にどうである」ということではないのですが、少なくとも"朝倉"という地域の未来を良くしていくということは、僕のパワーだけでは絶対に無理だと感じています。

今後について

「まちづくりは難しい」と感じたことは間違いありませんが、
「まちづくりは難しいから無理だ」というのではなく「むしろこの街の状況を早く変えなければならない」という考えに変わりました。

特に、国勢調査などの人口減少に関わる数字を分析をしていると、この10年くらいは、ありえないスピードで0歳〜30歳の人々が朝倉市外へ転出している現実を知りました。
朝倉の人口が減少している理由は、
「ただ子供を産む人が減った」のだと思っていましたが、「産む人はいるけど信じられないスピードで朝倉から消えている」ようなので、これからは「若者が残りたいと思うまちづくり」についてできることをしたいと考えています。

フリーランスを考えている方へ

自分は「子供の頃に朝倉に住んでいたことで、大好きなサッカーをやめなければならない」という強烈な苦い経験があり、その経験が「朝倉をなんとか変えたい」という思いに変わって今の日常を支えている気がするので、
「フリーランスになって自由に暮らしたい」
「地方でフリーランスになりたい」
というマインドだけでは、かなり難しかったのではないかと感じています。

もしフリーランスになる場合は、地域の特性や需要をよく理解し、その場所で誰にどんな価値を提供したいのかを考え抜いた上で踏み出すことをおすすめします。
あた、自分の経験や思いに根差している活動が大切だと思います。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
いろいろ語ってしまいましたが、3ヶ月間を総じて評価するなら「楽しい」です。
ただ、事業としてはまだまだ成長しないといけないので、「苦しい」にも目を向けながらも楽しめるよう前向きに頑張ってまいります。


朝倉でWebサイトを作りたい!Webメディアを作りたい!若者の力がほしい!
などがありましたら、ぜひご気軽に連絡をお待ちしております!

ESTADIO
坂田 拓也
Email:t.sakata@estadio.jpn.org
URL: https://estadiodesign.com

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