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自分の役割に徹する

理想的な人物像について書いてみます。今回は自分の役割に徹することができる人について。

働いていると出てほしくないところで自分のエゴが出てしまうことがある。たかだか40数年しかない社会人生活の中で、こういう瞬間は本当にもったいない。それでも忘れたころにエゴはやってきて、判断を狂わせたり、意思決定をよからぬ方向に傾けたりする。

仕事をするからには、自分の損得にとらわれるような小さな人間にならず、社会に目を向けたいと思う。もう7年くらいはそんなことを思っているのに、なかなか身につかない。

ネット広告代理店で5年間仕事をしていると、組織の新陳代謝が早いので、自然と年次も役割も上がる。敬語を使われることも多くなり、なんだか気持ちが大きくなる。

あれは本当に居心地が悪い。自分は何者にもなれていないのに、知っていることを教えていれば、社会に貢献できている感覚になる。もちろん仕事を引き寄せて、成長を創ることもできたけど、それは独りよがりな成長になりがちだった。最後の1年は無理やり成長を作っていたのかもしれない。

役割に徹した人

歴史が好きなので、いろんな人の人生をテレビで見たり、本で読んだりしてきた。その中でも自らの役割に徹したと感じる人に、鈴木貫太郎という人物がいる。

鈴木 貫太郎(すずき かんたろう、1868年1月18日(慶応3年12月24日)連合艦隊司令長官、海軍軍令部長(第8代)などの顕職を歴任した。予備役編入後に侍従長に就任、さらに枢密顧問官も兼任した。小磯國昭の後任として内閣総理大臣(第42代)に就任した。陸軍の反対を押し切って、ポツダム宣言受諾により第二次世界大戦を終戦に導いた。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

海軍軍令部長でありながら、天皇陛下のおそばに仕える侍従長(見方によっては降格にもなりえる)に就任。二・二六事件に遭遇し、軍人は政治に介入すべきではないというポリシーを持ちながら、昭和天皇の希望で内閣総理大臣となり、戦争継続に動く陸軍を抑えて戦争を終わらせた人。

名誉にとらわれず、自分の信念を時に曲げながらも、求められる場面では真っ向から価値提供する。まだそんなに返せるものが自分にはないのだが、そんな生き方をしていきたいと思っています。

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