Project Hail Maryの感想文
発端
先日のSF大会の企画で「プロジェクト・ヘイル・メアリー」について語ったので、それを文にまとめたら感想文になるのではないか?と思い立ったので書いてみます。
まずはネタバレ警報
本作品は確実にネタバレでダメージを受けます。
未読の人は、ぜひとも本を読んでから来てください。
もういいかな?
もうちょっと??
総括的なもの
いきなり総括します。細かな各感想は個別ページにしましょう。
マーク・ワトニーとの違い
たった一人で火星で目覚めたワトニーと異なり、ライランド・グレースは一人ではなかった点。たとえ、クルーの乾燥した死体と一緒に目覚めたとしても。
作品中に「私は "たった一人で生き残った宇宙探検家 "から "奇妙な新しいルームメイトを持つ男 “になった。どうなるか楽しみだ」とあったように、ここで一気に雰囲気が変わりました。
確実に作品の面白さが倍増しました。
ロッキーかわいいよロッキー
そして新しく生み出されたロッキーというキャラクターが大変よい よい よい。
レトリバーサイズの岩石タイプ異星人で気のいいやつ。さらにエンジニア!なんという造形。そして一人では寝られないという群生生物。天才か。
相変わらずのアンディ節
宇宙戦争も侵略も悪役もおらず、聡明な科学と堅実な推論、そして友好的な協力関係で、絶対不可能に見える事態を一つずつ克服し、問題を切り崩していく科学的楽しさ。もっと読みたいのでもっと書いて。
人間への信頼
人類が本気になったら何ができるかを示している良書。
そして、ウクライナの事態がつくづく間抜けに見えてくる。
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