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【エッセイ】映画は映画館で観たい

映画館で観た作品がサブスク解禁されても「損したな、待てば良かった」とは思わない。それだけ映画館で観ることを重要視しているし、劇場で観ることに価値があると思っている。ちなみにサブスクはNetflixにだけ加入していて、お世辞にも上手く活用出来ているとは言えないユーザーである。

私はノートにボールペンで観た映画の感想を書いているのだが、サブスクやDVDで観るよりも、映画館で観た方が感想が思いつきやすいというのは前に何かのタイミングでnoteに書いた。映画館の音響や大画面などの設備が、より多くのことに気付かせてくれるのだと思う。

とはいえ、今でもTSUTAYAでDVDをレンタルして映画を観ることもある。映画館で観れなかった作品や、過去の名作などを借りて、自室のテレビで観る。

DVDで観た場合は感想が思いつきにくいとはいえ、それなりに楽しめる時もある。インド映画の名作「きっと、うまくいく」ではボロボロ泣いたし、大学時代に観た「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はとても面白かった。

その反面、去年公開された「TAR」や「カード・カウンター」などをDVDで観た時は、ストーリー以外の面白さで魅せる作品だったせいか、いまいちピンとこなかった。やはり「TAR」のあの緊迫感は、映画館の暗闇で味わってこそだろう。新しめの映画は、不思議とDVDでの鑑賞と相性が悪いことが多い。

先日、「aftersun」という2023年公開の作品をDVDで観た。すべてを説明せずに、鑑賞する側に解釈をゆだねるタイプの映画だったのだが、これは観ていて面白かったし、感想もサラッと書けた。

自分にとって映画鑑賞とは、その映画が面白いかどうかの判断も重要だが、感想が出てきやすいかどうかも重要で、その二つは映画の観方によって変わるのだが、たとえば「DVDで観る映画は必ず面白くないし感想も書きにくい」というわけでもないから不思議である。

ちなみに、映画館で観た作品がサブスク解禁されても「損した!」と思わないのに、DVDで観た作品がサブスクで観られるようになると、「損した!」と思ってしまうのはなぜだろうか。

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