梅雨明け、いや異常気象でしょ、ハイハイ異常異常。と思いながらせっかく開けたカーテンをざざーーーと閉めて今日一日一歩も外に出なくて良いよう予定を組み上げたじぶんの万端さにうっとりして百年の二度寝を決め込んだ。昨日は外仕事でクソ酷暑の中朝から夕方まで文字通り汗水流して働いて本当に偉かった。帰宅したら案の定軽い熱中症（もう何度も経験しているので感覚でわかるのだ）で、そのままパッタリと気絶のように眠った。正確には変なものを食べたのか夜中腹痛と吐き気に見舞われ、ああ食中毒じゃないよな、このまま寝ながら息を引き取ってしまったらどうしよう……と珍しく心細くなってしまい、半べそをかきながら朦朧とする意識の中でiphoneのメモ帳に「死後連絡しておいてほしい人」リストを作っている最中にふつりと眠りに落ちていったらしい。死後の連絡よりまず発見が先だろうよ。
朝起きたらなんとなく体調は回復しており、寝たまま握りしめていたiphoneに残された怪リストを見てヒッと思って速攻消した。いや消さなくてもよかったかもしれないけど。便利そうだから。

今月は社内のゴタゴタもあり仕事が案外詰まってしまい、あまりじぶんごとの原稿に手を付ける時間が確保できなかったのだけど、でもひとまず、遅くなりましたが5月29日の文学フリマではありがとうございました。訪れてくださったかたも、気にかけてくださったかたもみなさまがたに感謝です。用意していった新刊『一般』は50部余を当日持参（というか１冊を分厚く重たく作りすぎて、これしか自力で持ち運びできなかったのでした。反省）しましたが、ありがたいことに15時前には完売してしまい、あとからたずねてきてくださった方にはなにもお渡しできず申し訳ありませんでした。次回からは全身に筋力をつけるか宅配搬入をするかして、こういうことのないように気をつけます。

当日はたまたまお客さんとして来ていた本屋lighthouseの関口さんに「トイレ行きたいので店番代わってください」などという図々しいお願いを突然申し上げてトイレと両替とお買い物に行かせていただきました。店番はおろか撤収まで何食わぬ顔で手伝ってくれた関口さんありがとう。

↓うれしくなっていろいろ買ってしまいました。自著のご感想を散々いただいておきながらまだあんまり読み進められておらず恐縮ですが、どれも面白いと確信して手に入れたものたちばかりなので間違いないでしょう。

とはいえ、2021年の盛り下がりぐあいを経験した身としては当日までかなり自信がなく、重たいしまあ10部売れたらいいほうだろうとネガティブに考えていたのですが、蓋を開けたら大盛況でなんだかじーんとしてしまったのでした。あの日もだいぶ暑かったと思います。あらためてあのだだ広い会場で、オルタナ旧市街のブースをめざしてくださったみなさん、ありがとうございました。残り過半数の部数は各書店さんへお納めしましたので、ぜひお買い求めいただけたならうれしいです。

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同時に先行発売となった、友田とんさん責任編集のインディペンデント文芸雑誌『代わりに読む人0 創刊準備号』も瞬く間に完売、自ブースでも買い取った５冊を販売させてもらっていましたが、こちらもスルスル完売しまして、なんだかその光景に希望を見出した気になってかなり感慨深くなってしまった1日でした。もうTwitterでさんざ述べましたが、ほんとうに面白くて読み応えのある良い雑誌です。まだ買っていないひとは絶対持っていた方がいいと思います。私がいま文芸誌を追いかけるほど熱狂している佐川恭一氏や大好きなわかしょ文庫さんの怪作をはじめ、物理学者、お菓子屋さん、漫画家、数学者などなど様々なフィールドのかた（オルタナ旧市街も）が寄稿されています。

こちらとの相乗効果でわたくしの『一般』もいろいろな方の目に留めていただけるようになり、日々いろいろな方からご感想が届き、おおげさでなく本当にそれらを噛み締めて生きています。取り扱い書店さんも増えました。そしてありがたいことに1刷は完売、重版となりました。いま刷ってます。来週にはできると思いますので、そこからまた各地の書店さんへお納めしていけたらいいなと考えております（どんなもんじゃいとご興味いただければ見本誌もお送りしますので、これをご覧の書店関係者さまがおりましたらぜひお声がけください！）。

仕事にかまけて一時期から執筆ペースが落ちてしまっておりましたが、心身バランスとりつつ、定期的にものを書けるような体力をつけていきたいなと思っております。誰のためでもなくひとえに自分自身のためだけでありますが、自分が書きつけたものが不思議と呼び込んでくる、偶然の産物をも少しおもしろがっていたいと思ったのでした。

がんばります。