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無性にこの人を応援したくなったという話

先日面接をキャンセルした〇〇です、その節はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。自分のチャンスの芽を摘むのはもったいないと考えました。
失礼なことと重々承知でお電話しました。もしまだご紹介いただけるお仕事がありましたら、もう一度面接の機会をいただけませんでしょうか?

こんな電話をいただきました。
前にも言いましたが、私は承認欲求の塊です。
「自分を頼りにしてくれている・・・」という気持ちがめちゃくちゃ力になる、という前提でお読みください。

「お断り」を受ける前提の仕事

面接の意味

人材業界においては、面接数(≒登録者数)=商品数です(少々乱暴な言い方ですが・・・)。何百、何千、何万人の登録者情報を保有しているかによって、派遣会社の力量がみられるといっても過言ではありません。
当然、私もそのように考えて仕事をしています。
人材を取り扱う企業にとっての面接=仕入れなのです。

派遣業界での面接

人材派遣の仕組みとして、「面接→現場(派遣先)見学→就業開始」という流れでお仕事が始まるのが一般的だと思います。面接の時は、当然応募者の方は他社も同時に応募していることが多く、面接の日程が組めたとしてもキャンセルになったり、応募者の方に連絡をした時点でお断りを受けたり(なぜ応募したんですかと思いますよね)することがとても多くあります。
面接では、「この人はどういう経験があるかな」「この人の経験はこの会社ならマッチするかな」など、人となりが自社で保有するお仕事にマッチするかを判断する場となります(当然、現場を見ていただいた後に応募者の方から「これは無理です」と言われるケースもあります)。

「逆電」が涙が出るほどうれしい

こういった仕事を承認欲求塊男がやっていますから、声すら聞くことなくお会いできなかった方、面接キャンセルになってしまった方、残念ながらこちらからお断りせざるを得なかった方などから電話をいただくと、涙が出るほど嬉しいのです。
絶対にこの人の仕事探しは成功させよう、お仕事が始まった後もサポートしていこう、と強く思います
(一度仕入れに失敗したけれど、再入荷できました、という状態です←ドライすぎる)

応援したくなる人

大勢の方とお話ししていると、これまでの会社への不満、自分自身への不満、家族や環境への不満など、ネガティブな話から、今後こうしていきたい、休日はこういう使い方をしたいからこういう働き方がしたいなど、ポジティブな話までよく聞きます。
中でも応援したくなる人はこんな方です。

  • 自分の弱点がわかっている、わかりすぎていてつらい

  • 自分は「他人より劣っている」と感じている

  • それでも生きていくのに仕事をしないといけないと思っている(前に進もうとしている)

  • 今までの失敗を認めることができている

  • 相手の気持ちを理解しようとしてくれる

今日お電話をいただいた方は、これらすべてに当てはまっていました。「自分は今までこうだったけれど、こうしていきたいと思っている。以前ご迷惑をおかけして申し訳なかった。」と、こちらへの気遣いもしていただけました。
人から頼っていただくことが最大のエナジーとなる私は、気づくと即答で、「お任せください、あなたのお仕事探し、お仕事スタート後のサポートを全力でさせてください」と答えていました。


自分の弱いところや失敗したと思ったことに向き合って、かつ相手の気持ちを考えてお願い事をする。
今日お電話をいただいて、改めて勉強になりました。私もこういった気持ちを日々忘れないでいようと思います。


本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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