連休中は極力出かけたくなかったのでファーストデーを諦めようかとも思ってたんですが、知ってる人がめちゃくちゃ高評価していたので調べてみたら、惹かれる内容だったために観てきました。『幸福なラザロ』。

〔あらすじ〕
時は20世紀後半。イタリアの小さな村で純朴なラザロと村人たちは、小作制度の廃止を隠蔽する侯爵夫人に騙され、社会と隔絶した生活を強いられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎをきっかけに、村人たちは初めて外の世界へ出て行くことになる。だが、ラザロにある事件が起き･･･。

　予告編の最後に「圧倒的な幸福感に満たされるーー。」とあって、正直それに釣られたんですが、観た感想としては大満足。ものっそい寓話的な話なので好みはわかれるだろうと思ったというか、「リアリティ」が大事だったりハリウッド的な話の流れを期待する人にどこまで響くかはわからんのですが、個人的には鑑賞後にえも言われぬ幸福感に満たされる映画でした。
　そして、ハンプレットでラザロ役のアドリアーノ・タルディオーロ（Adriano Tardiolo）が本作で俳優デビューと知って( 'ω')ﾌｧｯ!?あの佇まいってデビュー作でできるもんなのか....？的な衝撃が半端なかった。現在は大学生で、「俳優の道に進むかは学業を終えてから考えることにしているという」というのもまたよかったんですが、役者一本で生きることにするかはともかく、またどこかの映画で観てみたいなぁというのが正直なところ。
　そんなわけで、全体的にキャスティングがよかったです。ラザロもそうだし、タンクレディ（予告編0:43〜に出てくるイマドキの若者感溢れる人）役のルカ・チコヴァーニ（Luca Chikovani）もすごくしっくりきたんですが、本作で映画デビューらしく、本業（？）はYouTuberかつアーティストって感じなんかな？動画も見てみたけど、YouTuberとしての動画はイタリア語なのでなにを言っているかはわからなかったのですが、編集のし方とかはYouTuberっぽかったです（適当）。

　なお、ファーストデーだからということもあるとは思うんですが、普通に満席でした。早めにチケットを買っておいてよかった。

　最近というか今年観た映画では個人的にもっとも気に入っているかもしれないレベルでよかったです。『幸福なラザロ』。ストーリーもあらすじもうまくは言えないんだけれども、とにかく心が満たされる作品でした。
　そしてぜんぜん関係ないけど、この記事はいつものような夜更かし（明け方に寝るやつ）ではなく、朝起きて書いてます。でもそうやって健康的な生活がしてみたくなるくらいにはこの映画はよかった。まあ用事があるから起きただけだけど笑。でも『幸福なラザロ』の幸福感はすごかった。