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夏を全開に―高雄『夏全開』カフェ、30年の歴史を持つ写真館からの変身

高雄左营区の翠峰社区にある「夏全開」は、ただのスイーツカフェではなく、30年の歴史を持つ伝統的な写真館の変貌です。この名前は、1984年に日本のギタリスト、高中正義がリリースした同名のアルバム『夏‧全‧開』からインスピレーションを受けており、店の日除けにはそのアルバムのトラック『ようこそ夏の王国へ』の名前が印刷されています。これにより、濃密な夏の情熱とトロピカルな雰囲気が高雄の街角にもたらされました。

店主は、店内に掲示されたポスターから見て取れるように、音楽に情熱を注ぐミュージシャンのようです。台湾で活動する音楽プロデューサーや、滅火器バンドの20周年記念、満島ひかりの大港開唱など、これらはすべて店主の音楽趣味の証です。

「夏全開」の運営ルールもまた独特で、顧客は店に入る前にベルを鳴らして待つ必要があり、この規則はこの空間への神秘感を高めています。店内は昭和時代の風味が満ちており、フィルム写真愛好家にとっては見逃せない宝地です。

昭和レトロの内装と限られた座席の他に、「夏全開」はその美味しいデザートで知られています。例えば、マンゴークリームシフォンケーキなどがあります。また、グレープフルーツソーダ、梅酒ソーダ、アップルソーダ、紅ウーロンラテ、アールグレイラテなど、様々な飲み物も提供しています。

「夏全開」は美味しい食事を楽しむ場所であるだけでなく、レトロな音楽と写真文化を抱きしめる小さな天地でもあります。ここでは、美味しいものを楽しみながら、文化的な雰囲気と店主の音楽と写真への愛情を感じることができます。このような体験は高雄で他にはないものです。

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