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都会のオアシス 台北「Katsu鑫」のとんかつ物語

繁忙な都市、台北の捷運中山駅周辺。ここには、賑やかではないが、その存在感を無視できないいくつかの店が点在しています。日本料理の愛好者であれば、「Katsu鑫」という名の専門店は、あなたの次の訪問先としておすすめです。

この店に足を踏み入れると、淡い色の木と灰色のしっくい壁が目を引きます。まるで日本の古い町並みを思わせるような、台北の都市部とは異なる雰囲気が漂っています。店内のカウンター席に座ると、まるで東京の路地裏の隠れ家的なレストランにいるような気分になります。

「Katsu鑫」のルーツは「阿鑫小料理」の阿鑫シェフにまでさかのぼります。彼は、元々のお店で常連客から絶大な支持を受けていたとんかつをメインにした新しい店を開くことを決意。そこから「Katsu鑫」の物語が始まりました。この店は、新しい物語の本のよう。来店するすべてのお客さんと共に、新たな章を刻んでいく場所として存在しています。

とんかつと言えば、ただの食事を超えた日本のライフスタイルや哲学を感じさせるもの。選び抜かれた「ロース」部位の豚肉から、丁寧に一つ一つを揚げること、そしてテーブルに並ぶ半熟の目玉焼きやご飯まで、すべてが「Katsu鑫」の信念とお客様への献身を示しています。

特に目玉焼きの下に隠れている半熟の黄身。これが、驚きのアクセント。軽くフォークで黄身を切ると、金色の濃厚な液体が流れ出し、とんかつとご飯と合わさって、絶品のKatsu丼が完成します。さらに、台東の池上産の特選米が、その風味を一層引き立てます。

320元という価格は一見高く感じるかもしれませんが、ただの食材や味だけでなく、その店の雰囲気や、食材へのこだわり、技術への真摯な姿勢を考えると、その価格以上の価値があると感じられます。

訪問の際には、濃厚なカツカレーも試してみてください。この味の冒険は、きっとあなたの心に残る思い出となるでしょう。隠れ家的な店を探し求めるアドベンチャー好きなあなたに、是非「Katsu鑫」をおすすめします。

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