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響21年 (ABV43%)

お世話になっている方のご好意で定価で譲って頂いた逸品。
私の通勤途中には山崎蒸留所があり、月2〜4回程通ってはテイスティングカウンターでsuntoryのウイスキーを飲んでいたのでsuntoryの言わゆる定価で購入しにくいウイスキーはボトルを手元に置いておく必要はありませんでした。
が、covid-19によりテイスティングカウンターが閉鎖され、原価で気軽に飲めなくなっていました。
私は響シリーズでは21年の圧倒的なファンであり、父親を山崎蒸留所に連れて行って飲ませてあげたかったのですがそれも叶わなくなり困っていたところ、ある方に事情を説明し、ボトル購入させて頂けたのでこの時ばかりは涙が出たとまで大袈裟な事は言いませんが喜びで震えました。
とは言え私自身、中国から帰任したばかりだったので響21年は久しぶりで衝動が抑えきれず、開栓したては少し硬くて父親にとっても最初から美味しく楽しめないはずなので先に馴染ませておこうという肯定を背景に先に開栓し試飲。

アロマは開栓したてだったのでアルコールの刺激がそこそこあり20分程放置。
どっしり系のレーズンにそこそこミズナラ系の仏壇、重いだけではなくカバランまでとは言いませんがライチやパパイヤ系のライトなトロピカルフルーツがしっかり含まれていて重めと軽めが協調していてバランスが非常に良いです。
フレーバーは開栓したては「あれ?」となったので20分放置後をレビュー。
とは言え複雑で結構難しい。
最初の口当たりはハチミツの滑らかな甘さで、その後マンゴーやパイナップル系のトロピカルフルーツ、と思いきやオレンジピールの様な柑橘とスパイスがほんのりある中でバニラとウッディというかダークチョコレートがしっかり伸びていき嫌味の無い樽感をしっかりと味わえます。
それと酒質しっかりめでオイリーさもあるのでロックでも間違いなく美味しいウイスキーです。
本当にこの仕様で43%?
と思うくらいの驚きと非常に複雑でバランスも良い素晴らしいブレンデッドです。
ここまでのクラスのブレンデッドはなかなかお目にかかれないと思います。

日本での隔離開放からマレーシアへ赴任するまで約1ヶ月時間があったので、実家に1日遊びに行き、父親と響21年を嗜好し、あーだこーだと久しぶりにたくさん喋れました。
美味しいのはもちろんですが、雰囲気だけでその場をガラっと変える力がこのボトルにはあります。
そのままプレゼントしたので日本に戻った時にまた父親と一緒に飲みたいですね。
その時は既に空っぽになってそうですがウイスキーとしては本望ですね。笑

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