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お客様は神様か?

「お客様は神様です」

演歌歌手、三波春夫さんが最初に言ったとされる言葉です。

仕事をしている人なら、この言葉には誰しも疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか?
もちろん、誰しも客の立場にもなりますよね。つまり、誰しもが神様になりうるわけです。

そもそも、「お客様は神様」なのでしょうか?

三波春夫さんにとっては、お客様は神様なのでしょう。しかし、全てのお客様は神様ではありません。

サービスする側が、お客様を神様扱いするのはいいです。しかし、客が神様を気取るのは、話が違います。客が神様になるんじゃなくて、サービスする側が神様にするんです。

ここの所を履き違えると、裸の王様ならぬ、裸の神様と言えるでしょう。

忘れてはならないのは、客とスタッフの立場は、何度となく入れ替わると言うことです。

仮に、客としてあるお店に行ったとします。そこで、神様を装って偉そうな振る舞いました。店員は頭をペコペコ下げて、神様の言うことを聞いています。神様はさらに調子に乗ります。昔はもっと良かっただの、他のお店ならこうするぞだの。腰を低く、丁寧に店員は対応して、やっと神様は帰りました。

さて、店員の心の内はどうだったでしょう?

ったく、うるっせぇなぁ。わかってるよんなことは!いいから黙って食え!お前みたいなん、神様でもなんでもねーわ。二度と来なくてヨシ。あー、調子に乗んなよーめんどくせぇ。はぁ、やぁっと帰りやがった。
後日、店員だった人がたまたま宅配を注文した時、ドアを開けるとそこに立っているのは、神様を装った奴じゃねーか!そっちは覚えてねーかもしんねーけど、こっちは覚えてっからな!よーし、お前の名前と会社、覚えたからな。

なーんてことがあるかもしれません(笑)いや、ほんとはコレ、笑い事じゃないんですよね。今はネット社会で、SNSというのはある種の兵器とも言えます。もしも、店員に悪意があれば、簡単に神様を追い込むことだってできます。その時になって、後悔しても遅いのです。

神様扱いされるのは客の時だけだし、そもそも偽物な訳です。それに気付けなければ、裸の神様になり、後々大変なことにもなりうるでしょう。

もし、客の立場として「お客様は神様」だと思っている人は、要注意です。スマホという、至る所にカメラがあるので、他の神様からの通報があるかもしれませんよ!?

次回は、更に踏み込んでお送りしてまいります!

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