あおり運転デマ拡散についてウラヨミ!
あおり運転事件で飛び火した「デマ拡散問題」
まさかまだあおり運転についてウラヨミコラムを取り上げるとは思っていませんでしたが、宮崎容疑者と喜本容疑者逮捕後、「デマ拡散」という問題が表面化しました。
逮捕前にも、ニュースではモザイクを入れて報道していた為、「この悪質な悪い奴は誰か?」ということを、ネットではあぶり出すように動き、意図してか勘違いかはわかりませんが、運転だけでなく悪質な事件への怒りや正義感を煽られ(笑)、先日にはデマで犯人扱いされた女性が顔を隠して記者会見する事態になりました。
この「デマ拡散問題」について、拡散した人を取り締まるという動きがあり、特定できたら逮捕にもなるかも知れないそうです。
この一連の流れに強い違和感を感じ、ウラヨミして見えてきたことは、「あおり運転がなくない理由をウラヨミ!」というコラムでも、「モザイクを入れるからあおり運転はなくならない」と述べました。肖像権の問題もあるのかも知れませんが、これだけ話題になった事件なので、後から顔が明かされて、国民のほとんどがその顔を覚えたとは思いますが、以前に起こった高速道路でのあおり運転で車を停車し、追突されてあおり運転の被害にあった方が亡くなってしまった事件の犯人の顔は、覚えていますか?
もっと言えば、小さい事件であっても、悪質で陰湿な事件等でも、モザイクが掛けられて、犯人がどんな顔で誰かなんてわからないし覚えてもいませんよね。そういった社会的制裁の軽さが、あおり運転がなくならない理由として述べました。
デマ拡散問題の違和感の正体
このことが、実は今回の「デマ拡散問題」への違和感の正体でした。
最初から、モザイクを外していたら、もしくはもっと早く外していたら、少なくとも「デマ拡散」という事態は起こらなかったはずです。あおり運転の被害に遭った方も、犯人が逃げも隠れもしてなかなか捕まらなかったことは、不安もあったり怒りもあったでしょうし、二次被害というか、「デマ拡散」によって飛び火して被害に遭う方も出なかったはずです。
モザイクを外さなかったことで、デマを拡散した悪者を増やして、もっとやるべきことがあるはずなのに、余計な手間をかけて、拡散した犯人を捕まえようとするのは、問題の本質ではないのではないでしょうか?
問題の所在は、そもそも過去に幾つも問題を起こしてきたような人間に対し、モザイクをかけて延々と報道し続けたことにあると、私は思っています。
まぁ、こうした方が、報道的には視聴率に繋げたり話題になるのかも知れませんが、そんなことのために報道があるわけではないし、「デマ拡散」の被害者にとっては、全く無関係であるにも関わらず、犯人扱いされて総攻撃を受けたことは、とんでもないことだと思います。被害に遭った方の心中を察するといたたまれません。
そんな被害者を生んだのは、どこの誰でしょうか?って話です。
責任から逃げようとすることが問題
「責任を取るべき人が取る」って当たり前のことが、意外と会社でもどこでも為されていないのが事実です。だから言い逃れをするし、嘘をつくし悪あがきをします。それを全て否定するつもりはありません。人間は弱い生き物でもあるので。でも、潔くやらかしたならやらかしたことを受け入れることが、傷を最小限に抑えることにもなるし、自分自身が納得する生き方ができるのではないでしょうか?
このように問題提議していますが、もし私がニュースになるような犯行をしたら、一切モザイクは入りません。顔出しして頂いて結構です。なぜなら、
という、『コードギアス』のルルーシュの名セリフである覚悟を持って、発信しているからです。
責任があるにも関わらず、それをすり替えてのうのうと過ごしているような連中に、一石を投じたいと思います。
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