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「好きな気持ち」が天才を生み出す原動力

箱根駅伝「山の神」が憧れた天才ランナー

日本のお正月を盛り上げる「箱根駅伝」では、近年「青山学院大学」が躍進を続けています。テレビでもよく出演している原晋監督が就任して以来、成績を上げ、昨年まで4連覇を成し遂げました。そして、山登りの5区では「山の神」と呼ばれる名選手も輩出しているのですが、その5区で「三代目山の神」と呼ばれる神野大地さんが、「次元が違う。憧れるのも恐れ多い」というほどの選手がいました。それが今回の消えた天才・出岐雄大です。出岐がいたからこそ、神野も青学に入学したそうです。

消えた天才・出岐雄大のエピソード

高校で華々しい活躍を残した出岐が大学卒業後、実業団に進んだのですが、実業団は、走ることに人生を掛けて、走る事を望んだ選手が集まっています。しかし、そのハードな練習について行くことができず、壁を乗り越えることができなくて、自らその身を引き、陸上の世界から姿を消しました。

その理由は、「陸上が好きではなかったから」というものでした。大学時代は、駅伝としてチームの仲間、そして原監督の存在によって、諦めずに頑張れました。出岐の才能と本音を見抜き、支え続けていたのです。しかし、実業団では原監督の魔法はなく、自分自身との戦いになり、原動力になる「好き」という気持ちがなかったことで、続けることができなかったのです。

そして引退後の現在は、所属していた中国電力に残り、中国電力の社員として仕事に専念されているということですが、中国電力は、恩師である原監督が所属していたこともあり、恩に報いる気持ちが強い方なんだということが伝わってきますね。

好きなこととできること

好きなことだから続けられるとは限らず、できるから続けられるとも限りません。好きなことができることであれば理想ですが、必ずしもそれが一致するとは限らず、そこに苦しむ人も多いのではないかと思います。理想的なのは、「できることを好きになる」ということかもしれませんね。
「好き」という気持ちは、何をするにおいても、欠かせないものです。辛いことも苦しいことも、好きだからこそ乗り越えることができます。それは恋愛でも同じです。好きだからこそ、嬉しいこともあり、相手を知ろうと思ったり、理解しようと思えて、相手と向き合うことができます。しかし、「好き」という気持ちがなければ、失っても惜しくもないし、向き合うことはできません。

「好きなことを仕事に」と言われる時代ですが、それはそれでいいと思いますが、それも既に色んな問題が言われています。嫌なことを仕事にするよりは、断然いいと思いますが、好きなことだけをやるというのも、可能性を潰してしまうこともあるし、好きなことをやっていく中でも、嫌なことは出てきます。人間関係や金銭問題、やりたくないこともやらなければならず、色んなしがらみもあります。好きだけで仕事にするのではなく、できることも合わせて、もっと本質的に見て行くことが、よりよい仕事をしていけるのではないでしょうか。

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