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【消えた天才】ラグビーW杯記念!五郎丸も勝てなかった天才から学ぶ「目標と努力」

日本で開催されるラグビーW杯が一ヶ月を切り、盛り上がってきている中で、今回は「消えた天才」より、ラグビーに関するエピソードを紹介していきます。

五郎丸選手が勝てなかった「日永田泰佑」

ラグビーがここまで注目されるようになったのは、前回の2015年にイングランドで開催されたW杯ではないでしょうか?その大会で日本は、1次リーグで敗退したものの、銅メダルに輝いた南アフリカに世紀の番狂わせと言われる、奇跡の勝利を飾り、話題となりました。そして、五郎丸選手を始め、主将のリーチ・マイケル選手もRGにモノマネをされたり(笑)、多くの選手がテレビで観るようになりました。

そして今年、いよいよ日本でW杯が開催されることとなります。

そんな今話題のラグビーですが、日本を引っ張る五郎丸選手と同い年で、他の選手も口を揃えてその名を挙げたのが「日永田泰佑」という方でした。

中学時代から、誰も止めることができないような天才選手で、高校には仙台育英高校に進み、野球は甲子園、サッカーは国立競技場に当たる、「花園」に3年連続出場し、将来を期待される選手でした。高校3年の時、全国大会出場を決めていた時、日本代表からも声が掛かりました。しかし日永田さんは、高校3年間共に過ごした仲間と、花園で優勝を目指すことを選び、代表収集を拒否しました。結果的には、ベスト8で優勝できなかったものの、更なる活躍を期待されて、その後は明治大学に進学しました。

その期待とは裏腹に、大学では中々活躍することができませんでした。その理由は「燃え尽き症候群」です。高校時代、「花園」という目標に向けて全力で臨み、一番の目標が無くなってしまい、新たな目標を持てなかったことで、思うような活躍はできませんでした。

そして、五郎丸選手がいる早稲田大学と試合することがあり、一度も止められたことがなかった五郎丸選手に、いとも簡単に止められてしまいました。その時、「努力の差」を痛感したそうです。五郎丸選手も、日永田選手を止めるために、全てを賭けて臨んだのでしょう。その試合をきっかけに、五郎丸選手に負けないよう練習に打ち込んだが、靭帯を怪我してしまい、それ以来、プレーすることはできなかったそうです。

日永田さんは現在、結婚して、マグロ専門店で店長を務めています。番組では、大学で対戦した以来、吾郎松選手と再会して、その思いを打ち明けました。南アフリカに勝った時、自分にはあんなに努力することはできなかったと。五郎丸選手は、「何としても勝ちたかった」と答えましたが、負けたことがある悔しさを知っているからこそ、五郎丸選手は、死に物狂いの努力ができたのかもしれないですね。


目標を持つことは諸刃の剣

人は、目標がなければ、どこに進んでいいかわかりません。目標を持つということは、エネルギーを集中させることになります。そして、その目標次第で、必要な努力や能力、時間は変わります。日永田さんにとって、高校時代の目標は、「花園」でした。高校野球児が「甲子園」を目指して全てを賭けるように、高校ラグビーをしている者にとっては、「花園」に全てを賭ける選手もいるでしょう。日永田さんにとっては、日本代表よりも、花園の方が上位の目標でした。だから、日本代表の招集を蹴ってでも、花園を目指したわけですが、目標というのは、他に目を向けず集中させる役割がありますが、それと同時に、その目標を果たした時、一つの終わりを迎えることになります。

日永田さんにとっては、一番の目標である花園を叶えてしまったため、「燃え尽き症候群」になってしまったんですが、「目標」によってエネルギーを集中する分、反作用として「目標を失う」ことを経験することになります。大きな目標ほど、代わりを見つけるのは困難です。

何かを成す時、目標を持つことが大事ですが、目標を見つける力がないと、いざ目標を実現させたとしても、燃え尽き症候群になったり、それで終わりになってしまいます。
例えば、仕事一筋で生きてきた人が、定年後、一気に老け込んだり、楽しみがなくなったり生きがいがなくなってしまい、鬱になったり晩年自殺をしてしまう人もいます。目標や生きがいは大事ですが、その為だけに生きてしまうと、反動や反作用が起きて、潰れてしまうこともあるということですね。

努力とは

天才には、生まれながらに持った類稀なる才能があります。その才能が故に、努力しなくても凡人には努力してもできないようなことができたりしてしまいます。だからこそ、簡単に成し遂げてしまい、ちょっとした挫折や失敗で、「消えた天才」になってしまうのです。

逆に、才能に劣る五郎丸選手が、なぜ天才・日永田さんを超えたのか。それを「努力の差」と認めていましたが、「努力」とは、実力の裏付けなのかもしれません。努力をすることで自信になったり、忍耐力も鍛えられます。天才型は、「結果」に捉われがちな所があるので、努力という「過程」「裏付け」がないと、折れやすいのかもしれません。

そして、努力をする為には「目標」が必要です。目標を持つことや努力することを目的にするのではなく、目標を実現させても新たな目標を持ち続けること、それに向かって努力を怠らないことが、成功の秘訣であり、「消えない天才」でいることなのかも知れません。別に、「天才」ではなくても、いい人生にするには、目標を持ち続けることと、努力し続けることなのかも知れません。

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