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ファブリーズの本質をウラヨミ

みなさんは「柔軟剤」「ファブリーズ」を使っていますか?私も使ったことはあります。ですが今は使わなくなりました。というのも、信じるか信じないかは別にして、これらには、発がん性物質が含まれているんだそうです。もちろん、必ずしも、そうとは限らないし、個人差もあると思います。
今回は、発がん性物質の有無を取り上げたいわけではありません。それはあくまで表面的なものの一つに過ぎず、ただ表面を見るだけの「オモテミ」になってしまいます。「ウラヨミ」のコラムとして、裏に隠れている本質を抉り出したいと思います。

結局は臭い物に蓋

柔軟剤は、洗濯物をふんわりと仕上げる為に使ったりしますが、今ではどちらかといえば、「ずっと香る」とか「匂い付きセンサー」と言われるように、本来の役割である柔軟性より大人なら誰もが気になる、「臭い」への対応がメインとなっています。まぁ、夏の高温化によって、今まで以上に汗をかき、電車通勤などをする際には、「臭い」というのは、中々根深いものがあります。

そういう背景があるにせよ、やはり柔軟剤もファブリーズも、「臭いものに蓋」という面が大きいと言えます。つまり、やっていることは、そういうことだと言うことです。

生物学上的な問題

「臭い」と言うには、生物学上、本能的にとても重要なものがあります。動物は、まず視覚で確認し、聴覚で気配を察知します。そして、二つの関門を通り抜けた先、自身の近くに来たものの安全を確認する為に、「臭い」を嗅ぎます。そして、食べる場合は、最後の確認として「舐めて」問題なければ食べます。

「臭い」と言うのは、自身を守るための重要な防衛本能なのです。特に女性においては、臭いにおいて、自分にとって安全か危険かを判断したりします。思春期の娘が父親を嫌がるのは、近親相姦を防ぐための防衛本能です。逆に、伴侶を選ぶ場合でも「臭い」が重要なカギになるそうです。ちなみに、夫婦喧嘩や恋人同士で喧嘩をした時、女性が距離を置いたり、一人になりたいというのは、相手の臭いを嗅ぎたくないからだそうです。

CMでも、綺麗な女優さんがいい香りを振りまいて、男性陣を取り込んでしまうような描写がありますが、こういった香りというのは、人を惹きつける効果もあります。だから香水をつけるし、お香やアロマが好きな人も多いと思います。ある意味、「香り」とは「武器」にもなり得るということです。元来、人を惑わすように使われたり、魅了する為に使われたり、気を失わせたり、殺すこともできます。

話を戻しますが、要は柔軟剤やファブリーズなどを使うことで、自分の臭いに香りを上書きすることで、臭いを誤魔化すということです。ある意味、本能を騙すということになるかもしれません。

楽して結果を得ることの代償

自分の臭いに悩んでいる方は、少なくないと思います。私も、いい歳になってきたので、「加齢臭」を意識するようにもなりました(笑)。先日、子供達に「やっぱりMAXさんだ!臭いでわかったもん!!」と言われたんですよ(笑)。それで、「それは良い意味で?悪い意味で?」と聞いたら、当然の如く「悪い意味で!」と笑って答えられました(笑)。まぁ、本当に嫌だったら近付かないだろうから、それは嘘なんでしょうけど、自分の「臭い」というのは、早々変えられるものではありません。だからこそ、柔軟剤やシャンプーで臭いを誤魔化したり、香水で武装するんだと思います。

ただ、香水などで武装し、「良い匂い♡」なんて感じで、女性をお持ち帰りできたとしても、実際の臭いが臭かったら、意味はありません。「香り」ありきになってしまうと、「香り」に頼ってしまい、しまいには依存することにもなります。もちろん、私もそうですが、逆に臭いと感じてしまうこともあるので、香水のつけ過ぎは「フレーバーハラスメント」になりかねないのでご注意を。

そして、楽をして「香り」を手に入れた代償として、ウイルスが薬によってより強力になってしまうように、自分の臭いも、「香り」によってより強くなってしまうということです。使い方を気をつけなければ、自分はより臭くなってしまうかもしれません。何事も、楽を覚えては危険があるということですね。

不衛生や病気、発がん性

最後のポイントとして、ファブリーズには発がん性があると冒頭で述べましたが、それは別にしても、ファブリーズに頼りきってしまうと、「それで掃除が終わり」だと手を抜いてしまい、実際には汚れたままだったりします。除菌はしているでしょうけど、それで綺麗になったわけではありません。それに、生き残った細菌は、冬に生き残った蚊のように強力だったりするので、「ファブリーズをしたから大丈夫」という考えになってしまってはとても危険です。

発がん性があるなら危険はもちろんですが、発がん性がなくても、結果的に不衛生になったり、病気になったりすることは大いにあり得るということです。薬でもそうですが、何事も、「用法・用量を正しく使う」ということは、とても大事なことでしょうね。

自分の臭いの意味

今回のコラムで、決してファブリーズのネガキャンをしたいわけではないんですよ(笑)。たまには利用することもあるし、時には使った方が良いこともあると思います。自分の臭いに気をつけたり、周りに気を使うことも、とても大事だとは思いますが、所詮は「臭いものに蓋」だったり、誤魔化しに過ぎなかったりします。

仮に、自分が臭かったとしても、それによって、自分にとって必要な人と不要な人を分ける為に、臭いのかもしれません(笑)その臭さを愛してくれる人は、間違いなく自分を受け入れてくれる人だろうし、必要としてくれる相手かもしれません。大事なのは、臭いを消すのではなく、臭いと向き合って、受け入れることだと思います。それこそが道楽家としての臭いとの向き合い方です。

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