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ルフィ名言Vol.100「ほらな 折れねェ」

ついに、ルフィ名言シリーズも記念すべきVol.100となりました!!
冨樫ほどではなくても、休載しながら、一年半かけてここまで辿り着きました(笑)
今や、取り上げた名言を検索すると、ほとんどが検索トップに出てくるようになりました!試しに何か検索してみたください(笑)


物語と名言

ルフィ達がえんとつ山のてっぺんでワポルと戦っている間、麓の村ではドルトンが蘇生する。
ボロボロになりながら、

「国の崩壊という悲劇の中に、やっと得た好機じゃないか・・・!!
 今はい上がれなければ、永遠にこの国は腐ってしまうぞ!!!」

国を守る為に立ち上げるドルトンの姿に、ウソップは

「乗れ!!!
 おれが連れて行ってやる!!城へ!!!」

と背負って連れて行こうとする。

舞台はルフィサイドへ。

怒りに燃えるワポルは、城の頂上に立てた、「ドクロに桜」を掲げた信念の象徴である旗に向かって砲撃を放ち、根元から吹き飛んでしまう。

ショックと怒りを露わにするチョッパー。ワポルに向かって食ってかかり、

「ドクターは!!お前だって救おうとしたんだぞ!!!」

と殴りかかろうとするが、Dr.ヒルルクの

「恨むなよ 人間を・・・この国は今病気なんだ」

という言葉を思い出したチョッパーは、「こんな奴救う価値ないじゃないか」と思いながら、

「俺は殴らないから、この国から出ていけよ!」

と情を見せると、容赦無く砲撃をチョッパーに放つワポル。

ルフィは一人、ナミの上着の腕を千切り、折れた旗を直していた。そして、ワポルに言い放つ。

「おい邪魔口!!
 ウソッパチで、命もかけずに海賊やってたお前らは!!
 この海賊旗の意味を知らねェんだ!!!」

海賊旗をバカにするワポルに、「だからお前はヘナチョコなんだ」とさらに挑発すると、ルフィに向けて砲撃を放つ。

ルフィは

「お前なんかに折れるもんか ドクロのマークは・・・
 "信念"の象徴なんだぞォ!!!」

と言いながら直撃を受ける。そこでいった、ルフィの今回の名セリフ。

「ほらな 折れねェ」

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根元から破壊されてしまったが、旗を持ち微動だにしないルフィは続ける。

「これが一体どこのだれの海賊旗かは知らねェけどな・・・
 これは命を誓う旗だから 冗談で立ってるわけじゃねェんだぞ!!!
 お前なんかがヘラヘラ笑ってへし折っていい旗じゃないんだぞ!!!!」

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その迫力に、ワポルたちはたじろぎ、チョッパーは

「これが海賊・・・!!!
 すげェ・・・!!!」

と、感動する。
そんなチョッパーに、

「俺は今からこいつらブッ飛ばすけど お前はどうする?」
「おれは・・・?」

自分の気持ちを問われ、戸惑うチョッパー。
再びワポルが砲撃を放とうとすると、止めに入るサンジ。しかし、背骨を痛めていたため、Dr.くれはが跳び蹴りを食らわしドクターストップ。代わりにチョパーが、納めた拳をワポルに向けて、自分の意思で殴りかかった。


名言の意味

記念すべきVol.100は「ほらな 折れねェ」という、ルフィの名言でした。
ほぼノーカットであらすじを紹介する形になりましたが、それほどこの一連のシーンは、『ONE PIECE』にとって、チョッパーにとって重要なシーンだと思います。

海賊旗とは「信念の象徴」であり、命の誓いを立てるものだとルフィは言いました。実際の世界において、海賊は厄介な存在ではありますが、『ONE PIECE』の世界では、海賊は自由に生きる象徴的な存在です。


モーガニアとピースメイン

ちなみに、海賊には2種類あると、『ONE PIECE』の読み切り「ロマンスドーン」では言われています。無法に略奪をする「モーガニア」と、モーガニアをカモに冒険を続ける「ピースメイン」です。

『ONE PIECE』では、これらの名称は出てきませんが、ルフィはピースメインですよね。海賊というのは、「己に従い生きる存在」だと言えます。大海原に飛び出したからこそ、自分に従い生きていくしかありません。その象徴が「海賊旗」だと思います。

己の信念、命の誓いを立てたものは、誰にも折ることはできない。自由に生きる覚悟があるならば、旗を高らかに掲げて生きて生きたいものです。


チョッパーの呪縛

良くも悪くも、チョッパーにとって、唯一心を開いていたDr.ヒルルクの言葉は、呪縛にもなっていました。「この国は病気なんだ」から、殴ることはおろか、治すのが医者だと。チョッパーは一度、ワポルを殴ろうとしましたが、拳を納め、逆にやられてしまいました。しかし、ヒルルクの海賊旗を守り、己の信念を貫くルフィの「お前はどうする?」という言葉に、自分自身の本心に思いを向けます。

そして、チョッパーがとった行動は、「守る為に戦う」でした。

チョッパーを動かしたのは、ルフィの覚悟です。人を動かすのは、聞こえのいい言葉でも、尊敬している人の言葉でもなく、「本気の思い」なんだと思います。ルフィは、チョッパーの為に体を張って、命を懸けています。そのルフィの本気の言葉だったからこそ、チョッパーは感動し、ヒルルクの呪縛から解放されたんだと思います。


あなたには「信念の象徴」はありますか?自分自身の人生を生きるのなら、海賊旗でなくてもいいですが、堂々と旗を掲げて生きて生きたいですね。

私にとっての「旗」は、「道楽舎」です。
この場合、旗じゃなくて看板ですね(笑)


画像出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

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