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「消えた天才」に見る、天才が消える理由と天才になる方法

特番で「消えた天才」という番組があり、今季からレギュラー放送になりますが、個人的にこういう番組が好きで、よく見るんです。

そこで、なぜ天才は消えてしまうのか?

ということに言及していきたいと思います。

今をときめく方々や、一時代を築いたような人が、過去叶わなかった人がいた。そのエピソードを紹介するのがこの番組。
将棋の羽生さんや、ボクシングの井上選手など、その世界ではNo.1とも言える人にも、「こいつには敵わない」と思うような人が、過去にいたそうです。しかし、その天才は、同じように活躍してはいません。人それぞれではありますが、少なくともその業界では、一線を退いており、その活躍を見ることはありません。

なぜ、それほどの才能を持ち、天才と言われ、活躍している天才を圧倒していた本物の天才は消えてしまったのか?

大抵の理由は、ケガや病気です。中には、金銭的な問題で諦めなければならなかったようなケースもあります。人の数だけ理由はありますが、はっきり言います。

諦めた理由なんて、どうでもいいです。

何が言いたいねん!と突っ込まれそうですが、ぜひ突っ込んで下さい(笑)

夢を諦めるのに、色んな理由や悩みがあります。そんなの、誰にだってあります。しかし、成功した人は、そういう問題を乗り越えたからこそ、成功者と言われる訳です。

今回フォーカスしたいのは、続けていれば、羽生さんよりも凄い棋士になり、井上選手よりも強いボクサーになったのではないかという天才が、なぜ消えてしまい、どうして才能に劣っていたはずの人が、成功するに至ったかということです。

天才が消えたのと成功を分けたのは一つには「反骨心」があります。

ある意味、消えた天才は、「本物の天才」です。成功した天才は「努力の天才」だと言えます。「本物の天才」は、早期晩成型が多く、幼少期において挫折経験が多くはありません。なぜなら「出来て」しまうからです。だから、挫折に弱いと良く言われます。しかし、「努力の天才」は、「本物の天才」の存在によって、既に挫折があります。そして、その背中を目標に進むことができます。どころが「本物の天才」は、競う相手はいても、追う背中がありません。

喜びを原動力にするよりも、悔しさやコンプレックスを原動力にした方が、より強いエネルギーが生まれます。「本物の天才」は、「反骨心」を生むきっかけがない為、怪我や病気といった挫折に弱いというところがあります。

そして、もう一つ重要なのは、「探究心」です。

もっと上手くなりたい、強くなりたい。もっと知りたい、というような「探究心」や「好奇心」が「本物の天才」と「努力の天才」を分ける最大のポイントでしょう。

「本物の天才」は、能力が高くて先が読めるので、できてしまうが故に、わかってしまうが故に、完成図が見えてしまいます。手っ取り早く言えば、飽きちゃうのだと思います。

「本物の天才」にとっては、その時点で見えた景色で完成してしまったので、完成したものを続けるのは、モチベーションが続かないでしょう。しかし、イメージとしてでも、高い壁があることで、「努力の天才」には、絵が完成することはありません。

例えるなら、「本物の天才」はA4サイズのポスターを短期間で完成させ、「努力の天才」はA1サイズのポスターを時間をかけてでも完成させる。結果的にその出来上がりは、「努力の天才」が完成させたポスターの方が大きなものになった、と言えるかもしれません。

そう考えると、ではなぜ「消える天才」が存在するのか、と思えてきます。「本物の天才」はどうなるの?と思いますよね。
これも、歴史レベルの視点でみると、「努力の天才」が作るポスター(成功)の方が大きくなるので、悪くいうと、その為の踏み台とも言えます。

一見、非情にも思います。しかし、私はこう思います。

人生の価値は、どんな成功をしたかではなく、どんな逆境を乗り越えたかにある

成功は、逆境を乗り越えた先にあります。逆境を乗り越えずして得た成功は、必ず失うでしょう。だから、今「逆境」だと感じている人は、当然大変だと思いますが、それは同時にチャンスでもあります。これから逆境が訪れても、それは更なる成功への道だと、頭の片隅にでも置いておいたら、ちょっとは踏ん張れるかもしれないですね。

そして、最も重要なのは、「未完成」であるということです。

いつまでも未完成で、完成しないビジョンを持ち、飽きずに続けられるということが、成功への鍵であり、「不完全さ」こそが、結果的には歴史に名を残すほどの天才になるということです。

だから、自分を「不完全」だと思っている人こそ、「本物の天才」に勝つ「努力の天才」になることができるのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、完成させた作品が少ないそうです。世界一有名な名画「モナリザ」も、死の直前まで筆を入れ続けたそうです。もしかしたら、「モナリザ」も、ダヴィンチにとっては完成していない作品なのかもしれません。

不完全だと思い続けて、努力し続けることが、世界一の名画「モナリザ」のようなあなたになれるかもしれません。

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