03 よい導入の条件


わたしたちが一定のテーマを選び、科学を教材化することは、教師の側の教授の意図であり、指導の目標・計画である。これを一方的に子どもにおしつけることは、内容や計画のよしあしにかかわらず非教育的である。いかに科学を教えることを看板にしても、一方的な注入は教科書のおしつけと本質的にかわりはない。教師の教授意図とそれをぶつけるまでの子どもの意識状況は二つの点であって、その間には多くの場合大きな断層がある。教師がじぶんの計画に子どもを強引にのせるのではなく、テーマを子どもの関心の視野におろし、さらに子どもの意識に刺激を与えながら、2つの点の間にある断層や隔絶をとりのぞく努力をする。こうした仕事が導入とよばれるものである。したがって、「導入」は、子どもたちが一定時間の学習にたいして興味や意欲をもち、創造的・主体的にそれにとりくむ姿勢になったときに成功したということができる。これは教師の指導目標が、子どもたちの集団に学習目標として転化し、主体化したことをいう。

よい導入わるい導入


夏休みの読書メモ。

社会科は導入がいのち。
ひたすら単元の第一時のパタンを作成する。

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