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🎬私ときどきレッサーパンダ 感想

13歳の普通の女の子が、ある日突然身長2メートルもの赤いレッサーパンダに⁈

主人公の女の子メイは、学校での成績もよく、家族、とりわけ教育熱心な母親ミンからは"将来は国連事務総長"と期待されるほどの優等生。
でも、本当のメイは学校の親友たちとアイドルグループにハマり、推し活に生きがいを感じている当たり前の女の子です。

それが突然赤いレッサーパンダに変身してしまうんですが、そのレッサーパンダが体は大きいんですが、モフモフでかわいいんですよねー

赤いレッサーパンダになった"異形"のメイを親友たちが当たり前のメイとして受け入れてくれ、むしろかわいいと寄り添ってくれる一連のシーンにまず胸熱です。
メイは親友たちの友情を思うことでレッサーパンダへの変身さえもコントロールできるようになります。

推しのアイドルグループのドームコンサートに何とか行こうと、レッサーパンダになりながら奮闘するメイの姿が描かれるんですが、踊って楽しそうなレッサーパンダはやっぱりかわいいですね。

そしてメイが今まで知らなかった両親の愛の物語を知ったり、自分への母の愛に気づいたりすることもホロリとさせられます。

メイ自身が自分ではどうすることもできない自分の本質をしっかり考えていく姿は子どもの成長物語に見えますが、それに止まらず自分の本質をどこか偽って生きている現代のすべての人に対するメッセージを感じることができて共感しました。

おおげさに見れば、世界中のマイノリティと呼ばれる人たちへの共感もあるのかもしれませんが、もっと身近なこととして自分のやりたいことを立場や周りの人の目を気にしてできない人たちに、一歩踏み出し自分のやりたいことを思い切ってできる人生を選択する勇気を与えてくれる映画だと思いました。
人生は一度きり、ですから。

それにしても、かわいいレッサーパンダのハートウォーミング・ストーリーだと思っていたら……な、なんと巨大怪獣アニメになっちゃう展開には驚きとエンタメとしてのおもしろさを感じ、怪獣映画ファンとして、これまた胸熱でした。
怪獣シーンは完全に日本の"あの"名作怪獣映画の有名シーンへのオマージュだと思ってうれしくなったんですが……

メッセージ性など王道展開かもしれませんが、そんな固いことは考えなくても楽しいモフモフアニマルアニメとして、安心して家族で観ることをおすすめしたくなるかわいい映画でした。

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