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🎬レイダース/失われたアーク《聖櫃》 感想

『インディ・ジョーンズ』シリーズの記念すべき第1作。

この後、"考古学冒険アクション映画"という新たなジャンルの作品がたくさん製作されたのは、やはりこの映画が成功したからでしょう。
でも、公開当時は興行的には失敗だったとか?
ホントですか?
当時はルーカス原案+スピルバーグ監督という二人の初タッグ作品というだけで「これは観に行かないと!」と映画少年(青年少し前)は思ったものです。
一方で、ルーカスに対しては「こんなことしてないで『帝国の逆襲』の続きを早く観せろ!」というちょっとした文句も言いたい気持ちもありましたが。

個人的にいろいろな思い出のある作品。
本当に辛かったときだったのに、この映画を観始めた途端没入し現実を忘れてワクワクドキドキしたことが昨日のようです。
ソフトやテレビのロードショーで何回も観ているのに、やはり43年ぶりに大画面で!と初日から駆けつけました。

何回も観ているため、当然次に何が起こるかはよくよくわかっているので、展開に新鮮さを見出すことはできませんでした。
観ている回数がもう多すぎますから、これは仕方ないです。
また、先に書いたようにこの作品の後このシリーズも続きましたし、似かよった「考古学冒険アクション映画」をたくさん観てしまいましたから、当然初見の新鮮さはありませんでした。

しかし、インディがナチスのトラックで運ばれるアークを追う「トラック・チェイス」のシーンは今観ても十分ワクワクしました。
危機とチャンスが入れ替わりながら展開する目まぐるしいアクションの連続をジョン・ウィリアムズのテーマ曲をモチーフにしたBGMがさらに盛り上げます。
このシーンだけでも今観ても十分おもしろい。
それとインディがナチスのUボートに乗り込むシーンもわかっていても胸熱で盛り上がりました。

やはりこの映画、いやシリーズの立役者はインディを演じ続けたハリソン・フォードの存在が強いですが、聴いただけでワクワクするジョン・ウィリアムズのテーマミュージックの力も大きいと思いました。

ハリソン・フォードにとっては『スター・ウォーズ』でハン・ソロという大ヒットキャラを演じた後少し低迷した時期をはさんでやってきた役柄がインディで、ここから快進撃が続き大スターの地位を確固たるものにしていきます。
そんなハリソン・フォードの『インディ・ジョーンズ』が昨年完結したことを考えると、この第1作がより感慨深く思えてきました。

一方のジョン・ウィリアムズは、若い頃から地味ながらすばらしい楽曲をずーっと映画に提供してきていましたが『ジョーズ』で注目され、こちらも『スター・ウォーズ』、そして『未知との遭遇』、『スーパーマン』と立て続けにヒットを飛ばし、映画音楽家としての不動の地位を築き上げたところでの『インディ・ジョーンズのテーマ曲』でしたので、もうこの人の頭の中はどんな音符で埋め尽くされているのだろうか?という驚きが強かった記憶があります。
その後の活躍も驚くばかりの名曲だらけのキャリアですが、明言していた「現役引退」を先日撤回したことが単なる冗談ではないことを祈るばかりです。

久しぶりに観た大画面での『レイダース』。
決して新鮮なおもしろさを感じることはむずかしかったというのが正直な感想ですが、若々しく脂の乗り切った時期のハリソン・フォードの活躍とジョン・ウィリアムズの楽曲のコラボを久しぶりに大画面で鑑賞しただけで懐かしく、かつ胸躍る映画体験でした。

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