🎬マルセル靴をはいた小さな貝 感想
おしゃべり好きで好奇心旺盛な靴をはいた小さな巻貝のマルセル。
ある家で両親や仲間たちとコミュニティを作って平和に暮らしていたマルセルだったが、住民のトラブルに巻き込まれて他のみんなが行方不明になってしまう。
マルセルとおばあさんは二人で静かに暮らすことになり2年が経ったころ、映像クリエイターのディーンが家に引っ越してきてマルセルと出会い、動画サイトにマルセルをアップしたことでマルセルは一役人気者となる。
それをきっかけにマルセルの両親や仲間たちを探す冒険が始まる。
実写とストップモーションアニメを組み合わせて小さな貝のマルセルが繰り広げる冒険が描かれているのだが、マルセルがとにかくかわいい。
ディーンが撮った映像という設定で作られているので、マルセルがディーンにいろいろなことを話しかけ、マルセルの楽しさや好奇心、寂しさや不安がディーンのカメラを通して伝わってきて、そんなマルセルにあっという間に愛情が湧き、とにかく幸せになってもらいたくなってしまった。
家の中でいろいろな道具を工夫して使って生活しているマルセルは楽しく描かれているのだが、リスが家に入ってきてピンチになったり虫たちとやり取りしたりと波瀾万丈。
おばあさんとお互いを心から気遣い、思いやる温かさは見ていてやさしい気持ちになれる。
おばあさんのことを大切に思うマルセルと、マルセルに広い世界に出ていく勇気を持ってもらおうとするおばあさんの二人だけのささやかで平和な生活が、いつまでも続くことだけを願ってしまった。
撮影者のディーンが、おそらく最初は興味本位で動画がバズることだけを考えて撮影していたのだろうが、マルセルのかわいさとやさしい性格にいつしか惹かれ友情を持ち始め、マルセルの家族探しに一生懸命になっていく様子も淡々としながらも温かい。
マルセルとおばあさんの愛情の深さが涙を誘う。
マルセルは勇気を出して両親や仲間たちと再会できるのか?
とにかくやさしく温かい気持ちにさせてくれる作品なので、家族で鑑賞することもおすすめします。
何か心がささくれ立ったときに観れば、きっとやさしい気持ちを思い出すことができる秀作。
おすすめします。
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