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上位3割

  たいていのゲームは半年間ガチでやりこむと、低く見積もっても上位50%に入れる。人生ゲームなんかの運要素が強すぎるものを除いて考えると大体半数以上を超えることが可能で、1年もやると上位20~30%に入れる可能性はかなり高い。これ以上になるとそう簡単には上がらないが、まぁ所謂中級者になるには1年もあればたいてい到達できる。これはみんなが知ってる簡単な理屈で、実力の人口グラフはピラミッド型になっていることが多いからだろう。

 一番下に初心者がその上に初級者、エンジョイ勢、それから中級者最後に上級者、最上級者(プロ)となっていて、最後のほうはピラミッド型にもならないくらい人口が少なくなる。あくまで憶測だが、割合としてはプロ0.05%、上級者2%、中級者上位15%中級者下位15~16%、初級者・エンジョイ勢25~30%、初心者30〜40%くらいではないだろうか、そして1年間本気で続けると少なくとも中級者下位の中盤くらいには行けるだろう。

 それはおそらく一年間そのゲームに固執して頑張れる人間の人口が多くないからだろう。半年もせずに飽きて他のゲームを始める人は結構な割合なのではないだろうか、上位三割といえば強そうに感じるがその下には短期間で脱落したまたはこれから脱落してゆく有象無象たちの屍が勝手に転がっているのではないだろうか。

 これを収入に置き換えるとどうだろうか、僕の年齢の分布だと上位30%の年収は約450万円程だと思う、このマネーゲームで1年間ガチでやれば450万に到達することはできるのではないだろうか。このゲームは生活と密着しているためアクティブユーザー数は多いが仕事や稼ぐことでないことに重きを置くエンジョイ勢も割と多いのではないだろうか、あくまでも仕事を生活のための手段としてみているだけの人間は意外といるのではないだろうか。もちろんただのゲームではないのでリスクもあるが、そのリスクが寧ろガチ勢ユーザーの割合を下げているのではないだろうか。

 よし!!とりあえず450万円稼げれば幸せだろう、ゲームいっぱい買えるし。俺はガチでやって1年後上位3割に入る事を決めた。
 僕は一階に続く下り階段を見ながら決意した。

「だから、そろそろ働かなきゃな…」

最近は毎朝そんな事を考えながら過ごしています。


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