右翼考察

右翼考察


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 『長宗我部元親』は、歴女達に人気の武将で有る。しかし
ながら、高知以外の四国3県では、伝統的に親が子供を叱る
時『チョウソカベが来る』と言って脅したそうだと言う逸話
は良く知られている。『恐怖の大王』扱いされたのだ。
覚えているだろうか、参議院選挙の選挙区割りで有権者減少
で高知と徳島が合区せざるを得なかった時の地元での反発が
報道されたが、その根底に過去に『支配した側』と『支配さ
れた側』との確執が有るのだ。
 同じ様な叱り言葉で『モウリが来る』と言う言葉が、故郷
の岡山に有るそうだ。『良い子チャン』の私は言われた覚え
が無い”(笑い)”が有るらしい。中国の覇者『毛利』が、
恐怖の支配者として被支配者をイタブリに来るぞとの脅しで
有る。
ここで日本の歴史や地理に疎い人に解説し様、ここで『中国
』は、大陸中国の事で無く日本の『中国地方(広島・岡山・
鳥取・島根・山口)』で有る。
『毛利元就』とその子供達が圧倒的な力で制覇したので有る
が、支配された側は、恨みに思っているのだ。『長宗我部氏
』は、信長に滅ぼされかけて明智を操り本能寺の変を起こし
明智共々秀吉に滅ぼされたと言われ、『毛利氏』は、関ヶ原
の戦いでの敗軍として周防の国、つまり、山口県の一部に
『徳川幕府』に依って押し込まれたのだ。辛うじて『独立国
』としての毛利家の『長州藩』は生き残ったが、藩士をリス
トラ出来無かった関係で超貧乏藩として幕末まで過ごしたの
で有る。

 日本の『明治維新』は、徳川幕府に対する長州藩の恨みが
根底に有るのだ。ここからが、本題で有る。明治維新は、
徳川幕藩体制で不満を懐いていた貧乏公卿と長州藩等、徳川
に恨みを持つ勢力の武力蜂起での内乱で有る。
ラスト将軍『徳川慶喜』が早々に『大政奉還』を行った為、
比較的早く、新政府が成立したのだ。最も慶喜は、『徳川』
を中心とした有力諸藩の連邦国家の成立を画策していた節が
有る。慶喜は、連邦国家の『大統領』を目指していたらしい
が、下級御家人や新選組の様なにわか武士の鳥羽伏見の暴走
で大阪湾の戦艦に逃げ込み江戸へ逃げた為、計画は反古に成
った。
 明治維新を成した二大勢力の内、薩摩藩は、『西郷隆盛』
が『西南戦争』で不平不満の士族に担ぎ上げられた挙句、
惨敗した為、『長州藩』勢力が特に力を持つ事に成った。
 『岩倉具視』を始めとした貧乏公卿と長州藩は、徳川幕府
を徹底的に嫌い徳川政権の政策をコトゴトク否定したのだ。
丁度、今のトランプ米国大統領が前オバマ大統領のオバマケ
ア等の政策を否定したのと似ている。
その長州藩の政策が如実に現れたのが近隣諸国との外交で有
る。
『徳川幕府』は、『豊臣政権』を否定する為、李朝朝鮮に
秀吉の侵略を愚かな過ちで有るとして使者を送り謝罪し、
李朝朝鮮を文化的な先進国として徳川日本に朱子学の教えを
乞うと言う遜った外交を展開したのだ。その為か明治政府を
李朝皇帝は承認し無かったのだ。そこら辺が、ボタンの掛け
違いの始まりで有る。
 李朝皇帝は、徳川幕府及びイキの掛かった政権が日本を再
び掌握するだろうと考えていたフシが有る。完全にその目が
消えた時、再び豊臣政権の悪夢が襲うので無いかと考え『
ロシア』にすり寄ろうとしてソレがバレて日本政府に依って
植民地化されたのだ。日本の長州勢力は徳川を重んじた李朝
が、許せ無い、李朝は豊臣の残党と思われる長州が怖い、
外交巧者のロシアに付け入るスキを見せ長州勢力に依って
李朝が廃絶された。直接には、駐留していた関東軍が実行犯
だが、不幸で有る。
更なる不幸は、『伊藤博文』暗殺で有る。朝鮮半島では《
英雄》と持ち上げられた『安・ペテロ・重根』は、植民地朝
鮮の『初代統監』として日本支配の象徴とされ暗殺の標的に
された伊藤を襲ったのだ。安重根に伊藤のスケジュールを教
え武器を与えたのは、関東軍のスパイだとされる。伊藤が、
『併合』で無く『独立国』とし暫く日本国の保護国の立場に
置く事にしていたのが長州内の彼と対立する派閥に疎んじら
れて暗殺されたとする説が有力で有る。つまり、安重根は、
最近『金正男』を暗殺した東南アジア女性達の様な状態なの
だ。彼女達はドンナ事が有っても英雄には成ら無いだろうが
もし成れば朝鮮半島住民の思考は理解不能で有る。
つまり、伊藤は長州勢力内のイザコザで暗殺され安重根は、
ピエロだが、日本憎しの感情から英雄とされただけで有る。

 さて本題に戻るか、日本の右翼・保守派が、伝統だと声高
く唱えているのは、明治維新時からの極短い伝統で有る。
日本国の歴史を俯瞰したら、極最近の歴史とも言えない『
伝統』で有る。『教育勅語』は明治天皇で有り『大日本帝国
』も明治からで有る。底が浅過ぎるので有る。この無理遣り
な『お題目』を唱える理由は、彼ら右翼のルーツが『長州勢
力』を元にしている事は明らかだ。『岸信介』昭和の妖怪を
始め、彼の弟『佐藤栄作』、そして孫の現総理『安倍晋三』
と右翼勢力は長州・山口県を選挙区にする。特に安倍は、
基本理念を山口に有った松下村塾の吉田松陰の教えを基本と
するらしい。
吉田松陰の考えは、幕末当時では『先進』の考えで有り『
保守』とは、対立する存在で有る。それが、短い間に古び、
『保守右翼』に成り下がったのだ。
保守勢力は、民主勢力を嫌ったのでは無く、徳川勢力を嫌っ
た為、オカシナ事に成ったのだ。彼らの伝統からは江戸時代
を全否定する根本思想が伺えられるからオカシイのだ。今の
日本の右翼と称している連中は、『明治』が、原点で有るの
だ。ちっとも日本国の伝統を重んじて無いのだ。本当に日本
文化の伝統を考えると『菅原道真』が『もう唐に学ぶ物は無
い』として遣唐使を廃止してからが、日本文化で有ろう。
最も道真は東シナ海をボロ船で渡るのを嫌がったからで有る
が。彼の難破を願った藤原家に依って結局、大宰府に流され
るので有る。
日本文化が実を結んだ時は、足利義満政権の時で有る。能・
侘茶・華道等が隆盛に成ったのは彼の力で有る。
ただし、彼は『日本国王』の印を持ち民朝と日本国王として
『朝貢貿易』を行う等、少し日本人として気分上残念で有る
が、彼とその子孫義政に依って日本文化の方向が決まったの
で有る。
 日本文化が、世界的に評価されているのは、江戸文化で有
ると思われる。が『明治維新』に固執する『右翼・保守派』
はどう考えるのだろうか?

 ところで『関東軍』で有る。伊藤暗殺や満州国建国に関わ
り、戦前の日本を第二次世界大戦に突き進んだ元凶視される
存在で有る。私が『右翼保守』の源流が『長州』だと今の論
で言ったが、朝鮮半島や中国大陸に暴虐の限りを尽くした
実行犯は彼らで有る。
『関東軍』は、その名の通り江戸を中心とする関八州で構成
された軍隊で有る。詰り『徳川幕府』の残党で有る。
今の論としては破たんするかもしれ無いと思ったが、幕末、
三多摩に住んでいた江戸の『武士』に憧れていた農民百姓が
新選組を結成し歴史をかき乱したのは明らかだ。彼らが徳川
に忠誠を誓ったのは、単に憧れの武士に取り立てて貰ったか
らで有る。
現代で似た物を考えた『暴走族』で有る。東京で最後まで
暴走族が勢力を誇ったのは『八王子』で有る。新選組の故郷
と大差無い。暴走族の構成員の一部は右翼暴力団に流れると
感じている恐らく事実だろう。余り賢く無い連中に思える。
関東軍の幹部も廃刀令で武士が実質的に消滅した後、陸軍が
武士の替わりに成ると思った関八州の百姓達が母体で有ろ
う。
彼等には、徳川で無く長州閥に忠誠を誓ったのだ。恐らく
名目は明治天皇に忠誠を誓ったのだろうが、パットし無い
病弱な大正天皇を見限り、忠誠先を変えたのだ。
そう考えると辻褄が合う。矢張り『ダ埼玉、千葉茨木群馬・
栃木・三多摩』なのだ。都会に憧れる余り、常軌を逸した
行動に出るのだ。

 さて現在、政治的には、『右翼・保守勢力』が隆盛を誇っ
ている様に思えるが、勘違いしてはイケナイ『右翼・保守勢
力』が、必ずしも国民に支持されている訳では無い。
『民主党政権』が余りにお粗末だったから、人権・
市民勢力が呆れて支持を一時的に止めたからだ。
トランプ旋風とは一味違うのだ。日本人の方が、アメリカ人
依り賢いのだ。『籠池問題』等、自称右翼が間抜けな事を
すると彼の所属している『日本会議』と共に沈没するだろう
し沈没すべきだ。

 告知ですが、私の小説『ペテルギウスの夜に』
シリーズに『直接民主体制』と言う究極の民主主義社会に
アル大災害を契機に日本が世界が変わる物語を載せていま
す。

文末

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