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華女のはじめ


はじめまして。わたくしは、1964年の甲辰生まれのおみな、本年の年女でございます。つまり、まさに還暦カウントダウンのタイミングとなり、これまで身近な先輩方の還暦デビューを拝見しつつ、いよいよ自らの還暦についてアレコレ考える段となりました。何事も初めてのことについては、予習をしたいタイプのため、まずは、五十路最後のこの期間を助走にあてて、「還暦とは何ぞや?」と調べ、うまくゆけばその成果をnoteに認めようという試みが、こちら。このように、大変に個人的なこの拙文が、もしや、何方かの、何かのお役に立てることがあり、更にはお楽しみになれたとしたら、望外の幸せと存じます。

まずは、還暦とは

還暦とは、コトバンクによると、「数え年61歳の称。華甲(かこう)、本卦(ほんけ)返りともいう。華甲というのは、華の字が十の字六つと一の字からなっており、甲は甲子(きのえね)の甲で歳の意」である。

そして。還暦、本卦返りは、「干支(えと)によって年齢を数えるとき、数え年61年目に、生まれ年と同じ干支に返るから」である。

また、「古くは40歳から10年目ごとに年祝いをしたので60歳を祝ったが、室町時代の末ごろから61歳の還暦を祝う風がみられるようになった。親戚(しんせき)知友が祝宴を開き、贈り物をするなど全国を通じておおむね同様な習俗がみられる。」そうな。

ただ、わたくしには、赤いちゃんちゃんこなどのプレゼントや祝宴などは不要だと感じる。誰かに祝ってもらうよりも、自分の生まれなおし、言い換えれば、二周目スタートアップの準備に取り掛かりたい、と思い立った。

なぜなら、虚弱児だったわたくしが、想定よりも倍ほどの人生を生きてこられたことこそ至極有難いのだ。さらに、振り返れば、自然災害や事故などの大ピンチもどうにか乗り切ってこられたことも考え合わせると、大げさでもなんでもなく、奇跡的な60歳だと心底思える。

マイ支度帖

よくぞこれまで、生きてこられた!おめでとう自分!素直にそう思う。その心持ちで、自分を祝い、これからを生きるのに何が必要だろうか?と考えて、たどり着いた結論が、「還暦記念のマイ支度帖をつくる」というものだった。

その作業を通じて、これまで拾い集めてきたことがらの棚卸と、現時点で、今後の暮らしに必要と思われる知恵と工夫をまとめる心つもりである。それは、屹度きわめて個人的なものになるだろうが、何かしらの発見をするチャンスになるかもしれないという望みもちょっぴり浮かんでいる。

華女(はなめ)をめざして

とはいえ六十女などという、無粋な言葉はたいそう気に入らないので、「十が六つで華」という素敵な文字遊びを拝借して、華女(はなめ)と自称することとする。

面白いことに漢字をさかさまに並べ替えた女華(じょか)という言葉の意味は、菊の花を指すらしい。芳しい菊の花のような成熟した女性(ひと)を目指すとは、なんて素敵な思い付きではないか?(エッヘン)

そのような気分で、還暦準備のお仕度帖を綴ってゆきたい、と思う。そのイメージは、例えるならば、すこやかに、スマートに、機嫌よく暮らすためのアレコレを、きれいに並べ詰め込んだ三段重ねのお重のようなものになればと願う。これからますます深まる「老い」を明るくお伴にするのにも役立てられると、尚よい、と思いながら。

菊の花ならぬ 大阪天満宮の梅の花



最後までお読み下さり、ありがとうございます。感恩戴徳。



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